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(1)ふえる一方の不登校をどうとらるか(中)「心をほどく人間関係の大切さについて」 伊藤友宣(神戸心療親子研究室・主宰) 2001年 ⑨ (2)「六輔の遠近メガネ 続・結界」永六輔 マガジン・ハウス 2001年【再掲載】 [読書記録 教育]

今回は 5月8日に続き 現在休刊中の月刊誌『少年育成』より 
伊藤友宣さんの「ふえる一方の不登校をどうとらえるか」の紹介 9回目です


長年のことになれてしまって
「この子は こういった子」と 決めつけてしまっていることが あるように思います

伊藤さんは「分かってやれるかの気遣いが勝負」と言います
いつも子供を「分かってやろう」という姿勢を大切にしなければと思いました




もう一つ 再掲載となりますが 永六輔さんの
「六輔の遠近メガネ 続・結界」を紹介します

・「柔道が負けて柔術が勝った」
・「教育の語源は『引っ張り出す』」
・「…何もできなくなったとき,祈りに集中できる祈りが始まる」
・「ものごとは常に両面から見なくてはいけない。自分が強いから勝者の感覚でものを
  言ってしまうが,勝つには負ける人がいるはずだ。その人から見れば,歴史はどう
  見えるか」」

永さんの本 永さんのラジオ 大好きです





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(1)ふえる一方の不登校をどうとらるか(中)「心をほどく人間関係の大切さについて」 伊藤友宣(神戸心療親子研究室・主宰) 2001年 ⑨

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◇分かってやれるかの気遣いが勝負

 だいたい乳幼児時期に親によくかまわれて来た子の常で、大介はひとのことに干渉し
たがる性ではない。口うるさい女の子達のなにかにつけても遊びのいい相手にされるが
いかにもうっとうしいのに、その不本意さを払いのける工夫が分からない。


 されるに任せていやになるばかりであったのですね。


 自分の主体性を発揮する心の発散の習慣を体験しないままの、くすぶり続けの日々を、
親にも残念がられ続けてきたわけです。



 うとましがられながら、同時に、同情されるのに慣れて来て、自分は回りの期待に反
する子なのだと思い込む癖が身についてしまっている。


 一般に長年の不登校が、そんなマイナスの自己認定を深めるだけ深めきせられてしま
っているわけですよ。



 私の講演を開いた大介少年が、鼻歌が出る程元気づいたというのは、私の話が、不登
校児の心の真にかくれてしまっている自負の思い、自尊の思いをまずとにかく分かろう
としてやることが、なにもかもの先決の仕事であるべきだと、声高らかにプラス発想の
展開を主張し続けたものであったからに違いありません。  



 私の前で、当人が、

「中学に入るまでに、気持を立て直さないといけないと思う」

という向きで、誇らかに自己表現をするのには、母親が息をのんでいました。



 あとで子のいないところで、親は私に隠し事を打ち明ける調子で、

「あんな格好いいことを言っておきながら、実際はいつも腰くだけなんですよ」

というので、私は、

「あなたのそういう言い方のなかに、すべての問題がひそんでいますよ」

と返さざる得なかった、そのポイントの詳述は、次回にくわしく述べたいと思います。



 その母親から、水田大介君がこの四月には


「どうにかこうにか、中学へは行きはじめてくれています」


と連絡を受けました。会えば


「変らんとあかんと思うことが、私の方がいっぱいあって」


と、母親は反省しきりですが、もう二学期も半ば、まあ大丈夫でしょう。









(2)「六輔の遠近メガネ 続・結界」永六輔 マガジン・ハウス 2001年【再掲載】


◇旅で 

○ 後ろ向きの散歩

  - 北方向が分かる



○ 柔道と柔術  

  柔道 - 嘉納治五郎・講道館
  
「柔術も礼を重んじよう」
→ 礼に始まって礼に終わる

しかしオリンピックでは柔術に戻っている
抗議・ガッツポーズは???

「柔道が負けて柔術が勝った」

野坂昭如 「そもそも柔道に審判なんていなかった」
         -戦ったもの同士が悟る



○ 話芸と話術



○ 商店街  

  道幅三歩が理想的



○ 火打石  

  墨田区東向島「伊勢金」





◇師弟 

○ 宮崎  

  プロスポーツのキャンプ地
 


○ 教育  

 「引っ張り出す」
  中島啓江 A校「あなたの声が大きすぎる」

B校 転校先
「大きな声なのにどうして歌わないの」
→ それ以来歌好きに
    


○ 野次の練習 

  テレビを見ながらあらゆるチャンスをとらえて


    
○ 詩吟  

  優れた言葉の良さが分かる



○ 秋田の野良着 

  刺し子





◇先輩 - 振り返ると懐かしい人とこと

○ 無着成恭 合掌の意味

「両の手を合わせると何もできなくなる。闘うことも抵抗することも。働くことも食
  べることも盗むことも。何もできなくなったとき,祈りに集中できる祈りが始まる」





◇後輩 - 未来はあるか

○ 小学生 

 「まだ寝てる,もう寝てる」



○ ヤクザ 

  穏やかさと知的さ - 池部良 ヤクザが好むヤクザ



○ 子ども 

 「遊ぼう」から「遊べる」へ



○ 農業  

  農業は地球と向かい合いながら人間を考える仕事



○ 食育  

  服部幸應 「人によいのが食」

スローフード … ヨーロッパでは1986年頃から



○ 九助  

  きゅうすけ-壊れたお菓子

ごすけ(五助)-ビスケットの壊れた物





◇結界 - 怒ってはいけないのだが

○ 山口瞳 
 「ものごとは常に両面から見なくてはいけない。自分が強いから勝者の感覚でものを
  言ってしまうが,勝つには負ける人がいるはずだ。その人から見れば,歴史はどう
  見えるか」



○ 野坂昭如 

  しゃべる時限爆弾



○ あいまいさ 

  プロとアマの区別 いい加減さの表れ
    


○ 家庭内ホームレス

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はらぼー

大介くんの心のありよう、とても共感します。
それにしても中学生にして、この発言。
本当に、辛くていろいろと頭の中で考えていたんでしょうね。
by はらぼー (2015-05-11 08:41) 

楽しく生きよう

休みから戻ってきました。
これからまたよろしくお願いいたします。
by 楽しく生きよう (2015-05-11 17:23) 

ハマコウ

はらぼーさん ありがとうございます
子どもたちはなかなか心の内を言ってくれません
言いやすい人になるように努力しなくてはと思います
伊藤さんの本がそのヒントを教えてくれます
by ハマコウ (2015-05-11 22:54) 

ハマコウ

楽しく生きようさん ありがとうございます
充電できたでしょうか こちらこそよろしくお願いします
by ハマコウ (2015-05-11 22:57) 

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