「教育改革の展望6 学校のポリテックス」岩波書店 2016年 [読書記録 教育]
今回は、
「教育改革の展望6 学校のポリテックス」を紹介します。
出版社の案内には、
「従来の福祉国家型教育行政からの変化の渦中にある学校像について,『地方分権化』『ア
カウンタビリティ』『NPM(ニューパブリックマネジメント)』『力のある学校』『教育
委員会改革』等の切り口から考察.また,教育現場におけるジェンダー問題や『近代教
育の語られ方』など,アクター間のせめぎ合いを多面的に提示する.【執筆者】藤田英
典,青木栄一,大桃敏行,志水宏吉,小国喜弘,菊地栄治,小山静子,木村涼子,村上
祐介,広瀬裕子,苅谷剛彦」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「四半世紀以上も続く『政治主導』の改革と教育の再構造化」
「アカウンタビリティとネオリベラリズム」
・「『つながり格差』という仮説
(それを)問題解決する一つの鍵(は)『力のある学校』のスクールバスモデル」
- 志水宏吉さんの「力のある学校」についての提言は大きな効果があるのではないかと
強く感じます。
・「家族問題 ジェンダーとセクシュアリティ」
- このごろ強く意識するようになってきました。
・「地域と学校の再編成 - 障害児の排除と包摂に着目して」
- 義務教育と地域には大きなつながりがあると考えます。
かつての民俗学勃興時には多くの義務教育の教員が活躍しました。
学区を取り払う方向性はどんなものだろうと疑問を感じます。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教育改革の展望6 学校のポリテックス」岩波書店 2016年
◇藤田英典
1 教育政策の責任と課題
アカウンタビリティとネオリベラリズムの影響を中心に
① 四半世紀以上も続く「政治主導」の改革と教育の再構造化
② アカウンタビリティとネオリベラリズム
③ 教育のパラダイム展開とハーグリーブスの第4の道の可能性
ボストン大学 A・ハーグリーブス教授
◇青木栄一
2 教育分野の融合型政府同財政関係
◇大桃敏行
3 ガバナンス改革と教育の質保証
NPM型ガバナンス
◇志水宏吉
4 経済・文化資本から社会関係資本へ 力のある学校創世
はじめに 「暖かい知」の産出に向けて
(1)問題の出発点 - 学力格差の克服
(2)問題を解くカギ - 社会関係資本という
「つながり格差」という仮説
(3)問題解決する一つの鍵 - 「力のある学校」のスクールバスモデル
□「資源のある学校」
① 校長のリーダーシップ
② 均質集団の意志
③ 安全で静かな学習環境
④ 公平で積極的な教員の姿勢
⑤ 学力測定とその活用
□「しんどい子に学力をつける7つの鍵」
① 子供を荒れさせない
② チーム力を大切にする学校経営
③ 子供をエンパワーする集団づくり
④ 実践志向の積極的な学校文化
⑤ 地域と連携する学校づくり
⑥ 基礎学力定着のためのシステム
⑦ リーダーとリーダーシップの存在
(4)解決の実現を妨げるもの - 学校内が異文化
◇小国喜弘 東大大学院 民俗学運動研究
5 地域と学校の再編成 - 障害児の排除と包摂に着目して
(1)普通学校就学闘争にみる「地域の学校」の排除と包摂
(2)包摂の教育改革に置ける排除の深化
(3)地域の学校の包摂力を如何に高めるか
大阪市立大空小学校 2006年創立 260名 全学年2クラス
2012年 220名中 特別支援対象30余名
◇菊地栄治
6 高等学校のポリテックス
近代と向き合うもう一つの物語
◇小山静子
7 戦後改革に置ける学校
家族問題 ジェンダーとセクシュアリティ
◇木村淳子
8 ジェンダー秩序を巡る教育のポリティクス
◇村上祐介
日本の事例から
◇広瀬裕子
イギリスの事例から
グランドレベルの構造改革
教育再生プロジェクト
◇苅谷剛彦
10 追いつき型 近代化の教育とその終焉 - 近代化と教育・再考
(1)近代化と教育のニッポン
(2)イデオロギーとしての近代化論
(3)追いつき型教育と近代化
(4)戦後教育改革に置ける「進歩」と「逆コース」
(5)臨教審のねじれ キャッチアップの転換と終焉
(6) 結論
「教育改革の展望6 学校のポリテックス」を紹介します。
出版社の案内には、
「従来の福祉国家型教育行政からの変化の渦中にある学校像について,『地方分権化』『ア
カウンタビリティ』『NPM(ニューパブリックマネジメント)』『力のある学校』『教育
委員会改革』等の切り口から考察.また,教育現場におけるジェンダー問題や『近代教
育の語られ方』など,アクター間のせめぎ合いを多面的に提示する.【執筆者】藤田英
典,青木栄一,大桃敏行,志水宏吉,小国喜弘,菊地栄治,小山静子,木村涼子,村上
祐介,広瀬裕子,苅谷剛彦」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「四半世紀以上も続く『政治主導』の改革と教育の再構造化」
「アカウンタビリティとネオリベラリズム」
・「『つながり格差』という仮説
(それを)問題解決する一つの鍵(は)『力のある学校』のスクールバスモデル」
- 志水宏吉さんの「力のある学校」についての提言は大きな効果があるのではないかと
強く感じます。
・「家族問題 ジェンダーとセクシュアリティ」
- このごろ強く意識するようになってきました。
・「地域と学校の再編成 - 障害児の排除と包摂に着目して」
- 義務教育と地域には大きなつながりがあると考えます。
かつての民俗学勃興時には多くの義務教育の教員が活躍しました。
学区を取り払う方向性はどんなものだろうと疑問を感じます。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教育改革の展望6 学校のポリテックス」岩波書店 2016年
◇藤田英典
1 教育政策の責任と課題
アカウンタビリティとネオリベラリズムの影響を中心に
① 四半世紀以上も続く「政治主導」の改革と教育の再構造化
② アカウンタビリティとネオリベラリズム
③ 教育のパラダイム展開とハーグリーブスの第4の道の可能性
ボストン大学 A・ハーグリーブス教授
◇青木栄一
2 教育分野の融合型政府同財政関係
◇大桃敏行
3 ガバナンス改革と教育の質保証
NPM型ガバナンス
◇志水宏吉
4 経済・文化資本から社会関係資本へ 力のある学校創世
はじめに 「暖かい知」の産出に向けて
(1)問題の出発点 - 学力格差の克服
(2)問題を解くカギ - 社会関係資本という
「つながり格差」という仮説
(3)問題解決する一つの鍵 - 「力のある学校」のスクールバスモデル
□「資源のある学校」
① 校長のリーダーシップ
② 均質集団の意志
③ 安全で静かな学習環境
④ 公平で積極的な教員の姿勢
⑤ 学力測定とその活用
□「しんどい子に学力をつける7つの鍵」
① 子供を荒れさせない
② チーム力を大切にする学校経営
③ 子供をエンパワーする集団づくり
④ 実践志向の積極的な学校文化
⑤ 地域と連携する学校づくり
⑥ 基礎学力定着のためのシステム
⑦ リーダーとリーダーシップの存在
(4)解決の実現を妨げるもの - 学校内が異文化
◇小国喜弘 東大大学院 民俗学運動研究
5 地域と学校の再編成 - 障害児の排除と包摂に着目して
(1)普通学校就学闘争にみる「地域の学校」の排除と包摂
(2)包摂の教育改革に置ける排除の深化
(3)地域の学校の包摂力を如何に高めるか
大阪市立大空小学校 2006年創立 260名 全学年2クラス
2012年 220名中 特別支援対象30余名
◇菊地栄治
6 高等学校のポリテックス
近代と向き合うもう一つの物語
◇小山静子
7 戦後改革に置ける学校
家族問題 ジェンダーとセクシュアリティ
◇木村淳子
8 ジェンダー秩序を巡る教育のポリティクス
◇村上祐介
日本の事例から
◇広瀬裕子
イギリスの事例から
グランドレベルの構造改革
教育再生プロジェクト
◇苅谷剛彦
10 追いつき型 近代化の教育とその終焉 - 近代化と教育・再考
(1)近代化と教育のニッポン
(2)イデオロギーとしての近代化論
(3)追いつき型教育と近代化
(4)戦後教育改革に置ける「進歩」と「逆コース」
(5)臨教審のねじれ キャッチアップの転換と終焉
(6) 結論
今日は新元号発表の日で楽しみですね。
by 旅爺さん (2019-04-01 10:37)
この春入学する1年生はもちろん6年生まで、皆、平成に入学して令和に卒業することになります。記憶に強く残りそうですね。
by ハマコウ (2019-04-01 20:22)