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「ぼくが読んだ面白い本ダメな本」立花隆 文藝春秋 2003年 [読書記録 一般]

「書物は万人の大学 - 生涯書物という大学に通い続けなければ何ごとも学べない」




今回は 立花隆さんの
「ぼくが読んだ面白い本ダメな本」を紹介します。


立花隆さんの本が大好きで宇宙 臨死 等よく読みました。
  




出版社の案内には、

「この本一冊で三百冊分の威力!
 ふだん書評では扱われない面白本三百冊を紹介し、ダメな本は徹底的に批判する。立花
 隆の知的好奇心、知的ノウハウを凝縮した一冊 」

とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「生涯情報の海に浸り、一個の情報体として情報の新陳代謝を続けながら情報的に生き
る時代」


・「どれだけ多くの本を読みどれだけ多くの小世界の住民となり、自分をどれだけ多くの
  他世界存在者にしたかによりその人の小宇宙の豊かさが決まる」


・「編集者個々人の心意気で支えられている(大手出版社でも)」





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☆「ぼくが読んだ面白い本ダメな本」立花隆 文藝春秋 2003年

1.JPG

◇序・宇宙 人類 書物

□書店 「一国の文化の最前線基地」



□本の内容を3~5分間で伝えてみよ!



□一冊の本は一枚のチャートにすることができる

 「キーワードの拾い出し」+「論理の流れ」

 パラグラフの文頭+文末(一行)



□全体の流れとキーワードをつかめ

 粗雑なつかみ から 具体的把握へ

 音楽的読み から 絵画的な読みへ



□インターネット

「生涯情報の海に浸り、一個の情報体として情報の新陳代謝を続けながら情報的に生きる
 時代」

= 情報新陳代謝



情報社会サバイバル技術 = 素早い情報スクリーニング術


□「絵画読み」の技術

 ① 頭から終わりまで 
   
   パラグラフ単位でとばし読み


 ②二度目を読むかどうか
  


□価格の分岐点
 大出版社 - 低価格でベストセラーの道

 小出版社 - 少部数で越すとが確実な回収

   |

 分岐点は初版1~2万部 1700~1800円ライン



 かけ算 定価と部数の関係
  


□出版文化を支えているのは誰か

 渡辺美知子『日本の小出版』柘植書店


 柘植書房・西村祐竑氏
   統一市場の崩壊=定価は無関係、買う人は買う

  2000部を基本に

「出版業」と「出版産業」

少部数の本 = 作る側と読者の共同作業

「どれだけ多くの本を読みどれだけ多くの小世界の住民となり、自分をどれだけ多くの他
 世界存在者にしたかによりその人の小宇宙の豊かさが決まる」



□良書の世界 

 編集者個々人の心意気で支えられている(大手出版社でも)

 <金儲けの世界> と <歴史に残る本づくり> とがある


 高価な本と安い本
「その情報を単独購入するために適当な情報提供者と家庭教師を雇ったとしたら…」



□円本時代に匹敵する現代

 円本 → 出版資本主義の時代(バブリーな商売)
大正・昭和前期


 円本以前の本づくりの手法に(マイクロメディア的商売)



ポリシーの違い 価格・部数・思惑

  リスキービジネスとノンリスキービジネス

2000~3000円がライン



□紙の本は電子メディアに勝る

 オンデマンド出版 ~ どんな本でも2000円くらいで作れる

 モノとしての所有



□ビジュアルが本の理解を助ける

 写真・図版・図表が伝達効率を高める



□書物は万人の大学

 - 生涯書物という大学に通い続けなければ何ごとも学べない







◇立花隆読書から→読みたい本

 ピーター・ヘイニング 『図説世界霊界伝承事典』 柏書房


 高山文彦 『霞ヶ関陰の権力者たち』 講談社


 町田京鳳 『エロスの国熊野』 法蔵館


 竹内実 『日本史を海から洗う』 南風社


 永沢光雄 『AV女優』 ビレッジセンター


 志村有弘 『超人役行者小角』 角川書店


 吉田敦彦 『世界の始まりの物語』 大和書房


 網野善彦 『日本中世に何が起きたか』 日本エディタースクール出版部


 笹川良一 『巣鴨日記』 中央公論社


 平塚柾 『日露戦争陸戦写真史』 新人物往来社
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