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「教師の哲学」岬龍一郎 PHP研究所 2003年 ⑥ [読書記録 教育]

「よき教師とは釣った魚をくれる人ではなく、釣り方を教えてくれる人



今回は、1月27日に続いて、岬龍一郎さんの、
「教師の哲学」の紹介 6回目です。





出版社の案内には、


「後という言葉も遠くなり、平成も15年になってしまった。振り返れば戦後の日本は文
 字どおり献身的な努力と勤勉なる働きにおいて、この国を廃墟から経済大国へと復興さ
 せた。しかし、その繁栄もつかの間、どこでどう間違ったのか、バブル崩壊後の日本は
 いまだ立ち直れず未曾有の不況にある。中高年はリストラのもとに解雇され、若年層の
 就職率は悪化する一方だ。それにともない、人心は荒廃し世の中にはびこる無節操な倫
 理観の欠如は夢想だにしなかった悪質な犯罪やわけのわからない変質的な事件を生み出
 している。その一方では、もっとも倫理観の強かったはずの教育者、警察官、医療関係
 者といった人びとまでもが常識では考えられないような不祥事を起こしている。こうし
 たモラルの喪失はなぜおこったのか? 本書は、そういった問題の本質にある一因とし
 てあげられる学校の教育者の質の低下を憂い、理想の教師とはどのような人かについて
 とりあげたものである。」


とあります。




今回紹介分(「夏目漱石」さん)から強く印象に残った言葉は…

・「『漱石枕流』 = 負け惜しみ、天の邪鬼」


・「神経症治療のために書いた」


・「木曜会」
- 初任校での「木曜会」を思い出します。  
  今は亡き大先輩I先生を中心に、勤務時間終了後、男性教員が喫茶店に集まる会。
  いろいろなことを教わりました。
  多忙化が話題ともなっている昨今、ちょっとしたそんな時間も合わせられなくなった
 のを淋しく感じます。 


・「生徒を手紙で励ます」








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☆「教師の哲学」岬龍一郎 PHP研究所 2003年 ⑥

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◇夏目漱石

□夏目漱石 1867~1916 
        
 英文学者・小説家 

 江戸牛込生まれ東大卒 五高教授

 明治33(1900)年イギリス留学
   帰国後東大講師のち朝日新聞社入社

「木曜会」を開き多くの後進を育てる



□「われわれ以外は皆師である」吉川英治

 吉川は師と仰ぐべき先生が身近にいなかったからこそ、すべての人すべてのものを「我
が師」とみなした


 よき教師とは釣った魚をくれる人ではなく、釣り方を教えてくれる人


 西岡常一 
 「あんた甘えたらあかん。考えなはれ。人に聞いているとじきに忘れるで。木と対話し
  て仕事しなはれ」



□「吾輩は猫である」が誕生するまで

 イギリス大嫌い


 漱石
  「漱石枕流」 = 負け惜しみ、天の邪鬼

   |

 親友の正岡子規からもらった 
   子規50のペンネーム
子規 野球が好きで「昇」を「野球」(のぼーる)ペンネーム


 ラフカディオ・ハーンを首にしてまで漱石を講師に迎えた


 明治37年末 高浜虚子から小説を薦められた


 神経症治療のために書いた




□「木曜会」を開いた理由

 明治38年1月 
 『ホトトギス』に「吾輩は猫である」掲載~好評

~翌8月に完成


 漱石の家に
ホトトギス系  高浜虚子 坂本四方太 松根東洋城

熊本高校教え子 寺田寅彦 野間真綱 野村伝七

東大教え子   仲川芳太郎 鈴木三重吉 森田荘平 小宮山豊隆 野上豊一郎

           |

   鈴木三重吉が「面会日を決めたらどうか」と進言
明治39年10月~ 週一回の面接日「木曜会」


 第1回木曜会 
    明治39(1906)年10月11日3時から
門下生の近況報告雑談




□生徒を手紙で励ます



□「草枕」のような主人公ではいけない  

 手紙の学校



□芥川龍之介と久米正雄への手紙



□牛のように推し進め



□漱石の優しさ 

 ホンモノの教育者 

 内田百閒との師弟愛
内田百閒の借金依頼に対して…



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wattana

おはようございます。いつもありがとうございます。
「角打ち茶屋」のことは当日ネット検索して知りました。
「角打ち茶屋」から車で2~3分の所に毎月1回行く用事があるので、
今後利用することが多くなると思います。

by wattana (2019-01-30 10:22) 

ハマコウ

「角打ち茶屋」はヤマハスタジアムの近くなのですね。
わたしもお茶を飲みに行きます。
by ハマコウ (2019-01-30 19:05) 

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