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「過去への旅」小此木啓吾 近代文芸社 1996年 ① [読書記録 一般]

今回は、小此木啓吾さんの
「過去への旅」1回目の紹介です。



出版社の案内には、


「『過去への旅』それは思い出という心の財産と再会し、心をより豊かにする旅である。
 精神分析医の権威である著者が、自らの幼少期の体験を通して自我の確立を探り、現代
 社会の身近な課題についても考察する。」



とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「大人たちのアイデンティティが少年・青少年の心の支え」


・「地震 = 全くの受け身」


・「予期せぬ突発性 → 大きな衝撃」






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☆「過去への旅」小此木啓吾 近代文芸社 1996年 ①
 
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◇夢破れた初恋の思い出

 子どものころの思い出 = 心の支え

 ←→ 再会の際の自己幻滅


 


◇軽井沢の中里介山

 安岡章太郎「果てもない道中記」  

『大菩薩峠』論

 エディプスコンプレックス
 




◇心の中の再会

 戦中 → 戦後  少年
変わることのないアイデンティティを貫く大人に会いたい



賀川豊彦 講演会へ

 18年獄中の徳田球一 アイデンティティの危機に陥っていた少年にとって大きな救い

                   昭和天皇をも…



                   傷付いた父親像


 一貫性と連続性
  ・ 大人たちのアイデンティティが少年・青少年の心の支え

 



◇戦中派の空襲コンプレックス

 作家K氏「阪神大震災に同情できない戦中派」

→ 昭和20年3月10日の東京大空襲

心の傷が本当には癒されていない → 比較してしまう
 




◇災害ストレスをどう超えるか

 予期せぬ突発性 → 大きな衝撃

 空襲 ~ 対応策も 闘う精神

玉砕も人格的アイデンティティを守る術

 地震 = 全くの受け身



<災害時の注意>

① 自然災害を無理に何か意味づけようとする心理

  宗教家の脅かしや誘い


② 虚無的な心情に陥る

  自然との和解が重要な課題に


③ 幸・不幸の差があまりにも大きい
   
  被災者 周囲に対する不全感・劣等感

→ 周囲の十分な配慮が必要


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コメント 4

のべる・K

過去のへの旅・・・、温故知新って感じですかね。
アイデンティティ、難しい言葉ではありますが、簡単にいえば、自分がどうであるかを知る事だそうです。
by のべる・K (2019-07-02 12:15) 

Take-Zee

こんばんは!
いつもご訪問、ナイスありがとうございます!

by Take-Zee (2019-07-02 18:43) 

ハマコウ

のべる・K さん ありがとうございます。

「温故知新」好きな言葉です。
「モラトリアム」も「アイデンティティ」も、いつの間にか当たり前のように使われるようになりました。「なんとなく」わかっているわたしですが、すっかりわかっているように・・・。恥ずかしい。
by ハマコウ (2019-07-02 18:53) 

ハマコウ

Take-Zee さん こちらこそありがとうございます。

by ハマコウ (2019-07-02 18:54) 

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