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(1)「母親に語る『しつけ』の精神分析」小此木啓吾 金子書房 1998年 ③  (2)「霊の発見」五木寛之・鎌田東二 平凡社【再掲載 2011年7月】 [読書記録 教育]

今回は、8月5日に続いて、小此木啓吾さんの、
「母親に語る『しつけ』の精神分析」の紹介3回目です。


「モラトリアム人間」の言葉で知られる小此木啓吾さんの「しつけ」に関する本です。
ぜひ、多くの保護者に読んでいただきたい本です。



出版社の案内には、

「子どものしつけは、親子関係が大切だ。その関係がくい違うと、様々な問題が起きてく
 る。幼児期・児童期のケースをもとに、対応法をわかりやすくアドバイスする。」

とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「子どもたちの勉強 
  ① 父親・母親のための勉強    ② 自分自身のための勉強」


・「親のための勉強は,親離れするときに自立とともに機能しなくなるときがある」


・「自立は自律に通じる。自律こそ心の健康の基本」




もう一つ、再掲載となりますが、五木寛之・鎌田東二さんの
「霊の発見」を載せます。




浜松出身の女性講談師・田辺一邑さんの第11回独演会が8月18日(日)14時より、
浜松駅近くの浜松市地域情報センターホールで開かれます。
今回の演目は「青山士」他一席です。ゲストもいらっしゃいます。

青山士(あおやま あきら)さんは、静岡県磐田市生まれの土木技術者。
パナマ運河建設に関わった方として、知られる方だそうです。
不勉強なわたしは失礼ながら存じ上げませんでした。
楽しみです。

詳しいことは以下のサイトをご参照ください。
※浜松市文化振興財団のサイト
https://www.hcf.or.jp/calendar/detail.php?id=23106

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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

浜松ジオラマファクトリー






(1)「母親に語る『しつけ』の精神分析」小此木啓吾 金子書房 1998年 ③

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◇劣等感の心理

 姉さんばかりほめあげる母親に傷つけられたA子さん


 父親に勝てないで何をやってもうまくできないB君 
   横暴な父親


 魅力的な母に圧倒されて,女の子らしさに自信のないC子さん
エディプス・コンプレックス - 親子関係・父母関係








<強い子になるために>
 
◇自立的な勉強を

□子どもたちの勉強 

  ① 父親・母親のための勉強

② 自分自身のための勉強



□自分のための勉強が始まるとき

 父親の仕事を見ての心の転機

勉強が父親や母親のためのものではなく自分自身の興味・関心・好奇心,そして目的達
成のためになったとき



□それまでの優等生が躓くとき

 自分自身に目標がないとき


 勉強しないことで父母からの自立を
   → 不良仲間


 親のための勉強は,親離れするときに自立とともに機能しなくなるときがある


 家庭不和で勉強しなくなる


 
□どんなとき,どんな状況でも勉強で躓かないように

課題に子どもたちが出会えるようにすること

→ 「自分のため」という切実感を持たせる



自立は自律に通じる。自律こそ心の健康の基本


 




◇やり抜く力の条件

 やり抜く力 = 「達成の能力が高い」


□見事に課題を達成したA君

  母親の導き方 

   待つ - 本当にしたいことを確認してから手助け

   具体的プラン作り→道具集め→実行の行動様式


   先取りママにスポイルされたB君
     達成感覚に恵まれない


   根気強く忍耐強いD子さん

根気と忍耐に裏付けられたやり抜く力→親が一緒になって我慢忍耐



希望を失わないこと + 信念











(2)「霊の発見」五木寛之・鎌田東二 平凡社【再掲載 2011年7月】

◇はじめに

背後霊の背後に隠れているもの


ブータン 
   墓を作らない習慣
   
   死者は49日たてば必ず転生すると考えられている






◇霊は実在するか

□ 鎌田東二
  「神道ソングライター」宗教学者,神主,石笛


□霊能者ブームのそこに流れているもの 
   神道的な日本人の霊性


□霊は足の裏から入ってくる
風と魂と呼吸

足心呼吸   
     宇宙の天の気を口から入れて,足の裏からは地の気を吸い上げる


□アオシマ
   青島,淡島,大島…魂が宿る所,光が差す所

  → そこを通して 根の国 常世の国 ニライカナイ


□動物は人間より霊位が高い


□霊とは得体の知れない大きなエネルギー
無意識の底にあるエネルギー

  無意識の底にある情報


□日本は類を見ない宗教国家
霊的現象を認める
   = コミュニケーションの幅が世界へ広がっていくこと

     メッセージ力


□コンビニ4万1千軒 寺7万4千軒,神社8万社(実は15万以上)


  20~30万の神社やお寺


□集落の中でお寺は瓦屋根がちょっと高い







◇霊視について

□コンピュータ的世界はひょっとすると人間の霊性を拡張する可能性がある


□霊能者ブームはハレー彗星が引き起こす
1910年 明治43年 東大・福来友吉心理学助教授
透視者 御船千鶴子 長尾郁子
ペテン師扱いで追放される

□ハリー・ポッターが霊的世界に連れて行く
ケルト人 ~ 賢者の石(神の知恵を持つことのできる石)

コナン・ドイル イギリス心霊協会会長・眼科医
父・アイルランド出身の妖精画家

スゥエデンボルグ 「天界と地獄」鈴木大拙が訳

マクム・フウヴァッキー 神智学 「霊智概説」

高橋五郎 「心霊万能論」

1910年 ハレー彗星大騒ぎ ~ 地球全体の危機感



□大本経 明治25(1892)年 節分の夜

京都福知山の老女・出口なお


突然神懸かりになり 神のお告げ 筆の先
綾部の地に大本経



京都亀岡出身の王仁三郎(幼名・上田喜三郎)




□ 出口王仁三郎 大予言・大正時代に 「霊界物語」
「次の戦争は真珠湾から始まり空の戦争になる。やがて広島に大爆弾が落ちて日本はつ
  ぶれる」

 
□大本に 
 友清勧真(神道天野居)
 
 岡田茂吉(世界救世主教)

谷口雅春(生長の家) 

 浅野和三郎(心霊科学研究会)

植芝盛平(合気道)


□1985,86 サブカルチャーとしてあらわれた

オカルト系雑誌 「ムー」「トワイライトゾーン」「アズ」



1995年 オウム真理教事件 大きな歯止め



□コンピュータに霊魂は宿るか

 IT化,インターネットの世界に入ってくる
 
 = 霊的な感覚の世界に似る

   2チャンネルの世界
 
 
□パソコンは念写に近付く      

 丹波哲郎 - 霊界の話 トリックスターの言説として

~ 終末観









◇心霊との交信について

□強力な地霊の作用 

 スピリチュアルなものへ

霊的世界への交信交流 友清観真



□神は音と共にやってくる

 マレビトの訪れ「音連れ」


□神道 ~ 意味以前の力


□仏教は洗練されすぎてしまった

 草木国土悉皆成仏 悉有仏性
鎮守の森 民俗信仰
 

□霊の世界のM&A 

 バラモンを否定して仏教へ

バラモン教の自己変革 → ヒンドゥー教

多神教,スター的神様


□哲学 → ハウツー信仰

 神仏集合はヒンドゥー的要素

 神神集合 ~ 神と神が集まって一つの神になる
 
       = 合併合体 
 


□ヒンドゥー教文化 霊の世界のM&A



□隠し念仏に潜む霊力 「おもとづけ」と「おとりあげ」

 隠し念仏 
  ~ 密教 いろいろな宗教文化
修験道も

 宮澤賢治 隠し念仏 → 法華経 → 国柱会

根底にはアニミズム,シャーマニズム


□大本教  霊的世直し
    

□国柱会  世界霊化 - 田中智学 



宮澤賢治の中には,宗教のワクを超えた神性ともいうべき霊性が流れていた







◇超能力について

□ 修験道の超能力  

 役行者 出羽三山の峰子皇子



□命がけの状態で開花する力 

 比叡山の千日回峰行

真言密教 二つの入定法  ①補陀落渡海
②土中入定


□ヒッピー姿の聖徳太子 

 

□修験のスーパースター 
   
 役行者,行基,空海,勝道上人(日光) 泰澄上人(立山,白山)


 白隠禅師はすばらしく妖しい人


 超能力者空海の呪術 
   土木工事



□太子~呪術





◇怨霊について

果たして祈祷は効くのか シャーマンの筋


祟りとは神が立って在る姿


靖国 
  国策神社の象徴 産土神に帰れない


◇死後の世界について

 聖地は地球という生命のツボ


 禁足地には強力な霊力  東北~坂上田村麻呂の建てた寺


 聖地の霊感に打たれて初めて分かること
   ブッダ ~ 最底辺の鍛冶屋の村に タンナガラ 
         チェンダが作った料理を全部食べる 



□あの世は本当にあるのか 

 ブッダ「無記」(=沈黙=五木)



□僧は葬式にかかわるなというブッダの言葉 

 梵天勧請

スウェデンボルグはどうやって霊界に行ったのか
平田篤胤 ~ 少年寅吉を養子にして「仙境異聞」
スウェデンボルグ 「霊界日記」


◇神社と神道について
「日本的霊性の発見」一冊の重要テーマ 神と仏の習合
かしこみ,つつしむことの大切さ

 八百万の神々の豊かさ
   神事と直会(なおらい) 
やおよろず~多種多様
    仏教    = 悟りの宗教  「大蔵経」
キリスト教 = 愛の宗教
    神道    = 畏怖の宗教  「無い」ものが持つ力
日本的霊性のたまり場

昼は人間の時間,夜は神の時間
耳を澄ますことにより異界が開けてくる

根の国・出雲に霊的センターを
物部神社 鎮魂祭(みたましずめのまつり)
神秘的な儀式


◇霊性の高みへ
霊能者ブームのはらむ危うさ
霊能者と魔の体験(鎌田)
霊能者の凶器を帯びた行動により魔が芽生えた
十年間何か一つのことをし続けること
克己心
   審神(さにわ)神は美しいものに宿る
   人は見た目が1割
   一つのものを毎日毎日きちんと行うこと   
信仰は孤立し得ない

直感が教える霊の正邪
  小さなことが魂を浄化する
      朝日に手,きれいな水を飲む,森に行く
  密教 ~ 死体置き場での修行
  乞食者 - 生産にタッチしない,家族を捨てる,
           結婚しない
             =  断念のかたまり
人間は本来霊的な存在である
「三宝」 仏・法・僧
宗教の論理,深みはその逆説性の中にある

◇五木寛之 1932年 福岡生
◇鎌田東二 1951年 徳島県生 國學院大學大学院卒
          宗教哲学・民俗学・比較文明学
          現在 京都造形芸術大学教授 文学博士
神道ソングライター



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