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「表現力のレッスン」鴻上尚史 講談社 2005年 ① [読書記録 一般]

今回は、鴻上尚史さんの
「表現力のレッスン」の紹介 1回目です。


教育の世界でも「表現」力をどうつけていくか注目されています。
鴻上さんの本書、大変参考になりました。



出版社の案内には、


「あなたの周りにもいませんか? 特別美男美女というわけではないし、ファッションが
 ばっちり決まっているわけではないけど、何だかカッコいい人。じつはその人たちは素
 敵な表現力を持っている人たちです。そして表現力は『技術』なのです。技術ですから
 練習すれば誰でも身につけることができます(もちろんプロのレベルとまではいきませ
 んが)。それなのに日本ではその技術を教える本もなければ、教える場もほとんどない
 ようです。
 それはすごくもったいないことだと著者は言います。
 ファッションやメイクの方法を身に付けるように、表現力を身に付けて、もっと魅力的
 になりませんか、と著者は言います。
 この本を読むと、誰でも楽しみながら表現力を身に付けることができます。おそらく自
 分の体や声について新しい発見もあるでしょう。そして必ず実践していただくことで、
 日々のコミュニケーションもまた、楽しくなるはずです。」


とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「貧弱な表現力 
  抑揚のない単調な声、平板な感情変わらないスピード、下向き、丸暗記」


・「素敵な内容には素敵な方法が必要
 = 表現力(声と体)」


・「緊張を感じたら,ほぐれるイメージをもつ」


・「緊張する部分の力を抜くことを毎日の習慣にする」



ある場所でおかしなものを見付けました。
足跡です。
足跡の周りだけ、芝が枯れています。
不思議に感じました。
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☆「表現力のレッスン」鴻上尚史 講談社 2005年 ①

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◇はじめに

□表現力 … まず 声 と 体
  


□貧弱な表現力 
  抑揚のない単調な声,平板な感情 

  変わらないスピード,下向き

  丸暗記

  素敵な内容 - 貧しい方法



□素敵な内容には素敵な方法が必要

 = 表現力(声と体)



□「声」「体」「感情」「言葉」にも教養がある







◇レッスン1 体の緊張を自覚する

□倒れ掛けレッスン1 

 A-B 


 Bは肘を軽く曲げ,両手と胸で相手の背中を受け止める

「信頼のエチュード」



□緊張とリラックス

 ストレスを感じると体に力が入る
  - 危険が去っても体に無意識に緊張が残る


 リラックス  
   癒しは「力を抜きすぎた体」

↑↓

 リラックスした体  サッカーのゴールキーパー

「どこにも余計な緊張がなく,けれど,自らを変えるに十分なだけの緊張があって,す
  ぐに動ける体」


 倒れ掛けレッスン 
  = ストレスを感じたときどこが緊張するか発見自覚



  その部分の緊張をほぐそうとイメージ

緊張を感じたら,ほぐれるイメージをもつ


※レッスン注意点

 Aが倒れる距離はうんと短くても構わない

= 勇気を試す修行ではない


 Aは倒れながらどこが緊張するか感じてみる


 Bは受け止めながら相手のどこに緊張があるか感じてみる
  


□倒れ掛けレッスン2 

 3人でのレッスン


 A-B-C 
   Bは両足を揃えて前後に

目を開けて-目を閉じて



□倒れ掛けレッスン3 

 3人横パターン


 Bはただ倒れ,Cは肩を優しく押し,Aもまた押し返す


 
 レッスン23は難しい → 「今できない自分を楽しむ」


 倒れ掛けレッスン 5人パターン

  ○   気持ちよい相手-自然に優しく
○○○ 気持ちよくない相手-人間の体に触り慣れていない



※倒れ掛けレッスンのまとめ  

   緊張する部分の力を抜くことを毎日の習慣にする







◇レッスン2 体と出会う

□目隠し体レッスン

 Aが何でもいいからポーズ。

 Bは横にいて,Aがポーズを作るまで目を閉じて待つ。

 AはポーズをとったらBに「できました」と知らせる。

 Bはその声を頼りに目を閉じたままAの体を触る(黙って)。どんなポーズをしているか
 分かったら,Bは目を閉じたまま,Aの横でAのポーズを真似する。



 目を開けて違いを具体的に確認する → 交代
  


□体と直接出会う体験 

 ポーズを作る人はなるべく複雑で普段やらない形で



□目隠し体レッスン 

 4人バージョン


 しゃべらないでください
   自分の体験を深く味わうには沈黙が必要



  言葉を連続してバリアをはらない


※もう一つ大切なこと 

  男女のペアで(小学生は同性同士)

  イギリス留学「異性がセックスを前提としなくても触れ合う文化」



「触れ合うことの豊かさ」

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tomi_tomi

鴻上さん 素晴らしい方ですね!外国人相手に日本の良い所悪いところを聞き出す番組でMCをされてましたが、その司会っぷりが心地良かったことを覚えてます。
by tomi_tomi (2020-04-04 09:46) 

ハマコウ

tomi_tomiさん ありがとうございます。

鴻上さんを始め、平田オリザさん、かつては竹内敏晴さん等、劇作家・演出家が教育に関わることが多いように感じます。「表現力」「コミュニケーション」についての指導に優れているからだと感じます。
3年前、鴻上さんが出された『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』を読み、心が震えました。一人の命より国としての体面を重んじる体制は変わったのだろうか、と今回の危機に対する政府の姿勢に不安をもちます。
by ハマコウ (2020-04-04 11:34) 

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