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「子ども観の戦後史」野本三吉 現代書館 2007年 ③ [読書記録 教育]

「人間の子供一年早産説
他の動物は「自然の法則」のもとで自然に発育するが,人間の子供は一年ほど早く
  生まれるので社会の「歴史的法則」のもとで生長があった。
 = 周囲の人の支えや助けが必要」





今回は、2月18日に続いて、野本三吉さんの
「子ども観の戦後史」の紹介 3回目です。


出版社の案内には、



「敗戦以来、日本人の『児童観』はどのように変化したか、子どもを把えた戦後の書籍を
 通し、子どもを取りまく社会現象の変化の中での子どもを見る眼、子ども自身の生活の
 変遷を追ってみた。社会構造の変化を通した人間関係の変遷の中での子どもの変容をみ
 る。」




とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「 四原則 ①自然的 ②相互的 ③具体的 ④習慣的」


・「ロバート・オウエンの思想 『性格形成学園』幼児学校」








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☆「子ども観の戦後史」野本三吉 現代書館 2007年 ③

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◇「童児神」誕生の背景

□美空ひばり  

 父増吉 横浜磯子で魚屋「魚増」


 美空楽団 1946.9 アテネ劇場で興行

1947.8 小四 四国巡業
 
 交通事故 手首ガラスで切り頭部陥没
高知県の事故が美空ひばりをつくった



□文化人・知識人からの批判 

 世論には受け入れられた



□生き抜く力と学校教育

 滝頭小から呼び出し 1949年

 
 出席日数足りず仮免状
   → 卒業式後 10日間補講

試験の後正式に卒業


川田晴久
「人間にはいろいろな勉強の仕方がある。加藤和枝は十分学校に通うことはできなくて,
  皆様に御迷惑と御苦労をおかけしたが,その代わり彼女はかけがえのない社会と人間
  について勉強していたのだ。どうか先生方,そういうひろい心で,この子の行く末を
  見てやってください。」

  - 美空ひばり 「童子神」「少女神」として

 




◇児童臨床と児童相談所

□平井信義 「児童臨床入門」1977
ゲゼル,アスペルガー,ロジャーズ


□児童福祉法 1947

 1919(大正 8)年 大阪市立児童相談所


 1923(大正12)年 東京市立児童相談所
大學にも 日本女子大1928 法政大1929 東京文理大1936
「鈴木ビネー式知能検査」1941 
「田中ビネー式知能検査」1944 田中寛一


 1947(昭和22)年3月
① 原理法定化

      ② 児童福祉審議会

      ③ 児童相談所設置 地方公共団体に義務づけ


 GHQアドバイザー アリス・ケニョン・キャロル
児童相談所三つに 一時保護所

児童相談所 ケース・ワーク・サービス
児童鑑別所
1951(昭和26)年 改正



□高木四郎氏の著作 

 マイヤーの力動精神医学 

 事例研究・幼児の人間関係

 




◇保育思想の戦後史

□東京女子高等師範付属幼稚園 1876(明治9)年

倉橋惣三(1882~1955)教師として着任
ペスタロッチ・フレーベル

「誘導保育法」遊びが活力・群れが社会的存在



中心は一人一人の自発性
四原則 ①自然的 ②相互的 ③具体的 ④習慣的

   教え子に斉藤公子「さくら・さくらんぼ保育園」



□斉藤公子

戦後保育園で

ロバート・オウエンの思想 「性格形成学園」幼児学校



 1956(昭和31)年埼玉県深谷市「さくら・さくらんぼ保育園」

 井尻正二氏との共著「みんなの保育大学シリーズ」築地書林

 ポルトマン「人間はどこまで動物か」1961岩波新書


 ◎人間の子供一年早産説
他の動物は「自然の法則」のもとで自然に発育するが,人間の子供は一年ほど早く
  生まれるので社会の「歴史的法則」のもとで生長があった。



周囲の人の支えや助けが必要


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