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「日本の地名がわかる事典」浅井建爾 日本実業出版社 1998年 ⑦ [読書記録 一般]

今回は、12月 3日に続いて、浅井健爾さんの
「日本の地名がわかる事典」の紹介7回目です。




出版社の案内には、


「日本にある地名の一つひとつに由来がある。地名に秘められた幾千もの物語-地形、歴
 史、人物、故事、市町村合併など一言では語り尽くせない地名誕生の秘話・由来。楽
 しみながら博識になれる知的ガイドブック。」


とあります。


今回は<合成地名>についての要約です。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「合成地名は地名解釈に誤解を生む
 → 判別が難しくなる」


・「湯布院町(昭和30年) 由布院町+湯平村
湯平が一字残すことでプライド維持
駅名は『由布院』=古代よりの地名」


・「長門町 昭和31年 長久保新町 + 長窪古町 + 大門町」
- 長長門とはならなかったのですね。


・「小岩井   農場創設者の小野氏・岩崎氏・井上氏の頭文字」


・「広島県 毛利祖の大江広元の『広』とこの地の豪族福島元長の『島』説も」



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☆「日本の地名がわかる事典」浅井建爾 日本実業出版社  1998年⑦

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<合成地名>
◇国の命令

□合併 

 ① 吸収合併

 ② 対等合併(合成地名)



□明治22年 

 市町村制



□昭和29年 

 町村合併促進法 

 新市町村建設促進法



□愛知県  

 稲沢市 明治22年
   稲葉村+小沢村


 蒲郡市 明治11年 

   西の郡村+蒲形村







◇湯布院と由布院

□湯布院町 

 合成地名 
  昭和30年 由布院町+湯平村

湯平が一字残すことでプライド維持


 駅名は「由布院」=古代よりの地名







◇地名を合成したら伝統地名に

□宮城県 
 津山町
  昭和29年 柳津町 + 横山村



 高知県 大月町       
   大内村 + 月灘町



 長野県 
  長門町 昭和31年 長久保新町 + 長窪古町 + 大門町



 群馬県 高山村 
  尻高村 + 中山村



 長野県 高山村
  高井村 + 山田村







◇ルーツを誤解させる合成地名

□合成地名は地名解釈に誤解を生む

 → 判別が難しくなる

 北海道  
  今金町   開拓功労者の 今村藤次郎 + 金森石郎



 岩手県  
  小岩井   農場創設者の小野氏・岩崎氏・井上氏の頭文字



 栃木県  
  黒磯市 鎌倉時代の黒舘五郎と磯勝光?



 広島県
  毛利祖の大江広元の「広」とこの地の豪族福島元長の「島」説も







◇東京の合成地名

 大田区  
  昭和22年 大森区+蒲田区



 昭島市  
  昭和29年 昭和町+拝島町



 清瀬市  
  明治22年 清戸町+柳瀬川



 六本木  
  江戸時代 

 6大名の屋敷 
   上杉・朽木・高木・青木・片桐・一柳
= 六本の木で



 紀尾井町 
   江戸時代  坂道を挟んで紀伊尾張・井伊家の中屋敷



 その他  
  新富  代沢(代田と北沢) 千石(千田町+石島町)






◇消える地名

□合成を繰り返して消えた地名

 福島県 大玉村 
  昭和30年 大山村と玉井村

大山村は大江 + 椚山の合成地名

        = 椚山は完全に消えた


 仲間はずれにされた村
稲川町、那智勝浦町、福島県鏡石町



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コメント 2

hanamura

浜松は、珍名地名、難読地名、伝説地名、いっぱいありますね。月、熊、船明、神久呂、小豆餅、銭取・・・
by hanamura (2019-12-06 15:17) 

ハマコウ

hanamura さん ありがとうございます。

お詳しいですね。
月、熊、船明は山の方。
小豆餅、銭取は家康さん由来の地名。
神久呂(旧村)は神ケ谷、大久保、志都呂からの合成地名。式内社・賀久留神社は趣があります。


by ハマコウ (2019-12-06 19:43) 

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