(1)上手な字の書き方が面白いほど身に付く本」山下静雨 中経出版②(後半) 2002年 (2)『作文集 泣くものか』 養護施設協会編 亜紀書房 1977年(昭和53年度毎日出版文化賞受賞)⑤(最終) [読書記録 教育]
今回は 11月13日に続き 山下静雨さんの
「上手な字の書き方が面白いほど身に付く本」2回目(後半)の紹介です
この本には 解説付きで ポイントが示されています
ポイントを意識して ゆっくり 丁寧にと心がけなければと思います
もう一つ 3月28日以来と かなり間が開いてしまいましたが
「作文集 泣くものか」の5回目(最終)を紹介します
わたしの小中学生時代
学区に養護施設があり 友達と思われる子の作文も載っていました
そんな思いで生活していたのか…
子どもの優しい思いが伝わってくる作文集です
「あとがき」からも それが分かると思います
現在でも 出版し続けている出版社 すばらしい
大好きな 浜松ジオラマファクトリー
常設となりました
浜松駅近くの ザザシティの3階にあります
さまざまな企画も予定されています
山田卓司さんのジオラマ作品をぜひお楽しみください
※浜松ジオラマファクトリー公式HP
http://www.hamamatsu-diorama.com/
(1)「上手な字の書き方が面白いほど身に付く本」山下静雨 中経出版②(後半)2002年
◇基本点画と字画
29 基本点画(永字八法)を学ぼう
永
30 字の形を覚えるには外形別分類法
6分類
31 複合形漢字は類型別分類を活用
32 ひらがなは流れとリズムで書こう
33 結びの形 その一
34 結びの形 その二
35 「の」は高度な技術で
36「こ」「た」「に」は似ているようで違う
37「つ」や「や」は最初の線がポイント
38「う」「え」「ら」「そ」の点に注意
39「お」と「む」は最後の点が勝負
40「う」「け」「り」の曲げは微妙に変化させよう
41 外形別に覚えよう
42 ひらがなの中心は漢字にならう
◇カタカナ
43 カタカナの生い立ちと書き方
狭い行間に書き込む
(2)『作文集 泣くものか』 養護施設協会編 亜紀書房 1977年(昭和53年度毎日出版文化賞受賞)⑤(最終)
◇あとがき
北海道から沖縄までを結ぶ全国520余の養護施設から、この10年間に
提供してもらった子どもの作文は5千篇近くもあった。
この10年間は、経済の高度成長を謳歌した歳月であったが、この5千篇
にのぼる子どもたちの生活史から、私たちは、この期間は同時に子どもの人
権侵害を堆積した年月でもあったと痛感する。
5千篇のなかから、211篇を選び出す作業は困難であった。
それは、日本のひとりひとりの子どもの生活がそこに在るという重たさか
らくる困難でもあった。
養護施設に凝縮している子どもたちの現実は、まさに、日本列島を横断し
てみせる日本の子どもの問題の切り口でもある。
おしひしがれた子どもの生活は、けっして特定の家庭の子どもに起ってい
る現実ではないことを示している。そして、子どもの人権侵害の現実は、ま
さにその親たちの生活と人権が侵害されていることに起因するという指摘を
重ねざるを得ない。
息苦しい程の重みをぶつけてくる子どもたちの作文であるが、その「重た
さ」のなかで、私たちは、思いがけない一筋の明るさを感じたことも事実で
ある。
家庭を破壊され、両親との離別によって傷めつけられた子どもの情緒は、
時には、子どもらしい正常な発達を阻害され、ゆがんだ行動であらわれる。
時にはその生命の保障すら奪われてきた子どもは、その行動で、精一杯
の無言の抵抗を示しているともいえよう。
しかし、どんなにうちひしがれても、子どもに内在する生命力の保障が
得られる時、子どもたちは、持前の明るさをとり戻し、時にはユーモラス
に、屈託なく、伸びる力をあらわしてくれる、無限の可能性を内蔵した存
在なのだ。
私たちはそこに、人間の希望をみいだすことができる。
親たちの苦しみや悲しみを理解し、真実を知りたいという必死な思いと、
その苦しみをのりこえて生きてゆこうとするたくましい子どもの生命力に
目をみはり、大人たち自身の生き方が叱咤される。
私たちはまた、この子どもたちの作文を読み通しながら、子どもたちの
生きる力をひき出そうと懸命に実践にうちこんでいる無数の、保母、指導
員たちの姿を思い浮かべる。
現場の群像の実践が、子どもたちの作文に反映していると思われるので
ある。
かつて、この子どもたちの作文のパンフレットを読んだ一人の教師から
「この子どもたちめ苦しみを度外視しては、どんな教育も愛情も語ること
はできない。私たち親子の問題でもあるからです」
という感想を寄せられた。
まさに、あらゆる意味での日本の子どもの原点が、このわずか200篇
余の作文のなかに集約されていると思うのである。
1977年11月 編集委員 丹野喜久子
「上手な字の書き方が面白いほど身に付く本」2回目(後半)の紹介です
この本には 解説付きで ポイントが示されています
ポイントを意識して ゆっくり 丁寧にと心がけなければと思います
もう一つ 3月28日以来と かなり間が開いてしまいましたが
「作文集 泣くものか」の5回目(最終)を紹介します
わたしの小中学生時代
学区に養護施設があり 友達と思われる子の作文も載っていました
そんな思いで生活していたのか…
子どもの優しい思いが伝わってくる作文集です
「あとがき」からも それが分かると思います
現在でも 出版し続けている出版社 すばらしい
大好きな 浜松ジオラマファクトリー
常設となりました
浜松駅近くの ザザシティの3階にあります
さまざまな企画も予定されています
山田卓司さんのジオラマ作品をぜひお楽しみください
※浜松ジオラマファクトリー公式HP
http://www.hamamatsu-diorama.com/
(1)「上手な字の書き方が面白いほど身に付く本」山下静雨 中経出版②(後半)2002年
◇基本点画と字画
29 基本点画(永字八法)を学ぼう
永
30 字の形を覚えるには外形別分類法
6分類
31 複合形漢字は類型別分類を活用
32 ひらがなは流れとリズムで書こう
33 結びの形 その一
34 結びの形 その二
35 「の」は高度な技術で
36「こ」「た」「に」は似ているようで違う
37「つ」や「や」は最初の線がポイント
38「う」「え」「ら」「そ」の点に注意
39「お」と「む」は最後の点が勝負
40「う」「け」「り」の曲げは微妙に変化させよう
41 外形別に覚えよう
42 ひらがなの中心は漢字にならう
◇カタカナ
43 カタカナの生い立ちと書き方
狭い行間に書き込む
(2)『作文集 泣くものか』 養護施設協会編 亜紀書房 1977年(昭和53年度毎日出版文化賞受賞)⑤(最終)
◇あとがき
北海道から沖縄までを結ぶ全国520余の養護施設から、この10年間に
提供してもらった子どもの作文は5千篇近くもあった。
この10年間は、経済の高度成長を謳歌した歳月であったが、この5千篇
にのぼる子どもたちの生活史から、私たちは、この期間は同時に子どもの人
権侵害を堆積した年月でもあったと痛感する。
5千篇のなかから、211篇を選び出す作業は困難であった。
それは、日本のひとりひとりの子どもの生活がそこに在るという重たさか
らくる困難でもあった。
養護施設に凝縮している子どもたちの現実は、まさに、日本列島を横断し
てみせる日本の子どもの問題の切り口でもある。
おしひしがれた子どもの生活は、けっして特定の家庭の子どもに起ってい
る現実ではないことを示している。そして、子どもの人権侵害の現実は、ま
さにその親たちの生活と人権が侵害されていることに起因するという指摘を
重ねざるを得ない。
息苦しい程の重みをぶつけてくる子どもたちの作文であるが、その「重た
さ」のなかで、私たちは、思いがけない一筋の明るさを感じたことも事実で
ある。
家庭を破壊され、両親との離別によって傷めつけられた子どもの情緒は、
時には、子どもらしい正常な発達を阻害され、ゆがんだ行動であらわれる。
時にはその生命の保障すら奪われてきた子どもは、その行動で、精一杯
の無言の抵抗を示しているともいえよう。
しかし、どんなにうちひしがれても、子どもに内在する生命力の保障が
得られる時、子どもたちは、持前の明るさをとり戻し、時にはユーモラス
に、屈託なく、伸びる力をあらわしてくれる、無限の可能性を内蔵した存
在なのだ。
私たちはそこに、人間の希望をみいだすことができる。
親たちの苦しみや悲しみを理解し、真実を知りたいという必死な思いと、
その苦しみをのりこえて生きてゆこうとするたくましい子どもの生命力に
目をみはり、大人たち自身の生き方が叱咤される。
私たちはまた、この子どもたちの作文を読み通しながら、子どもたちの
生きる力をひき出そうと懸命に実践にうちこんでいる無数の、保母、指導
員たちの姿を思い浮かべる。
現場の群像の実践が、子どもたちの作文に反映していると思われるので
ある。
かつて、この子どもたちの作文のパンフレットを読んだ一人の教師から
「この子どもたちめ苦しみを度外視しては、どんな教育も愛情も語ること
はできない。私たち親子の問題でもあるからです」
という感想を寄せられた。
まさに、あらゆる意味での日本の子どもの原点が、このわずか200篇
余の作文のなかに集約されていると思うのである。
1977年11月 編集委員 丹野喜久子
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