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「家族学ことはじめ」小此木啓吾 講談社 1999年 ⑩(最終) [読書記録 一般]

今回は、6月5日に続いて、小此木啓吾さんの
「家族学ことはじめ」10回目の紹介 最終です。




出版社の案内には、


「人生の大半を一緒に過ごし、日常の悩みや喜び、将来の不安や希望をともにする家族。
 その形態は、時代とともに変化しているため従来の家族意識には歪みが出ています。長
 年精神科医として活躍してきた著者のこれまでの新聞、講演などからわかりやすいエッ
 センスを抜き出し、家族という小さな共同体の中でのそれぞれの役割の重要性を具体的
 に教えてくれます。」



とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「コンテナ家族からネットワーク家族への勧め」


・「『喪の感覚』の喪失」


・「現代は1.5の時代 」






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☆「家族学ことはじめ」小此木啓吾 講談社 1999年 ⑩(最終)

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◇これからの家族(2)

□コンテナ家族からネットワーク家族へ

「ホテル家族」内でプライバシーが保たれている故の異常な事件が頻発している

    |

 孤独感のない孤独
 高度の人間代理のお相手機能を備えたテレビ・ビデオ・テレビゲーム・ステレオが
  孤独を満たす。



 半分人間  
   半人間的対象 0.5の対象

  1対1の「2.0」の世界,「3.0」の世界が煩わしく

「1.5」の世界の方が居心地がよくなっている。


「『1対1』の人間関係が活発な現実世界から,このビデオ・テレビゲームなどが提供す
 る1.5の幻想世界への現実感の逆転」



 青少年が,この1.5の世界と現実の世界を行ったり来たりする能力をどうやって身に
つけるかに心しなければならない



「コンテナ家族からネットワーク家族への勧め」
コンテナ家族 =  一緒に暮らしていても交流が希薄で,それぞれがホテルの宿泊
           者のようになっている

  ネットワーク家族= 一人一人は点と点でも,努力して家族の絆をつくっていく



□「生老病死」と家族との関わり

 人間の生死に関する精神的体験,人間の心というものができあがる出発点の体験が家庭
の中から失われている



 家庭の中から生と死の体験が排除されている


 キューブラー・ロス
  「取引の心理」 = この願いが叶うなら死んでもいい



自己愛人間の増加 ~ 自己外部に本当の価値のあるものを見つけられない


「喪の感覚」の喪失
    喪の仕事  本当に価値ある喪のを見つけるチャンス



 一緒に悲しみを分かち合う



□ペットも大切な家族の一員

 現代は1.5の時代
 

  ペットは2.0交流のチャンス



□善き隣人との関係が家族を救う



□カウンセリングを巡る理想と現実

Doing精神を!




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cheese999

DVが亡くなれば。。。(^_0)ノ
by cheese999 (2019-06-08 05:10) 

ハマコウ

cheese999さん ありがとうございます。
家庭の中がより分からなくなっているように思います。
気楽に相談できる人がいればよいと思いますが、難しそうです。

by ハマコウ (2019-06-08 05:44) 

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