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「宮本常一が見た日本」佐野眞一 NHK出版 ③ 【再掲 2011年10月】 [読書記録 一般]

今回は 6月11日に続いて 佐野眞一さんの
「宮本常一が見た日本」3回目の紹介です
2011年の記事の再掲となります


佐野さんの 思いがたっぷり入った本です
佐野さんがいかに宮本常一さんのファンかということがよく分かります


今回紹介分から特に印象に残った言葉は 

「樹を見ろ、いかに大きな幹であっても枝葉がそれを支えている。
 その枝葉を忘れて幹を論じてはいけない。その枝葉の中に大切
 なものがある。学問や研究はあくまで庶民や民衆の土台に築き
 上げるものだ」

歩く民俗学者と言われた宮本さんらしい言葉だと感じました







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☆「宮本常一が見た日本」佐野眞一 NHK出版 ③ 【再掲 2011年10月】

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◇海から見た日本
梶田富五郎の人生 昭和20年代 郵便局長が地域のナビゲーターだった
メシモライ=相互扶助
浅藻に住み着く ~ 港ができるまで30年間かかった


 取材ノートの山 宮本の対馬調査に掛ける執念
中世社会の残存 村落共同体の寄り合い(伊奈)-古文書
=アメリカ式民主主義への痛烈な批判(千尋藻)
400年前から続く寄り合い

  「満山鈎」-厳原の満山善雄氏

   宮本学問の基礎は「芋」と「海人」

  「そりゃあ物知りだった」




◇庶民へのアプローチ
三州名倉 愛知県設楽郡設楽町奥三河郷土館 = 宮本学の標本
旧名倉村調査(昭和30~41)
昭和31.9.11 昭和35.5
「名倉談義」「名倉村・部落について」林業金融調査会

   宮本「樹を見ろ、いかに大きな幹であっても枝葉がそれを支えている。
      その枝葉を忘れて幹を論じてはいけない。その枝葉の中に大切
      なものがある。学問や研究はあくまで庶民や民衆の土台に築き
      上げるものだ」
= 民俗誌 から 生活誌 への転換 = 宮本学の確立

     沢田久夫氏『三州名倉-史的変遷篇』(昭和26年)


 「人文科学」と「訊問科学」
・恒に固有名詞を使うこと  ・調査には必ずお返しを


 五平餅と赤みそ  
   三河田口-奥三河郷土館  「万歳峠」


 名倉談義 臨済宗大蔵寺で
夜這い-夜ぼはみ-私生児「堀田子」
相手の話が本当かどうかの判断基準
       ①堕胎間引きの話 ②どぶろくが出るかどうか


 宮本民俗学
  「変わらない事への関心」




◇食糧確保の使命
敗戦の頃   戦前と変わらず - 棒のように貫いている


 集団帰農列車 北海道開拓 昭和22.10.20大阪発-10.23札幌着
手塩地方へ300人を引率 幌延-問寒別に


 十津川と新十津川
明治22(1889)年8月の大豪雨により移住


 宮本にとってたった一度の「官」の旅が宮本に慚愧の涙を流させた


 「棄民」の旅 → 済民の旅行脚へ

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