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「野口流 授業の作法」野口芳宏 学陽書房 2008年 ⑤ [読書記録 教育]

今回は、3月4日に続いて、野口芳宏さんの
「野口流 授業の作法」の紹介5回目です。


授業に当たってあるべき教師の姿を国語の大家、野口さんが示してくれます。



出版社の案内には、


「発表のさせ方、説明の仕方…どうしていますか?授業実践を中心に、教室での基本的な
 心構えから、準備と宿題、通知表に対する考え方まで。心得ておきたい、名人に学ぶ教
 師が児童に対する姿勢。」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「『なぜか,ほんとか,正しいか』発言を常に評価し分析的・批判的に聞く訓練をさせる」


・「聞くことは受け身ではない。能動的に授業に参加することだ」


・「人の発言を要約させ,評価させましょう
『要するに…』と人の話をまとめることができるようになればたいしたもの」


・「教師は演者ではない。よい脚本を書き,監督をするのが仕事」





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☆「野口流 授業の作法」野口芳宏 学陽書房 2008年 ⑤

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◇授業実践の作法③

(12)聞き上手にする - 真剣に聞くための視点を与える

□「なぜか,ほんとか,正しいか」を軸に 

         落語「芸は聴衆によって磨かれる」

     ↓


□すべての聞き手に評価役をとらせる
○ なぜか

   ○ ほんとか

   ○ 正しいか


「この三つをいつも頭の中において人の話を聞きなさい。分からないことは尋ねなさい。
 おかしいと思うことは確かめなさい。間違いだと思うことは指摘しなさい。ぼんやり,
 どうでもいいやという態度で聞くのは最悪です」(野口) = 聴き方の大原則


□教師にとって重要なのは「なぜか」どんな奇答・珍答でも

 ※ 「なぜか,ほんとか,正しいか」発言を常に評価し分析的・批判的に聞く訓練をさせる

 





(13)理解力を高める - 聞くことと書く行為を直結させる

□聞きながら指を折る,メモをとる習慣を


□話しながら指を折り,聞きながら指を折る



□一歩進めて 

   ◎ ノートを取りながら聞く習慣を
メモ形式は自由

※ 聞くことは受け身ではない。能動的に授業に参加することだ

 





(14)分析力を養う - 発言を評価する習慣を付ける

□人の発言を要約させ,評価させましょう



□「要するに…」と人の話をまとめることができるようになればたいしたもの


□勝手なおしゃべり厳禁

 ① 先取り話 / 人の話を先回りしてしゃべる

 ② 横取り話 / 最後まで聞かずに自分の意見を言う

 ③ 座りしゃべり / 挙手もせず着席したまましゃべる

 ④ 勝ってしゃべり / 思いついたことを周囲に関係なくしゃべる


※ 人を評価する行為が,自分自身をも磨かせる

 





(15)問いかける - 答えをシュミレートすることで発問力を磨く

□それぞれの子どもの答えを想定できるか


※ 子どもの顔を思い浮かべながら生きた発問を考える

 





(16)ドラマをつくる - 主役は子ども。教師はシナリオを用意する

□教師の一人芝居になっていないか

子どもたち自身で検討評価させることが大切

子どもたち相互の対立や差違を顕在化させるのが教師の役割
①ノートに評価・判定を書かせる

②グループ学習なども利用して気軽に話し合える場をつくる

③教師は机間巡視によって対立や差違を発見し討論に導く


 しかし,確実に主導権を握る 教師はシナリオライター兼監督


※ 教師は演者ではない。よい脚本を書き,監督をするのが仕事


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