「日本の地名がわかる事典」浅井建爾 日本実業出版社 1998年 ④ [読書記録 一般]
今回は、11月 日に続いて、浅井健爾さんの
「日本の地名がわかる事典」の紹介4回目です。
出版社の案内には、
「日本にある地名の一つひとつに由来がある。地名に秘められた幾千もの物語-地形、歴
史、人物、故事、市町村合併など一言では語り尽くせない地名誕生の秘話・由来。楽
しみながら博識になれる知的ガイドブック。」
とあります。
今回紹介文より強く印象に残った言葉は…
・「他地名の人と交流するようになって集落に名称」
・「町内の者にだけ通用する地名」
・「ほとんどは郡名を県名にしている」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「日本の地名がわかる事典」浅井建爾 日本実業出版社 1998年 ④
<地名は誰がつけたのか>
◇地名が生まれたのは
他地名の人と交流するようになって集落に名称
- 短い言葉で適格に
主に地形や地理的位置から
- 地形自然を簡潔に表現
◇誰でも地名をつけた経験がある
町内の者にだけ通用する地名
◇県名
ほとんどは郡名を県名にしている
各地域からの反発が少なく受け入れやすい
◇北海道地名
難解
= 多くの地名がアイヌ語を語源としている
→ 明治以降 国策としてアイヌ語を漢字に
|
最近は平凡な地名になりつつあるのが残念
一つのアイヌ語から生まれた三つの地名
オタシナイ川(オタウシナイ=砂浜の多い地名)ソーラプチペ(滝のかかる川)
和訳 砂川 和訳 滝川
音 歌志内 音 空知
◇東北地方にも多いアイヌ地名
「幌」地名
幌=大きい、広い 大幌内川・小幌内川
谷=川、谷、沢 毛馬内・生保内・長内・和井内・似内・平内
尻屋崎
◇野口五郎
北アルプスの野口五郎岳
- 山中にある岩場の方言「ゴーロ」から
野口は集落名
= 「野口集落の岩場」の意味
◇故郷地名
北海道
- 北広島市、新十津川町、鳥取、岐阜、香川
◇囚人がつけた地名が市になった
全道37箇所に屯田兵村(平時開拓・戦時軍隊)碁盤目状
囚人が苛酷な労働
三笠市 囚人が炭坑夫として重労働
囚人の一人が故郷(奈良)の三笠山にだぶらせ三笠山
昭和39年三村合併
三笠山村 → 三笠町 → 三笠市
◇古歌地名
北海道
八雲町 明治11年旧尾張藩主徳川慶勝入植
古事記上巻「八雲立つ…」から命名
全国
島根県八雲村、京都祇園、三重県阿児町、茨城県東海村、茨城県千代川村
~ 強い思い入れ
「日本の地名がわかる事典」の紹介4回目です。
出版社の案内には、
「日本にある地名の一つひとつに由来がある。地名に秘められた幾千もの物語-地形、歴
史、人物、故事、市町村合併など一言では語り尽くせない地名誕生の秘話・由来。楽
しみながら博識になれる知的ガイドブック。」
とあります。
今回紹介文より強く印象に残った言葉は…
・「他地名の人と交流するようになって集落に名称」
・「町内の者にだけ通用する地名」
・「ほとんどは郡名を県名にしている」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「日本の地名がわかる事典」浅井建爾 日本実業出版社 1998年 ④
<地名は誰がつけたのか>
◇地名が生まれたのは
他地名の人と交流するようになって集落に名称
- 短い言葉で適格に
主に地形や地理的位置から
- 地形自然を簡潔に表現
◇誰でも地名をつけた経験がある
町内の者にだけ通用する地名
◇県名
ほとんどは郡名を県名にしている
各地域からの反発が少なく受け入れやすい
◇北海道地名
難解
= 多くの地名がアイヌ語を語源としている
→ 明治以降 国策としてアイヌ語を漢字に
|
最近は平凡な地名になりつつあるのが残念
一つのアイヌ語から生まれた三つの地名
オタシナイ川(オタウシナイ=砂浜の多い地名)ソーラプチペ(滝のかかる川)
和訳 砂川 和訳 滝川
音 歌志内 音 空知
◇東北地方にも多いアイヌ地名
「幌」地名
幌=大きい、広い 大幌内川・小幌内川
谷=川、谷、沢 毛馬内・生保内・長内・和井内・似内・平内
尻屋崎
◇野口五郎
北アルプスの野口五郎岳
- 山中にある岩場の方言「ゴーロ」から
野口は集落名
= 「野口集落の岩場」の意味
◇故郷地名
北海道
- 北広島市、新十津川町、鳥取、岐阜、香川
◇囚人がつけた地名が市になった
全道37箇所に屯田兵村(平時開拓・戦時軍隊)碁盤目状
囚人が苛酷な労働
三笠市 囚人が炭坑夫として重労働
囚人の一人が故郷(奈良)の三笠山にだぶらせ三笠山
昭和39年三村合併
三笠山村 → 三笠町 → 三笠市
◇古歌地名
北海道
八雲町 明治11年旧尾張藩主徳川慶勝入植
古事記上巻「八雲立つ…」から命名
全国
島根県八雲村、京都祇園、三重県阿児町、茨城県東海村、茨城県千代川村
~ 強い思い入れ
ワタシも地名の由来については、興味深々です。
談合坂の由来なんて、なるほどね~でした。
by okko (2019-11-25 16:22)
北海道の地名は確かにアイヌ語由来が多いのですが、話者が減ったために、意味が不明のものも多いのです。篠路(しのろ)、烈々布(れつれっぷ)は、札幌市北区、東区の地名ですが、明治期から使われているのに、意味は未だ不明です。
by tyuuri (2019-11-25 20:28)
okko さん ありがとうございます。
談合坂の由来、気にかかります。
浜松近辺には家康由来の地名がかなりあります。
大事にしたいですね。
by ハマコウ (2019-11-25 21:36)
tyuuriさん ありがとうございます。
北海道には難解地名が多いように感じます。
「話者が減ったために、意味が不明のものも多い」
記録を残すことの大切さを思います。
意味が分からないのは想像する喜びはありますが・・・。
by ハマコウ (2019-11-25 21:38)
山梨県内に談合坂というのがあり、一説では北条と武田が何やら「談合」したと言われていますが、元を辿ると、「談合」は「だんこ」、村に問題が起きると、住民たちが集まって「だんこ」したところから出来た、「だんこ」とは話し合い。相談という意味。
会津若松あたりの例をとると、林業の盛んなこの地方、何処の木を切るか、などが村民全体の問題になったときに、寄り合いがあってそこで「だんこ」した記録が残っていると言います。
今でいうなれば、、民主主義の原型でしょうかね。そこで反対した者は村八分にあう運命だったとか・・・
以上、加藤秀俊著の本から得た知識です。
アイヌ語については、本多勝一著「アイヌ民族」を読むといろいろ分かりますが、彼らの言葉だけで綴られた会話は全く理解出来ません。
日本は自然、それも農耕民族ですから「田」の付く名前が多いですね~。「木」「村」「山」「川」等々。
私の実家もそうですが、掃いて捨てるほどある「加藤」「佐藤」「斎藤」
「藤」で終わる名前は先祖が「藤原家」だったとか・・・。
いやいや、長くなった済みません、さまざまな物の起源を辿るのは愉快な作業です。
by okko (2019-11-26 15:23)
okkoさん ありがとうございます。
談合は寄合といった意味なのですね。
必要があれば集まりまとまるまで話し続けることは、それこそ民主主義ですね。
わたしも加藤秀俊さんの本は興味深く読みました。
わからないことがはっきりすることは面白いですね。
by ハマコウ (2019-11-26 18:20)