「笑う回文教室」せとちとせ 創元社 2019年

今回は、せとちとせさんの
「笑う回文教室」を紹介します。


言葉遊び楽しいですね。
「回文」での言葉遊び、子どもたちも大喜びです。



せとさん、お名前も回文のかたちになっています。
ペンネームでしょうね。


載せられていた回文の一部を紹介します。
59ページまでしか読んでいないのにこのおもしろさ。
ぜひ、お読みください。



出版社の案内には、


「さあ、みんなで回文をつくってみよう。そして、面白い回文作品が出来上がったら、絵
　を描いてみよう。きっと楽しくなり、笑えるはずです。小学校の国語でも、言葉遊びの
　一環で回文づくりの授業があります。大人の人にとっても、普段と違った脳を働かせる
　頭のトレーニングにもなります。言葉の魔術師で、回文の先生による、切れ味シャープ
　なオリジナル作品と、思わず笑う楽しい絵を満載しながら、つくり方のコツまでお伝え
　します。」



とあります。










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☆「笑う回文教室」せとちとせ　創元社　2019年



◇はじめに

□ 緊張の緩和

　故・桂枝雀師匠　
　　「笑いとは『緊張の緩和』あるいは『緊張と緩和の並列』」
　


□回文

　「何だ、意味のないことだったのか」の弛緩のあとに、「読み返してみる」「確かめる」
「あ、なるほどね」と自分の中に取り込む。




□タフなふた




□パンで電波




□弾丸だ




□約束や




□下半身、墓




□ウイと言う




□看板が岩盤か




□蹴鞠、競り負け







◇回文のルール
　
①「゛」(濁音)、「。」は行き帰りもそのままに。

・考えた答え、眼科


・近辺・ペンキ
　



②小さい「っ」(促音)、小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」(拗音)も行き帰りそのままに。

　・トップ問うアウトプット


・撤去、巨人、除去、切って
　



③長音記号「ー」も行き帰りそのままに。

　・ルビー、胆石、駅センタービル
　



④「お」と「を」、「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」は区別する。すなわち、行き帰り同じ
　に使う。

×鼻血、匙、那覇

×留守、叔父、家事をする
　



⑤平仮名、片仮名は(同じ音であれば)行き帰り違っていてもよい。

　・ウクレレ食う
　



⑥記号の「()」や「？」「！」「…」などは無視します。
　　
　・「立て、マックス！」
　

　・気が付けばバケツ(ガキ)








◇回文ペア１

□楽隠居、貯金いくら？




□迂闊、手品同じ手使う




□ママ気まま




□ママがルアー「たー！」。あるがまま




□潰しなさい！小さな私物




□禁酒、受信機




□噛める？スルメか　








◇回文ペア２

□無とアトム




□稲荷、たりない




□沈没盆地




□きつい町にいます。毎日、毎月




□女子詞の持ち物所持




□六番、ベートーベン、暴露







◇回文物語１

□金婚式し、かつ、懐かしき新婚期




□で、いつか来なさい、小さな木かついで




□滝でつながりが夏できた








◇ローマ字回文

□ＡＲＥＴＡ　ＴＥＲＡ




□ＯＮＯＭＩＭＯＮＯ



～Ｐ５９まで