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「教師の資質」諸富祥彦 朝日新聞出版 2013年 ① /「子どもより親が怖い」諸富祥彦 青春出版社 2002年 ①【再掲載2011.11】 [読書記録 教育]

☆学校休業中の子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




今回は、諸富祥彦さんの
「教師の本質」1回目の紹介です。


諸富祥彦さん、本もお話もおもしろく、現場をよくご存じだと分かります。
教員の実態を知って、声をあげてくれる諸富さんのような方に励まされます。




出版社の案内には、


「教師の不祥事が取りざたされる今、本当に優れた教師は何をしているのか?いじめへの
 ずさんな対応、体罰、暴言…教師の問題が注目されている現代で、本当に求められる
 資質とは何なのか。『教師を支える会』代表として、全国の学校の問題に取り組んで
 きた著者が、最先端の教師像を説く。」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「教師という仕事 = 高度な専門的力量が求められる仕事」


・「教師という仕事は本当に大変だ。わたしは小中学校の教師はとても務まらない」 


・「暴力は習慣化していくメカニズムがある」


・「教師集団内の『スクールカースト 』」
- 少し前に報道された、むごい事件を思い出します。


・「学校が大衆迎合主義に走ると哲学のない教育になってしまう」




もう一つ、再掲載となりますが、同じく諸富祥彦さんの
「子どもより親が怖い」①を載せます。
教育現場とのネットワークが強いからこそ得られる情報だと思います。








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☆「教師の資質」諸富祥彦 朝日新聞出版 2013年 ①

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◇はじめに
 
 教師受難の時代 

 - 教師という仕事 = 高度な専門的力量が求められる仕事







◇お子さんの担任は大丈夫?

□今教師が直面していること

 1991.11「悩める教師を支える会」
   

 実感(諸富氏の=ハマコウ註)
「教師という仕事は本当に大変だ。わたしは小中学校の教師はとても務まらない」 




□「本当にできる教師」は2割
   
 9割の先生方は誠実で熱心な先生方


 できる教師 
  ① 学級経営が上手で学級に安心・安全な雰囲気を作ることができる
         
  ② 子どもたちの能力を高めることができる


 ・力量の高い優秀な教師 2割


 ・得手不得手はあるものの総合的に見れば一般的な力量の教師 7割
   

 ・力量の低いダメ教師 1割

 


□様々な問題教師 1~2% 




□人の気持ちが分からない教師 

 悪いところばかりを言い立てる教師




□なぜ体罰が無くならないのか  

 暴力は習慣化していくメカニズムがある

 


□人間関係が苦手な教師  

 凸凹が大きな人たち(大学時理工系の教師に多い)




□教師集団内の「スクールカースト 」

 小学校の若手教師集団の中に…

 


□気掛かりなことは学校に伝えた方がいい  

 いじりやからかい 

 仲間外し

 


□学校選択制の功罪

 学校選択制

 → 校長「どうぞうちの学校を選んでください」
               

 ※ 一種の学校ポピュリズム 大衆迎合主義 



常識はずれには 
 「ちょっと待ってください 学校ではこういう方針でやっているのです」

 = 「譲れないところは譲れない」姿勢を!



 ※ 学校が大衆迎合主義に走ると哲学のない教育になってしまう

 


□公立と私立の教師はどちらが優秀か

 同様

 しかし教師の研修については公立の方が一定水準確保される













☆「子どもより親が怖い」諸富祥彦 青春出版社 2002年 ①【再掲載2011.11】  

◇はじめに

□「教師を支える会」
   ① 子どもたちへの対応

② 教師支援の難しさ

③ 親とのつき合い方






◇子どもより親が教師の悩みのタネ

□困った親6パターン

①すぐ逆ギレする親   
    素直に傷を認められず自分を守るため

  
 ②生活が乱れ子どもに無関心な親
    親の愛情が欠けている


 ③教師を見下しクレームをつける親
   教師のやる気を奪う保護者


 ④学校・教師バッシングをする親 
    子どもに迎合する親


 ⑤授業参観でうるさい親
    人格未成熟


 ⑥親同士のトラブルを解決できない親






◇なぜ親は変わったか

(1)教師に協力的な「山口百恵世代」

   40年代前半に大きな分かれ目 42,43才(出版当時=ハマコウ註)

   「忍耐」「協調」「連帯」
    
    → プラスのフィードバッグが教師のモチベーションを高めた



(2)自己中心的な「松田聖子世代」

   親自身が個人主義で自己中心的 = 人間関係が苦手

   キレるのは傷付きやすいから



(3)我慢を知らない「浜崎あゆみ世代」

   何不自由なく育ったため我慢を知らない

□親と教師の相互不信が子どもをダメにする


以下略

(続きはこちら 前記事へ)

お読みいただきありがとうございました。

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コメント 2

ミケシマ

こんばんは。人間対人間ですから、いろいろありますよね…。
わたしは学校の教諭ではありませんが 子どもに勉強を教えるという意味では立場は一緒です。
「本当にできる教師は2割」自分はどのタイプにあてはまるだろう…と考えてしまいました。
もしかして1割の中に入っているのでは…なんて思っちゃったり。
いろんな子がいて難しいです、本当に。
頭に来るような態度を取られることもあります。こういうときの対処の仕方が難しくて。
勉強はできなくてもいい、それは教えるから。でも他人を思いやれる、嘘をつかないといった勉強よりもっと大切なことを伝えることがなかなかできません。悩みます(^^;

by ミケシマ (2020-05-04 01:09) 

ハマコウ

ミケシマさん ありがとうございます。
自分も、どのタイプに当てはまるのかと考えるとドキドキしてしまいます。一人一人、それぞれが違うので、言葉かけや支援の仕方に工夫が必要なのですが、なかなか思うようにならないこともあります。
特別支援学級に関わるようになって、自分が以前より、ゆったりと子供たちに向き合うことができるようになりました。
教職に就いてから、ずっと悩み続けています。悩まなくなったら進歩も期待できないだろうとも思っていますが。

by ハマコウ (2020-05-04 05:36) 

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