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「常識人の作法」加藤秀俊 講談社 2010年 ③(最終) [読書記録 一般]

「交際力を失い始めている時代」







今回は、3月21日に続いて、加藤秀俊さんの
「常識人の作法」の紹介 3回目 最終となります。


おもしろさを教えてくれる加藤さんの本よ読むと、
「勉強しなければいけない」という思いになります。




出版社の案内には、


「『あたりまえ』をくつがえす異端の社会学!理路整然、博覧強記、痛快無比。社会学の泰
 斗が『世の変な常識』に挑む書き下ろしエッセイ集! 歴史、民俗、風土などさまざまな
 角度から現代の世相を鋭く分析」



とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「来客が生活の一部だった時代」
- 山本夏彦さんがいう「客は突然やって来る」時代ははるか昔のものになってしまいま
 した。わたしは、アポイントメントをとるのが苦手です。


・「時代と世代 - 周囲が異人だらけ」


・「このところメディアの日本語は『ならでは』『すごい』の乱発」


・「現代の『キャラ』も世俗化した『トーテム』であろう」



昨晩は、4年ぶりに開かれた小中学校の同窓会に参加しました。
9年間共に過ごした仲間、40人弱が集まり楽しく話しました。
話の内容は、健康のこと、孫のこと、定年後の生活のこと等々。
地方議員を6期24年務めていた仲間も、この4月で引退。農業に勤しむとのこと、
その勇気に励まされます。お疲れ様でした。





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☆「常識人の作法」加藤秀俊 講談社 2010年 ③(最終)

1.jpg

◇付き合いの行方

□フロンティアの孤独 

 仏政治家 トックヴィル「アメリカの民主政治」1835

人恋しさ 
   つきあい = 社会



□来客文化 

 来客が生活の一部だった時代



□「交際力」を巡って 

 交際力 ~ 顔が広い、カオ力、社交力

アメリカ 「南部の客好き」



□「出会い系」の誕生 

 「交際力を失い始めている時代」

  善良な顔役がいなくなった



□アマチュア時代の明暗 

 「ウィキペディア」はアマチュアの作ったもの
2001年 ジミー・ウェールズ







◇「疎外」ということ

□異人異国体験  

 国内の「異国」  

 時代と世代 - 周囲が異人だらけ



□「一眼国」に生きる 

 「一眼国」
   一つ目の村







◇雑学考

□「整理」の原点 

 CIE図書館
    


□知の分類 

 DDC分類 メルビル・デューイ アマースト大
 


□十進法の世界 

 「類」-「綱」



□情報爆発



□「雑」の効用 

 一冊の本をどこに分類すべきかは大変な決断を要する作業

→ 同じ本でもその引取先によりかなり違った住所を割り当てられることが少なくない


 無境界主義







◇漢字をどうする

□漢字と生きる
   


□第一原則

「漢字は例外なくすべて保存せよ」



□漢字制限無用論 
 自由化の時代 

「所有」と「使用」



□第2原則

「漢字はできるだけ使うな」







◇言葉の作法

□「ならでは」症候群 

 松江越前松平家7代目松平不昧公
             
 このところメディアの日本語は「ならでは」の乱発
 
  - 「ならでは」の大安売り


 他に「すごい」



□最小努力の原則 

 ジップ「最小努力の原則」



□定型文の効用 

 表現する力 

 - 辞書を使う







◇トーテミズムの現在

□マスコット登場 

 マスコットキャラクター「漫画的創作物」



□紋所のはなし 

 馬文耕「愚痴拾道物語」1758

地方自治体の紋章



□組織の証明



□トーテム今昔

 万博 
  ~「シンボル・マーク」


 トーテム 
  ~ 自らの祖先を特定の動植物とりわけ動物と信じる祖先崇拝

フロイト「トーテムとタブー」1913
レヴィ・ストロース「今日のトーテミズム」1962


 現代の「キャラ」も世俗化した「トーテム」であろう
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