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「地方分権と教育委員会制度」堀内孜著 ぎょうせい 2000年 ⑤(最終) [読書記録 教育]

今回は 2月3日に続いて 堀内孜さんの
「地方分権と教育委員会」の紹介5回目 最終となります


出版社の案内には

「今後の教育行政改革に向けた取り組み課題の解明をねらいとするシリーズ。第1巻
 は、教育委員会制度とそれによる地方教育行政の全体枠組みを分析的に捉え、地方
 分権改革に向けたその新たな在り方を展望する。」

とあります



今回紹介するのは
・「学校管理規則と学校・校長の権限」
・「学校開放推進における教育委員会の役割」
について


問題・課題として取り上げられることの多い地方教育委員会
「学校現場に教委職員を戻せ」という声もありますが
それで本当に学校現場 教育がよい方向に向かうのでしょうか
中央 文科省の施策 また行政のかかわり方に課題はないのでしょうか
疑り深いわたしは 教育委員会を弱体化して首長 中央の意向を通しやすくしようという意図はないのか とも感じてしまいます


教育の機会均等…
これからの方向に 注目していかなければと思いました




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☆「地方分権と教育委員会制度」堀内孜著 ぎょうせい 2000年 ⑤(最終)

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◇学校管理規則と学校・校長の権限 竺沙志章(兵庫教育大学)

 教育委員会の学校管理権限



 校長の学校内在的管理権
「校長は校務をつかさどり所属職員を監督する」
広義 - すべて
狭義 - 教育は含まれない

職務命令を発することができる
    → 校長のリーダーシップが大切になる



 教育委員会と校長の関係
地方教育行政法23 学校教育法28③

裁量権の逸脱・濫用

教育委員会の規制と学校・校長の裁量



 学校管理規則の意義とその問題点
学校管理規則を根本から見直そうという動きは見られなかった



 地方教育行政改革の展開
地方分権化と規制緩和
①人材確保 
     ②運営組織見直し 
     ③保護者への説明責任

   学校の裁量権限拡大と学校管理規則の見直し

   法令の改正
  1999年 地方教育行政法の改正 2000.1学校教育法施行規則の改正
①地方教育行政法49条削除 地域に応じた学校管理規則
②職員会、学校評議委員会
③校長教頭の資格に関しては幅広く人材確保
「教育に関する職」10年以上あれば免許状を持たなくても可

   学校管理規則見直しの要点

   必要な見直し視点
     ①教育委員会 届出・報告を基本に
②職員会、学校評議委員会の設置
③学校の余地を残す
④地域社会についても

   見直しの要点
①教育活動、教育課程の運営
②組織編成、主任の明確化、学級編成
③教職員の勤務 校長の責任によって教職員の勤務時間の割り振り

統一すべき点を明確に定めておく
勤務条件を整備-校長の裁量に
④学校予算






◇学校開放推進における教育委員会の役割

1.学校開放に成功した学校像

(1)余裕教室や地域の人的資源を活用する学校
社会教育施設に転用

(2)複合施設型の特性を活用する学校


2.学校開放推進における教育委員会の課題
(1)地域・学校の持つ条件性の意義
「ある姿」→「あるべき姿」
   
(2)教育委員会の課題 
人・物・金・情報
p170まで
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コメント 2

さきしなのてるりん

学校現場に教委職員を戻せという理由で教育委員会の改編をしようといっているのですか。教育委員会を弱体化して首長 中央の意向を通しやすくしようというほうがわかりやすい意図のように思います。
by さきしなのてるりん (2015-02-06 14:12) 

ハマコウ

さきしなのてるりん さん ありがとうございます

「現場に戻せ」と強く言っているのは わが県の知事です
理解できるところもあるのですが 現場も行政も混乱してしまうのではないか
首長の一存で変わる教育であってよいのかと危惧してのものです
分かりづらくしてしまって申し訳ありません

by ハマコウ (2015-02-07 02:00) 

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