「暴力団」溝口敦 新潮新書 2011年 ③（最終）

今回は、2月27日に続いて、溝口敦さんの
「暴力団」の紹介　3回目　最終です。





出版社の案内には、


「なぜ暴力団はなくならないのか？　学歴、年収、出世の条件とは？　覚醒剤や野球賭博
　でどのように儲けるのか？　女はヤクザになれるのか？　なぜヒモが多いのか？　刺青
　や指詰めのワケは？　警察との瘉着は？　ヤクザが恐れる集団とは何か？　出会った時
　の対処法とは？　その筋をも唸らせた第一人者が、時代ごとに変化し、社会の裏で生き
　延びる『わるいやつら』を、やさしく解き明かす『現代極道の基礎知識』。」



とあります。



このごろの概要を把握できる本です。








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☆「暴力団」溝口敦　新潮新書　2011年　③（最終）



◇警察とのつながりとは

□暴力団対策法の効用は？



□腐れ縁と３ない主義　

　３年ごとに指定を繰り返す

「３ない主義」　
　　警察に言わない　
　　会わない　
　　警察官は事務所内に入れない



□権力との闇取引

　暴力団が謙虚に協力していた時代は検挙率が高かった？



□芸能人や政治家とナゼつきあうのか

　島田紳助　－　山口組系極真会連合・橋本弘文会長（山口組若頭補佐）との交際　


□暴力団を見る国民の目の甘さ

　警察も暴力団員が減ると人員減に



□なぜ暴力団はなくならないか

　警察は本音では暴力団がなくなっては困ると思っているはず
　　　　

　総会屋　～　実質は０　
　　でも警察は危険性を説く＝敵がいなくなると「○暴」ＯＢが　　　　
↑↓

　例外的に安藤隆春長官は暴力団に厳しい人物

「弘道会の弱体化なくして山口組の弱体化はない」

2010.11弘道会会長高山清司・山口組若頭を恐喝容疑で逮捕

弘道会から暴力団らしくない尖ったところ
　　　＝　警察への敵対行為　



□ヒットマンとは何者なのか

　弘道会内に「十仁会」
　　秘密部隊　数十人～100人

１年→３年　任期

　　銃器の扱い訓練　→　業務はヒットマン

　　弘道会は過激派に近い



□警察から暴力団への「賠償事件」

　大阪府警の取り調べの仕方が問題にされた

　→　30万円支払
　　　普通は警察の顔を立てるもの　　



□暴対法ではどこまで守られるか

　暴力団排除条例 …　暴対法以上に組員にとって厳しいもの








◇代替勢力「半グレ集団」とは？

□半グレ集団とは何なのか？

　2010.11市川海老蔵殴打事件　関東連合

　ＯＢのシノギ　
　　　振込詐欺　闇金　貧困ビジネス　解体　産廃



□暴力団との４つの違い　

　①？(読めず)
　　　　　　　　　　　　　
　②匿名性・隠密性

　アンダーグランドの商売　どこか詐欺的な部分が含まれる

　③20代～30代
カネにシビアでドライ　＝　不気味さ

　④　新規の若手志望者は半グレ集団で増大



□入団の条件とは？　

　自然発生的

　　～　「求人広告」背景は暴力団の衰え



□暴力団が恐れる集団

　先進諸国
　　「犯罪者集団＝半グレ集団＝半グレマフィア」だけ

　暴力団組長は「使用者」責任での裁判に戦々恐々
　　　　
　暴力団は割に合わない　
　　　半グレが割に合う時代
　　







◇出会ったらどうしたらよいか

□「女々しい性格」と対処法

　後々まで紹介料や口利き料は生きていく

　「知り合いの警察官に交際をやめるように注意されたんだ」



□暴力団は労働するのか

　暴力団はオモテ経済に規制する存在
「負のサービス業」「悪のサービス業」



□懲役はハクになるのか



□暴力団のタブー　

　暴力団には人気商売もある



□暴力団がなくなると



□もし会うことになったら

　元幹部
　　「暴力団だけは悪い暴力団だけでよい暴力団はありません」
　　　　

　妥協は禁物　
　　「安めをうってはならない」
　　
　　｜

　恩を仇で返す人たち　　　　　

◎　一人で会うのが不安なら弁護士や元警察官ＯＢに同席してもらう

　　◎「誰がどのような権利と名目をもって主張しているのか」見失わない
　　


□暴力団は構造不況業種
　　
　ＨＰ「溝口敦の仕事」