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大西忠治さんはこんなことを ⑦(最終)- 「発問上達法」大西忠治 民衆社 1998年 ④ [読書記録 教育]

今回は、わたしの教育ノートから、3月 3日に続いて
キーワード「大西忠治さんはこんなことを」7回目、「発問上達法」4回目の紹介、
最終となります。



出版社の案内は、出版が古いためか、見つけることができませんでした。



「発問」は奥が深いものだと分かります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「提言は三つ以内で,一つの提言には五つ以内の助言を打つ」


・「助言 = 補助的な発言:発問・説明・指示いずれもが助言として使える」


・「ミニ『助言』計画を」


・「毎時間教案を立てる必要はない
とっさの判断のない授業は形式化する → 『腹案』は持つべき」


・「『授業のシナリオ』
  シナリオを書くことによって自分の授業の全体がぼんやり,しかし,かなり具体的に
 見えてくる」






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☆大西忠治さんはこんなことを ⑦(最終) - 「発問上達法」大西忠治 民衆社 1998年 ④

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◇助言

□「提言」と「助言」




□「発問・説明・指示」と「助言」は違う系列 → 柱の発問と助言

 助言 = 補助的な発言 

      発問・説明・指示いずれもが助言として使える


 × 柱の発問



× 大きな発問

  ↓

○ 提言



「説明」
提言 「発問」
指導言 「指示」
「説明」


助言 「発問」
「指示」




□3つの「提言」5つの「助言」

 提言は三つ以内で,一つの提言には五つ以内の助言を打つ

  「提言」はたてる,「助言」はうつ



「助言」のつくり方
指導言は提言と助言に分けられる

助言はヒントを小出しにしていく性格を持つ

助言は先を促す役目を持つ

子どもが学び方を身に付けるに従って助言は少なくなるべきである



「助言」つくりの訓練法
  助言こそ授業作りのカギ

助言 
   「教材分析とそれによって、教材をどう理解し把握したかという教師の力量とそれ
    を教えようとする生徒の学習力をどう把握しているかと言うことを踏まえた上で
    のその両者をつなぐ教師の力量によって決まってくる」


 助言の二つの種類
①ヒントを出す

②方向調整
            

「提言」
①一割ヒント

②二割ヒント

③四割ヒント


「助言」
④六割ヒント

⑤八割ヒント

⑥「判断提示の説明」=「解答」



 子どもの力量が上がると「助言」の力点も変わる


 ミニ「助言」計画を
<国語>
     ① 教材のある部分の「教材分析」をする

     ② そこで教えてのが何かを決める(ほんの一文でよい)

     ③ それを「提言」として一つ立てる

     ④ その提言に対する「助言」を五つくらい考えてうつ
         
     ⑤ それにそって授業をやってみる

     ⑥ 生徒の反応を導き出せるかどうか確かめ,どの「助言」が生きており,ど
      の「助言」が死んでいるか,よじれているか(生徒の思考の方向をゆがめた
      か)を明らかにして

   ⑦ 助言を修正して一つの定式を作り出す


 ◎自分の指導言をテープにとり分類してみる
  


 教案と腹案  
毎時間教案を立てる必要はない

  とっさの判断のない授業は形式化する → 「腹案」は持つべき



 教案の三つの要素 
   ① 教材分析  その時間に扱う教材のポイント

② 指導言 提言

③ 子どもの反応予想 提言に対する子どもの動きと返答予想

   ※ 授業のシナリオ=密案で授業が変わる



 全指導言の計画
   一時間の完全な「指導言」の計画を - 「密案」



「発問計画」



「密案」 自分のための禅師道元の計画 + 板書計画



 ベテランは密案が必要なくなる



 研究授業を避ける教師はプロになれない



「授業のシナリオ」
  シナリオを書くことによって自分の授業の全体がぼんやり,しかし,かなり具体的に
 見えてくる




◇大西忠治 

 1930年香川生 香川大学芸学部卒 都留文科大教授 1992年没

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