「免疫学個人授業」多田富雄 南伸坊 新潮社 1997年 ⑧ [読書記録 一般]
今回は 5月 6日に続いて 多田富雄さん 南伸坊さんの
「免疫学個人授業」の紹介 8回目です
出版社の案内には
「『風邪は薬では治りません。免疫が治すのです』
病気の原因になる細菌が体内に侵入すると、体はそれらを攻撃する抗体を作る。その
しくみを利用したのが、ジェンナーの種痘。研究者達の奮闘はその後も続くが、やが
て素朴な疑問にぶつかる。自分と他人はどうやって区別するのか? そもそも自分と
は何か? 免疫学の歴史、研究室でやっているコト、そしてエイズ治療など最先端の
研究をやさしく楽しく勉強できる、人気シリーズ第2弾!」
とあります
今回紹介するのは
「T細胞のアポトーシス」「自分とは何か」「復習の時間」「寛容ということ」
です
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「自分の蛋白質には反応しないように寛容になることを教え込む教育を行う所が胸腺」
・「『自分がわからない』奴には自殺してもらう(アポトーシス)」
・「『自己』認識の能力がT細胞に『教育』されている」
・「自分のことさえわかっていればあらゆる異物を認識できる」
要約で読むと 分かりづらく難しそうに感じてしまいますが
実際の本は分かりやすく大変おもしろく読むことができました
※浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー
ものづくりの街 浜松
行くたびに新しい感動が得られる 山田卓司さんの世界
詳しいことはホームページをご覧になってください
ホームページにも魅力がいっぱい詰まっています
☆「免疫学個人授業」多田富雄 南伸坊 新潮社 1997年 ⑧
◇T細胞のアポトーシス
胸腺 … 心臓の上にへばりつく黄色っぽい ぶよぶよの不整形の臓器
(胸のど真ん中にある)
「自己と非自己」の区別をする能力の養成
組織適合抗原 MHCたんぱく(人間MHLA)
HLA(父-6 母-6 12個)
∥
自分の蛋白質には反応しないように寛容になることを教え込む教育を行う所が胸腺
胸腺大学卒業生がT細胞
残りはB細胞+α
↓
T細胞の90%以上がその場で死んでしまう
アポトーシス = 自分のMHCと強く反応してしまう細胞
↓
厳選されたごくわずかの細胞がT細胞として自己と非自己の峻別に参加
<先生の一言>
アポトーシス
細胞の自殺のおかげ(無駄のおかげ)で自己を破壊することなく、あらゆる非自己
を排除しうる能力を持つようになる
|
たくさんの無駄をすることが豊かな人間形成に必要らしい
<単語>
MHC HLA 組織適合抗原
アポトーシス 「細胞の自殺」
◇自分とは何か
胸腺大学 T細胞を「自分がわかる」奴に教育する
「自分がわからない」奴には自殺してもらう(アポトーシス)
|
「非自己」は「自己」を「非自己」化するらしい
それがT細胞によって認識される
「自己」認識の能力がT細胞に「教育」されている
自分のことさえわかっていればあらゆる異物を認識できる
=「自己とは自分じゃない奴じゃない奴のことだ」
<先生の一言>
花粉症、糖尿病 ~ HLAが違うから
HLAの型(パプロタイプ)
両親から一組ずつ受け継ぐ
自分のHLAタイプにより個性が異なる
しかし、同じHLAタイプの人でも花粉症になる人ならない人がいる
= 異なった環境Fで免疫系が発達してきたから
◇復習の時間
ジェンナー 牛の乳搾り女達が天然痘にかからない事を経験的に知った
パスツール 小さな生き物はワインもつくるが家畜や人間を病気にする
→ 顕微鏡で調査 コレラ菌も飼った
ニワトリ
→ 弱ったばい菌を体に入れるとどうしてだか 体はその後強いばい菌にも
強くなる
北里柴三郎 ジフテリア
化学的に毒を弱くしたジフテリアをウサギに注射した
その後できつい奴をうってもウサギは死ななかった
↓
ウマに ウマの血の搾り汁(血清)をジフテリアで死にそうな患者に注射
してみたら治ってしまった
パスツールのワクチン療法 と 北里柴三郎の血清療法
→ しかし、人のコレラ、赤痢、風邪、ニキビにはダメ
◇寛容と言うこと
寛容 生まれた瞬間
異物の蛋白質が微量の時
異物の蛋白質が非情に大量の時
口から入れた時
寛容
① 生まれた時に抗原が入る → クローンの消去(反応の欠損)
② 抗原がもの凄く微量か逆に大量の時 → アナジー(無力化)
③ 抗原を口から入れた時 → 抑制(反応を抑える)
「免疫学個人授業」の紹介 8回目です
出版社の案内には
「『風邪は薬では治りません。免疫が治すのです』
病気の原因になる細菌が体内に侵入すると、体はそれらを攻撃する抗体を作る。その
しくみを利用したのが、ジェンナーの種痘。研究者達の奮闘はその後も続くが、やが
て素朴な疑問にぶつかる。自分と他人はどうやって区別するのか? そもそも自分と
は何か? 免疫学の歴史、研究室でやっているコト、そしてエイズ治療など最先端の
研究をやさしく楽しく勉強できる、人気シリーズ第2弾!」
とあります
今回紹介するのは
「T細胞のアポトーシス」「自分とは何か」「復習の時間」「寛容ということ」
です
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「自分の蛋白質には反応しないように寛容になることを教え込む教育を行う所が胸腺」
・「『自分がわからない』奴には自殺してもらう(アポトーシス)」
・「『自己』認識の能力がT細胞に『教育』されている」
・「自分のことさえわかっていればあらゆる異物を認識できる」
要約で読むと 分かりづらく難しそうに感じてしまいますが
実際の本は分かりやすく大変おもしろく読むことができました
※浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー
ものづくりの街 浜松
行くたびに新しい感動が得られる 山田卓司さんの世界
詳しいことはホームページをご覧になってください
ホームページにも魅力がいっぱい詰まっています
☆「免疫学個人授業」多田富雄 南伸坊 新潮社 1997年 ⑧
◇T細胞のアポトーシス
胸腺 … 心臓の上にへばりつく黄色っぽい ぶよぶよの不整形の臓器
(胸のど真ん中にある)
「自己と非自己」の区別をする能力の養成
組織適合抗原 MHCたんぱく(人間MHLA)
HLA(父-6 母-6 12個)
∥
自分の蛋白質には反応しないように寛容になることを教え込む教育を行う所が胸腺
胸腺大学卒業生がT細胞
残りはB細胞+α
↓
T細胞の90%以上がその場で死んでしまう
アポトーシス = 自分のMHCと強く反応してしまう細胞
↓
厳選されたごくわずかの細胞がT細胞として自己と非自己の峻別に参加
<先生の一言>
アポトーシス
細胞の自殺のおかげ(無駄のおかげ)で自己を破壊することなく、あらゆる非自己
を排除しうる能力を持つようになる
|
たくさんの無駄をすることが豊かな人間形成に必要らしい
<単語>
MHC HLA 組織適合抗原
アポトーシス 「細胞の自殺」
◇自分とは何か
胸腺大学 T細胞を「自分がわかる」奴に教育する
「自分がわからない」奴には自殺してもらう(アポトーシス)
|
「非自己」は「自己」を「非自己」化するらしい
それがT細胞によって認識される
「自己」認識の能力がT細胞に「教育」されている
自分のことさえわかっていればあらゆる異物を認識できる
=「自己とは自分じゃない奴じゃない奴のことだ」
<先生の一言>
花粉症、糖尿病 ~ HLAが違うから
HLAの型(パプロタイプ)
両親から一組ずつ受け継ぐ
自分のHLAタイプにより個性が異なる
しかし、同じHLAタイプの人でも花粉症になる人ならない人がいる
= 異なった環境Fで免疫系が発達してきたから
◇復習の時間
ジェンナー 牛の乳搾り女達が天然痘にかからない事を経験的に知った
パスツール 小さな生き物はワインもつくるが家畜や人間を病気にする
→ 顕微鏡で調査 コレラ菌も飼った
ニワトリ
→ 弱ったばい菌を体に入れるとどうしてだか 体はその後強いばい菌にも
強くなる
北里柴三郎 ジフテリア
化学的に毒を弱くしたジフテリアをウサギに注射した
その後できつい奴をうってもウサギは死ななかった
↓
ウマに ウマの血の搾り汁(血清)をジフテリアで死にそうな患者に注射
してみたら治ってしまった
パスツールのワクチン療法 と 北里柴三郎の血清療法
→ しかし、人のコレラ、赤痢、風邪、ニキビにはダメ
◇寛容と言うこと
寛容 生まれた瞬間
異物の蛋白質が微量の時
異物の蛋白質が非情に大量の時
口から入れた時
寛容
① 生まれた時に抗原が入る → クローンの消去(反応の欠損)
② 抗原がもの凄く微量か逆に大量の時 → アナジー(無力化)
③ 抗原を口から入れた時 → 抑制(反応を抑える)
まさにアレルギーにつながるお話ですね
興味深いです
by よいこ (2015-05-09 09:02)
よいこさん ありがとうございます
読んだ当時 アレルギーのことがよく分かったと思った本でした
今ではうろ覚えですが
by ハマコウ (2015-05-09 20:31)