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「宮本常一さん 教育について」 ⑨ [読書記録 教育]

今回は7月17日に続いて、
「宮本常一さん 教育について」9回目の紹介です。



民俗学者宮本常一さんによる教育に関しての文章です。



今回紹介文から強く印象に残った言葉は…

・「親のすることを見習う(特に漁師)」
「田畑の仕事・牛馬の世話は10歳頃から」


・「学校で表彰される子と村でほめられる子が一致しなかった」
- この方が自然だとわたしは考えます。
  学校での評価だけがすべてではありません。道徳に評価…?  


・<疎開で…>
「田舎の人たちは町の人が如何に生活力に乏しいかを見た 如何に身勝手かを見た」
「町の人たちは田舎の人がただ牧歌的な美しさの中にあるだけでなく,ずるさも狭さも
  持って伝統的な慣習を秩序の支えにして生きていることを見た」


・「『山びこ学校』無着成恭」
- 知っているのはわたしの世代くらいまででしょう。
  「作文」の力は大きいとわたしは感じています。 




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☆「宮本常一さん 教育について」 ⑨

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◇日本の子供たち・海を開いた人々(2)

□働く子ども

 社会的知識・人格  神事への参加・童謡・昔話・遊び

↓↑

家族員として生産人として訓練せられてゆく



親のすることを見習う(特に漁師)

女の子 → 家の掃除・水くみ・子守

   男の子 → 草取り・草刈り・荷物運搬・草履づくり・縄ない



子ども仲間で 草履作り・縄ない・草刈り

   田畑の仕事・牛馬の世話は10歳頃から
 



□子どもたちの教育

① 親たちが生活手段を身につけさせるための教育

② 学校教育

以前は寺子屋か手習い師匠
国尽くし・名尽くし・往来もの・四書五経・習字・そろばん


 ※ 学校で表彰される子と村でほめられる子が一致しなかった  




□綴り方運動と社会調査

 



□学校教育の功績 

 子どもたちに訴える術を教えた(文字・絵)
言文一致

芦田恵之助 自由選題

鈴木三重吉 赤い鳥 

   綴り方読本 豊田正子「綴り方教室」



 「綴方生活」昭和4年 小砂丘忠義

「生活学校」昭和9年 野村芳兵衛

国分一太郎・鈴木道太



雑誌・文集



第二次世界大戦
疎開 それまで町の人から田舎者と軽蔑されていた



 ◎田舎の人たちは町の人が如何に生活力に乏しいかを見た 如何に身勝手かを見た

 ◎町の人たちは田舎の人がただ牧歌的な美しさの中にあるだけでなく,ずるさも狭さも
  持って伝統的な慣習を秩序の支えにして生きていることを見た


 工業・商業
生活力に乏しく身勝手


 月光原小学校「学童疎開の記録」(未来社)

 「風の中の子」山本映佑 

 「山びこ学校」無着成恭

 「春のだいち」須藤春代 

 「くろしおの子」高津勉(青が島)


 ○社会調査 
   
   竹内利美「長野県上伊那川川島村郷土誌」

平凡社「綴り方風土記」 柳田国男 文化遺産




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