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「わたしが死について語るなら」山折哲雄 ポプラ社 ① 2009年 [読書記録 宗教]

今回は 山折哲雄さんの
「わたしが死について語るなら」1回目の紹介です

一昨日は 玄侑宗久さんの「死んだらどうなる」を紹介しましたが
死が気に掛かり 生を見つめ直すことに気をつかう年齢になったのでしょうか

山折さんが 「死」について 易しく語ってくれている本です


今回紹介分から 強く印象に残った言葉は…
・「人間の死亡率は百パーセント」
・「死について教えない限り本当の「生きる力」は身に付かない」
・「死について無常について教えることを教育の根本に組み入れてほしい」
・「仏教の無常三原則   
  ① 地上に永遠なる者は一つもない
② 形あるものは必ず壊れる     
③ 人は生き、やがて死ぬ 」

わが家の宗教は浄土真宗
通夜、葬儀の際は 蓮如上人の「白骨の御文章」を聞きます
年齢を重ねるに連れ そうだなあと思うようになっています
「人間の死亡率は百パーセント」
だからこそ 生を大切にしなければと思います




昨日も 家庭訪問
強い風の中 大部歩きました
2日続けて15000歩を超え






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☆「わたしが死について語るなら」山折哲雄 ポプラ社 ① 2009年

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◇はじめに
死への不安や恐怖 ←→ 人生の哀しみや無常

人間の死亡率は百パーセント


◇わたしが実感した死
○第二次世界大戦で遭遇した死
1931年 サンフランシスコ生 父・浄土真宗本願寺派の開教師
 → 墨田区本所 → 花巻
   

○祖父の死、母の死
「マルクスボーイ」体験

祖父-におい 
    仏教-老年になり身にしみる宗教 ←→ 基督教は青年の宗教
 
  蓮如上人 「白骨の御文章」お通夜・葬儀

死が近付くに連れ半眼になっていった父

念仏を唱えて亡くなった母
   


○日本人にとっての「死」とは 
  海の彼方のお浄土へ





◇日本人の心の底に流れる「無常観」
○人間はいちど死んだら肉体は生ごみになってしまう
中世「九相図」

葬儀写真の変化 喪服写真 → 普段着の写真に
(中間表情) (にこやかなスナップ)
死者を送る儀式  別れの儀式
          他界に送り届けよう 生に執着する気持ち(生き残った側)

「死んだ人間の生きているときの面影をこの世にとどめておこうという生き
  残った側のエゴイズムの感情がそこに漂っているように感じるのです」
   

○人は一人で死ぬ運命           
死について教えない限り本当の「生きる力」は身に付かない

死んでいくときは「ひとり」
「共死」 すべての人間が一人で死ぬ運命の中に投げ出されている

  仏教の無常 
   ① 地上に永遠なる者は一つもない

② 形あるものは必ず壊れる     三原則

③ 人は生き、やがて死ぬ

 「白骨の御文章」~たれが百年の形態を保つべきや 

 「平家物語」のような文学をもつ幸せ


  教育 ~ 「死」について「無常」について教えることを教育の根本に組み
       入れてほしい
人はやがて死ぬ 人は必ず死ぬ

  哲学的テーマ、宗教的な課題 「人間、この未知なるもの」
時間が掛かる

  2008年 4人の日本人がノーベル賞
 4人はすぐ何かに役立てようと思って学問をしたわけではない
     - 短期的な視野では本当の問題をつかんだり発見したりすることは
      できないはず 

↑↓
ところが、今はみんな「就職に役立つ学科」に人気が集まる

      高い収入が得られる職業が花形としてもてはやされる     



末法?

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コメント 4

macinu

形あるものは必ず壊れるこの言葉好きです~!!
by macinu (2013-05-02 09:11) 

さきしなのてるりん

人間の死亡率100%。ですね(笑)。ブッタが子どもを亡くして子供を生き返らせたいと嘆く母親に「死人の一人も出ていない家から、けしのみをもらってくれば、あなたの死んだ子どもは生き返る」と言ったという逸話を思い出しました。
by さきしなのてるりん (2013-05-02 16:59) 

ハマコウ

macinu  さん ありがとうございます

必ず壊れる 必ず死ぬ 永遠のものはない
忘れないようにしなければと思います

by ハマコウ (2013-05-02 20:34) 

ハマコウ

さきしなのてるりん さん ありがとうございます

生の大切さを改めて思いました
by ハマコウ (2013-05-02 23:43) 

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