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(1)「母親に語る『しつけ』の精神分析」小此木啓吾 金子書房 1998年 ④  (2)「しつけとはこんなにやさしいものなのか」笹沢佐保 海竜社 ① 【再掲載 2011年12月】 [読書記録 教育]

「母親の役割
 父とともに子どもに対して世代境界を守り,子どもを世代境界に直面化させることで,子
 どもの親離れを促進し,子どもが子どもとして,あるいは男の子・女の子としての世界を
 形成するモデルを提供する母親の役割」







今回は、8月8日に続いて、小此木啓吾さんの、
「母親に語る『しつけ』の精神分析」の紹介4回目です。


「モラトリアム人間」の言葉で知られる小此木啓吾さん。
「しつけ」に関する本です。




出版社の案内には、

「子どものしつけは、親子関係が大切だ。その関係がくい違うと、様々な問題が起きてく
 る。幼児期・児童期のケースをもとに、対応法をわかりやすくアドバイスする。」

とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「本当のその人らしさというのは,まだ幼い子ども時代だけでは決まらない」


・「三角関係が必要だ」


・「(母親)安定した関係  態度の一貫性 連続性  → 安全な心の基地に」




もう一つ、再掲載となりますが、笹沢佐保さんの、
「しつけとはこんなにやさしいものなのか」を紹介します。
躾のとらえ方、様々です。


いよいよ一週間後に迫りました。
浜松出身の女性講談師・田辺一邑さんの第11回独演会が8月18日(日)14時より、
浜松駅近くの浜松市地域情報センターホールで開かれます。
今回の演目は「青山士」他一席です。ゲストもいらっしゃいます。

青山士(あおやま あきら)さんは、静岡県磐田市生まれの土木技術者。
パナマ運河建設に関わった方として、知られる方だそうです。
不勉強なわたしは失礼ながら存じ上げませんでした。
楽しみです。

詳しいことは以下のサイトをご参照ください。
※浜松市文化振興財団のサイト
https://www.hcf.or.jp/calendar/detail.php?id=23106

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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

浜松ジオラマファクトリー










(1)「母親に語る『しつけ』の精神分析」小此木啓吾 金子書房 1998年 ④

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◇個性を育てる

□個性とは?

 他の人と違ったその人らしい性格や能力そして容姿までも含んだ言葉

 
 本当のその人らしさというのは,まだ幼い子ども時代だけでは決まらない


 みんなに頼りにされるA君 その子らしいパーソナリティ←親のメッセージ


 個性の押しつけに悩むB君


 一芸を個性としたC子さんとD君

 



◇友達作りの心理

 親密な友を持ったA君 
   同一化の心理


 暗記力で仲間入りしたC君


 子分になることでみんなの仲間入り


 「キムタク大好き」で仲間入りのF子さん


 どんなグループか把握することの大切さ


 三角関係が必要だ
昔「兄弟げんかは鴨の味」

↑↓

お互いの譲り合いとか取引とか駆け引きとかそういう心理がなかなかに付いてこない








<困った親にならないために>
 
◇子どもを困らせる母親たち

 父親の支えを失ったよし子の母親
  母子関係をしっかり支え,抱える父親の役割がとても重要

  夫との関係が不安定になると子どもまで巻き込んでしまう場合が多い


 溺愛と拒絶が交代するたか子の母親
  自分の叶わぬ夢を子どもに託し,理想的な天才を作ることを夢見る母親


 男を嫌い憎む一郎の母親


 竜太を夫代わりにする母親
子ども同士の無邪気な世界に欠ける
 




◇望ましい母親・父親

 急速に変わる母親観・父親観


 誰もが働く母親に 
   4ヶ月で自己変革


 母親を支える望ましい父母のあり方
スーパーウーマンシンドローム

「母性拒否症候群」~父性は?ということで使われなくなった


 母子の関係性は?
関係性障害 
     ① 子どもの側にプライマリー障害

       母親側の拒絶や排除の心理

     ② 母親側に葛藤やストレス

     ③ 母にも子にも



□望ましい母親の心理条件

 ① 子どもたちがその本来の発育の資質を自然に発揮することを促進するような能力を
  備えていること = かかわり能力


 ② 母親の子どもに対する関わり

情緒的な相互作用をうまく子どもとともにする母親の働き
情緒的応答性

情緒的対象恒常性を保ち続けること

  安定した関係 
       態度の一貫性 連続性



   安全な心の基地に

    
□望ましい父親の心理条件

 ① マザーファーザー


 ② 母親からの避難場所


 ③ 子どもと母親離れを促進するような父親の役割


 ④ 母と共同

   → 父母の世界と自分の世界は別なのだと言う世代境を体験する役割

 
 ⑤ 良き男性・良き女性のモデル




 ◎母親の役割
 父とともに子どもに対して世代境界を守り,子どもを世代境界に直面化させることで,
  子どもの親離れを促進し,子どもが子どもとして,あるいは男の子・女の子としての世
  界を形成するモデルを提供する母親の役割









(2)「しつけとはこんなにやさしいものなのか」笹沢佐保 海竜社 ① 【再掲載 2011年12月】



◇はじめに

□幼児期に身に付けてこそ,しつけは一生生き続ける



□しつけが消えた

躾 作りつけること,礼儀作法を身に付けさせること



一人の人間として社会の一員としての人格,人間が人間であるために必要なこと


□今や「もの」や「金」が幅を利かす価値観の世の中に



□幼年時代 

 しつけは家庭機能の最大の役割



しつけは太古からの大人の義務







◇人間の中身は食事で培われる

□食事は人間の中身が知れる基本的なことである

食事中の数多くの所作に人間の知性,教養,品性が嫌でも表れてしまう  



□「買い食い」を嫌う 

 飲食は自分の家でする


 姿勢正しく肘をつかず,使った茶碗は流しへ運ぶ


 マナー 
   ① 食事中は姿勢を正しくする


② テーブルに肘をついてはならない


   ③ 口の中にものを入れたまましゃべってはならない


   ④ 口を開く・大笑いはダメ


   ⑤ 長飯はいけない


   ⑥ 食べ終わったらすぐに席を立つ


   ⑦ 食器は自分で洗う


   ⑧ 「いただきます」「ごちそうさま」を大きな声で



   ⑨ 熱いのは冷ましてから口にする



   ⑩ お新香は最後の一口で

   はじめ・中頃は失礼=「他に大したおかずがないから」


□ 十箸の禁 

 刺し箸,叩き箸,迷い箸,指箸,引き寄せ箸,探り箸
 ねぶり箸,移り箸,通い箸,渡り箸



□箸を持つ手で茶碗に触れず

 おかわりを待つ時は必ず箸を置いてご飯をよそってもらってから


 なぜおかわりは茶碗の底に一口残すのか
おかわりしたい合図 ← 絶えず茶碗の中を見ている

  ご飯 三杯まで  汁物は一汁のみ


 「買い食い」を嫌う 飲食は自分の家でする
姿勢正しく肘をつかず,使った茶碗は流しへ運ぶ


 マナー 
  ① 食事中は姿勢を正しくする


② テーブルに肘をついてはならない


  ③ 口の中にものを入れたまましゃべってはならない


  ④ 口を開く・大笑いはダメ


  ⑤ 長飯はいけない


  ⑥ 食べ終わったらすぐに席を立つ


  ⑦ 食器は自分で洗う


  ⑧「いただきます」「ごちそうさま」を大きな声で


  ⑨ 熱いのは冷ましてから口にする


  ⑩ お新香は最後の一口で
はじめ・中頃は失礼=「他に大したおかずがないから」




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