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「思春期の心を開く」八ツ塚実 朱鷺書房 1990年 ⑧(最終) [読書記録 教育]

「学校とは教師が子供に教えるところである。だが、それ以上に子供が親から教えられる
 ところだ。授業料も払わずに教えてもらえる」
- わたしも多くのことを子どもから教えられました。
  若い頃に比べると、確実に自分は育っていると強く感じます。 



今回は12月24日に続いて 八ツ塚実さんの
「思春期の心を開く」8回目の紹介 最終です。


30年近く前の本ですが、
本書を読むと八ツ塚実さんのファンになる人が多いのではないかと思います。



多くの方に読んでいただきたいお薦めの本です。





出版社の案内には、

「心は堅く閉ざされ、さまざまな問題が噴出するかのようにみえる時。思春期のただ中に
 ある子どもを見守るこころ、人間教育の場としての家庭の役割を説く。」

とあります。





今回紹介文から強く印象に残った言葉は…

・「子供の家庭内暴力より大人の家庭内暴力の方が遙かに多い」


・「『問題児』と『問題親』(アタリサワリ大)」


・「周辺にいる者として『何かした』ことにするための激励ならやらない方がいい」





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☆「思春期の心を開く」八ツ塚実 朱鷺書房 1990年 ⑧(最終)

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◇親の生き方が子供を支える

□酒乱の父親 

 子供の家庭内暴力より大人の家庭内暴力の方が遙かに多い


 保護者 = 子供にとって一番温かく確かな守り手(のはず=ハマコウ註)



□暴れる父親を見る目



□子供を不幸にする親のタイプ

 ①常軌を逸した酒飲み・酒乱 

 ②極度な浪費癖 

 ③ギャンブル狂

 ④正常ではない異性遍歴 

 ⑤働かない親 

 ⑥全く一貫性のない厳しいだけの親

 ⑦何の定見もない甘いだけの親



□「問題児」と「問題親」(アタリサワリ大)



□マユミの父親 問題親

 しかし親に問題があることが子供をまっすぐに育てる場合もある
<側面的支援者が大切>



□崩れかけた心を支えた母親の存在



□子供扱いしない

 周辺にいる者として「何かした」ことにするための激励ならやらない方がいい

  ↓

それよりも当事者の子供自身が拠り所にしている人の存在と側面から強く印象づけ、支
持してあげる方が遙かに大切



 マユミ
 「先生は中学時代子供扱いしなかったねえ。あれがうれしかったよ」と10年後に







◇終わりに

□学級づくりノート 

 中学生のプロフィールとその親から学んだ事がびっしり書き込んである

  ・今ごろどうしているかと夜眠られなかった子

・大きな荷を背負った子

・困難を乗り越えた子

・子供に人間の生き方を教えた親

・子供と共に生きた親



「学校とは教師が子供に教えるところである。だが、それ以上に子供が親から教えられる
 ところだ。授業料も払わずに教えてもらえる」



「子供以上に親も教えてくれる」教師以上の教師




 教師だった私はこんなにもたくさんのことを学ばせてもらった







◇「創塾」

 事務局長 横山良輔
福山市今津町(JR松永駅北5分)「八ツ塚実・人間科教材研究資料館」拠点

~ 「八ツ塚先生から学ぶ会」

  2000年「いのちの学校」



 創塾 1986年結成 教師と父母、学生によるサークル

 

 八ツ塚実 
   1961~1989 公立中学校教師
1968年~ 手作り教科書「学級記録」
  1981年 第30回読売教育賞
 1998年4月23日逝去

 『現代教育勅語』光雲社
   1995.6~1998.2 広島県教職員組合『広島教育』連載より

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