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「総合教育技術」2003年8月号  [読書記録 教育]

「荒れた学校で一日中生徒指導に走り回っている教師を見ると、まずその荒れを何とかす
 るのが保護者や地域教育行政担当者の責任。それをすべて教師の責任にして『学力低下』
 を論じるのは見当違い」







今回は、教育雑誌「総合教育技術」2003年8月号を紹介します。


20年近く前発行の古くからの教育雑誌、
当時を懐かしく思い出します。



大村はまさん、安彦忠彦さん、上杉賢士さん、苅谷剛彦さん、宇津木妙子さん、
陰山英男さん、川島隆太さん。、
教育界でよく知られる実践家、研究者など、それぞれの「教育観」をおもしろく感じます。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「教師というのは、子どもにひと言でも言えば学力を付け人を人にするのが仕事なので
 すから、こどもがどうであろうとそのためにあらゆる手だてを打つのは当たり前」


・「教師自身、人に話したい話を百以上持つこと」


・「自分の教科の指導、授業が十分できる条件が学校になかったら外部に向かって『この
 状況を何とか変えてくれ。それでなければ雇われた意味がない』と叫んでよい」


・「優しい教育相談と怖い生徒指導」


・「中学時代の成績が低い生徒や家庭の経済力に恵まれない生徒ほど公立でフリーターと
  なる可能性が高まる」


・「コミュニケーションが脳を活性化する」





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☆「総合教育技術」2003年8月号 

1.JPG

◇大村はま

「学力低下」論争に教師はのんきすぎる

 → 根拠を問いただすべきだ



□テストを自分で作るから学力が見える

 テスト前  テストの内容を知らせるプリント

 テスト後  間違いの解説と注意のプリント



□「よく読む」という読み方はない
    


□心の中を訪れるためのしゃべり方

 教師としては子どもを知っていないと言うことは最大のまずいこと
 
       |          

「自分の教えた子どもを知っていた」 一生懸命聞く

       ↑↓

 教師自身、人に話したい話を百以上持つこと 



□教師なんだから子どものせいにはできない

 教師というのは、子どもにひと言でも言えば学力を付け人を人にするのが仕事なのです
から、こどもがどうであろうとそのためにあらゆる手だてを打つのは当たり前








◇公立義務学校の役割 「学習指導」  安彦忠彦(早大)

□「公立義務教育学校」の現在の位置と性格

 1 学校   文字


 2 義務教育 社会・保護者の義務


 3 公立   機会平等



□なぜ学校に教師はいるのか

 荒れた学校で一日中生徒指導に走り回っている教師を見ると、まずその荒れを何とかす
るのが保護者や地域教育行政担当者の責任。それをすべて教師の責任にして「学力低下」
を論じるのは見当違い



 自分の教科の指導、授業が十分できる条件が学校になかったら外部に向かって「この状
況を何とか変えてくれ。それでなければ雇われた意味がない」と叫んでよい








◇公立の役割「生徒指導」の視点から 上杉賢士(千葉大学)

 教師の仕事


 分業から協働へ 
   優しい教育相談と怖い生徒指導


 協働の軸はカリキュラム開発








◇フリーター400万時代の教育 苅谷剛彦

□一クラス35人 として 

 12人はフリーター

 3~4人は失業経験



□中学時代の成績が低い生徒や家庭の経済力に恵まれない生徒ほど公立でフリーターとな
 る可能性が高まる



 もともと自己実現につながる職業が少ない上に、自己理解や自己実現の重要さばかりを
強調すれば学校の生徒指導は空回りするばかり

             ∥
  
 冷徹な経済社会の責任とのギャップ







◇宇津木妙子

 平等に見て平等に扱う


 えこひいきは絶対にしない   
   選手は常に監督を見ている


 いいところを十個言い合おう 
   それでお互いが向き合える







◇陰山英男VS川島隆太

 人間の脳は変化するか


 コミュニケーションが脳を活性化する


 子どもの能力をどう伸ばすかが大事
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