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(1)「佐藤学さんはこんなことを」⑧ (2)「楽しくやろう 子育て改革」岡崎勝 KTC中央出版 2001年 【再掲載】 [読書記録 教育]

今回は、8月15日に続いて、キーワード「佐藤学」さん、
佐藤学さんはこんなことを」8回目の紹介です。



教育学者・佐藤学さんは、教育現場と強い結びつきがあります。
著書等から多くのことを学んできました。






今回紹介文より強く印象に残った言葉は…

・「教室の改革は『勉強』から『学び』への転換」


・「学びの『預金概念』は下層の人々や成績の劣る子供ほど強く浸透して,彼らの学びを
快楽から遠ざけている」


・「重要なのは『表現』より『聴き合う関係』」


もう一つ、再掲載【2011年9月】となりますが、岡崎勝さんの
「楽しくやろう 子育て改革」を紹介します。
岡崎さんの次の言葉、まさにそうだなあと感じます。


「授業をゆっくりやる「ゆとり」がないから低学力なのではないか。
 政治が貧困になると政治家は教育力を持ち出す。」







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(1)「佐藤学さんはこんなことを」⑧


<改革の指針>
 
◇教室の改革(2)

□教室の改革は「勉強」から「学び」への転換

 中国語の勉強
   = 「無理をすること」「無理があること」



商売人「勉強しておきます」



 三つの壁の克服
① 無媒介的な活動であった点

→ モノと対話し,他者と対話する活動を学びの実践に


  ② 個人主義的な活動であった点

→ 学び = 他者の交わりを通して遂行され個と個の差異のすりあわせを通し
          て達成される営み

   ∥

      アイデアの相互分かち合い
    「協同的な学び」と「互恵的な学び」


  ③ 知識や技能をひたすら獲得し蓄積する活動であった点

パルロ・フレイレ(ブラジル教育学者)
『非抑圧者の教育学』(1971年)
抑圧された階級の人々の学びは知識や技能の「預金概念」



   学びの「預金概念」は下層の人々や成績の劣る子供ほど強く浸透して,彼らの学び
  を快楽から遠ざけている



「伝達」から「対話」へ



※ モノを媒介とした活動があり,仲間とのアイデア交流があり,表現と共有を通してわ
 かり方を吟味する活動がある。


※「表現的で協同的で反省的な学び」

重要なのは表現より聴き合う関係














(2)「楽しくやろう 子育て改革」岡崎勝 KTC中央出版 2001年【再掲載】

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◇いい子悪い子フツーの子

□自分が何かおもしろがることで子供と時間を共有する



□早いことがよいことか?

 知能テスト
  「速さ、正確さ」



クレペリン適性検査
教員「よく考えなさい」 ←→ 「早くやりなさい」

  ↓

社会が「欲望」「快感」「優越感」、教育が「感性」を押しつけている



※ 回り道をすればするほど豊かになるという事実



□忘れ物はなくなるのだろうか?

 ・忘れ物の罪障感の減少

 ・学習用具の多さ 教育教材が学校に整っていれば忘れ物は問題ない

   ↓

 ※ 大切なのは「ちょっとまずかったかなあ」の気持ちと態度が出ていること



やりもらいの人間関係

教員
 「余分にある人はちょっと忘れた人のために多めに持ってきてくれないかな」


 ※ まず自分で困り、友達に助けを求め、それで人間関係をちょっといい感じにするこ
  とを学んでほしい



□ケガはしない方がいいのか?

 嘗てのモノサシ「元気に生きていればとりあえずいい」



 ※親に文句を言われないことが大切になってきた
ケガのもたらす理不尽な問題と、ケガがあるからこそ豊かになれるという「生活の理
 屈」の問題を問いかけたい



□友達はたくさんいる方がいいのか?

 友達の悪口を言われるのはその友達 = 自分を悪くいわれているのと同じ


 最初に親の「友達観」をはっきりさせておくことは大事


 しかし、幼いうちから理想的な友達を自分の子に求めるのは間違っている



子供自身その気にならなければ友達は鬱陶しいものでしかない
「友達との充実度は親からの距離に反比例することが多い」



友達の世話まで親がすることは原則として「ない」








◇親たちの憂鬱

□「いい子」に育つかしら

「いい子」
  ①「~しない子」

②「社会で高く評価されるいい子」


 怖いのはいい子に向かって一直線の姿勢



 ◎サバイバル力が基本
自分の魅力を探し自己肯定的な視点で自分を見直し、世の中=社会で、うまくバラ
 ンスを取りながら生きる術を身に付ける



 ※ 「いい子」とは常に「いい子」を否定しながら生きる子供なのだ。
   
    やってはいけないことは勿論教えなくてはいけない。


 ◎「いい子になりなさい」と一方では言いながら「いい子」になったら、ちょっと怖い
  なと思うぐらいが丁度いいということ



□どんな塾がいいかしら

かつてのおさらい塾 → チェーン化


「町の塾」
  → 「受験を意識したチェーン化した塾」


塾のタテマエ 
  ① 分からないところをきちんと教えてくれる

  ② テキストが洗練されている

  ③ 学校の勉強に役立つ

  ④ 受験情報がいい


 塾でやったけどさっぱりできていない子もたくさんいる



□子供にもっとお金を掛けた方がいいかしら?

遠山啓 
  教師は子供を点数で見る「点眼鏡」で見ると批判



親が資本投下 

  = 元手を掛ける

  = 値札付け的子育て

  = 手間を掛けずにお金を掛ける子育て


  最初から「お金で何とかする」発想

↑↓

※ 子育ての妙味はお金まみれの教育からは出てこない







◇教師たちの不安

□忙しさという幽霊
忙しい
  ① 行事準備 

  ② 授業の準備・テストづくり 

  ③ 職員会提案物       
    
  ④ 給食・転校・在籍・出欠席 

  ⑤ 総合的学習
    
  ⑥ 出張手続き・材料購入

    その他諸々



□学校職員の悲喜こもごも

職場の高齢化


管理職はいい人になってはいけない
① 鋭い洞察力
    
   ② 部下への配慮
    
   ③ 筋を通すこと



□イケナイ教員にも三分の理

体罰教員


セクハラ教員
   5~6年の女子に「俺の周囲1m以内に近づくな」



□「サラリーマン教師」はいけないのか

子供たちは熱い教師を嫌悪している

→ サラリーマン教師に徹しよう「仕事中は何でもやりますよ」


 ※ 休日・時間外はあくまでサービス



「学校託児所論」



◇学校教育はサービスの質で勝負しよう

 「楽しい授業」と「愉快な授業」


 「きちんとやる」ことへの過剰なこだわりの危機
    きちんと主義の危うさ


 「倚りかかる」個性と社会  
   ハーモニーとバランスが大切


 学校に親が意見するとき親のサービスは? 
   学校のトラブルに


  ※ 教育行政に市民感覚を! 

  ※ 一般教員の意見を聞くべき



◇エピローグ

学校に今まで「ゆとり教育」なんてあっただろうか?

 - 現場はずっと「ゆとりなし」  競争原理主義教育


※ 授業をゆっくりやる「ゆとり」がないから低学力なのではないか。
  政治が貧困になると政治家は教育力を持ち出す。



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コメント 2

yokomi

 『学校に今まで「ゆとり教育」なんてあっただろうか? - 現場はずっと「ゆとりなし」』とありますが、正にその通りかと。政治は「全学校にエアコンを」と聞こえの良いことを言っていますが、実は音楽教室等の特別教室や授業の内容を練る職員室には設置されません。なんとも片手落ちの政策です。騙されないためにも、いろんなニュースをもっと深読みすることが必要です。

by yokomi (2019-09-02 09:33) 

ハマコウ

yokomiさん ありがとうございます。
がん教育、食物アレルギー対策強化等々、最近も新しいものが学校現場に入ってきます。もちろん、大切で必要だなことはわかります。しかし、予算の手当てもなく、削るものもなく、できるのでしょうか。学校現場の忙しさが話題になっている折、文科省、教育委員会は対応しているのだろうかと思ってしまいます。
by ハマコウ (2019-09-02 20:53) 

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