山本七平さんはこんなことを ⑫ / 「命の尊さを守るため闘い続ける」 三宅廉(『現代の覚者たち』竹井出版 1988年 ③より )【再掲載 2012.3】 [読書記録 一般]
「日本の宗教は安心立命教」
今回は、7月20日に続いて、「山本七平さんはこんなことを」12回目、
谷沢永一さんの「山本七平の知恵」(4)の紹介です。
出版社の案内には、
「日本人とは何か。そして日本社会は、いかなる見えざる論理で動いているのか ― こ
のテーマに一貫して取り組み、比類なき足跡を残した思想家、山本七平。当代随一の読
書人、人間通である著者・谷沢永一が、敬愛してやまない山本七平の代表的な著作から7
5の視点を厳選して、そのエッセンスを紹介した山本日本学の真髄。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「普遍主義的だが征服力はもたない =はじめから悟りきっている」
・「『空気は日本人の普遍主義』会議は確認儀式」
・「我々には二つの基準がある = 論理的基準と空気的基準」
・「農業即仏行 ~ 働けばよい」
もう一つ、再掲載となりますが、『現代の覚者』③より、
「命の尊さを守るために闘い続ける」(三宅廉)を載せます。
「弱い者を育むのが保育」-大切にしたい言葉です。
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆山本七平さんはこんなことを ⑫-「山本七平の知恵」谷沢永一 PHP(4)
◇謙虚かつ傲慢な「日本的普遍主義」
□日本人
自分の静かな佇んでいる動かざる判断の基準としては普遍主義を抱きながら,それをも
って世界に出なかった
→ 普遍主義的だが征服力はもたない = はじめから悟りきっている
◇空気は二時間で立ちこめる
□絶対拘束は「空気」
決議はなく空気を悟る
→ 悟った瞬間パアーッと決まる
|
議事進行
「どうですかね。~の方向ですがいいですかね。」
= 自分が参加した気持ちを持たせる
|
空気を浸透させるのに時間がいる = 2時間
「空気は日本人の普遍主義」会議は確認儀式
- 議長はちょっとずつリードする
◇論理的判断と空気的判断
□空気 = 判断の基準
我々には二つの基準がある
論理的基準と空気的基準
◇個と全体の調和
□鈴木正三
日本の思想家は表現者 自覚者
□いかにして生きていくか
= 世間普通の人間になること
◇働くことは善である
□生きていることは善
「働くことは善」~南北問題の元
◇成仏から日々の充足へ
□日本人は成仏しようとしていない
↓
日々の修行,日々の充足,日々の安心が中心に
◇「安心立命教」
□1640年頃 鈴木正三(すずきしょうさん)思想家
「人間には皆仏性があり,それに従って自然に生きればいいのだが,人間は貪瞋癡(とん
じんち)という三毒でおかされて病気になるから自然に生きることができない。仏はこの病気を
治してくれる医者=大医王である」
↓
農業即仏行 ~ 働けばよい
□正三にあっては日々が往生 = 「安心立命」
|
生きて歓びを味わうことがすなわち働くことであり,働くことがすなわち仏の修行でも
ある
∥
◎ 日本の宗教は安心立命教
☆「命の尊さを守るため闘い続ける」 三宅廉(『現代の覚者たち』竹井出版 1988年 ③より )【再掲載 2012.3】
◇「命の尊さ」を守るため闘い続ける 三宅廉
□三宅廉
明治36年神戸生 昭和3年京都府立医科大学卒・教授
昭和26年 パルモア診療所
昭和31年 パルモア病院 → 院長
□産科と小児科を一体化診療
子供の誕生は祝福の瞬間であり同時に危機の一瞬
∥
「闇の谷」クレメント・スミス(ハーバード大)
□生まれてから15年間はフォローしたい
15年後 記念会
シュバイツァー
「14歳は最も美しい時。世界中のみんな14歳ならどれだけこの世が良くなるか」
ルソー
「15歳を境に第二の人生が始まる」
□弱い者を育むのが保育
15年間見届ける
□育児は胎内から
ナチスのヘス
「私の前で両親が仲良くしているのを見たことがない」
|
◎ 母親がこの子の将来を担っている
◎ 哺乳こそ人間形成の第一歩
□あえて成算も保証もない道へ
真の医療
~ くどいまでの愛が必要
義兄・石井卓爾の応援
□はじめに信仰があった
ダウン症治療
ダウン症児の優しさ = 人と決して争わず仏さまのような性格
「誰もが99匹の羊を追いますが、私は迷える一匹を追うのです」
勿論99匹を捨てるのではない。一匹により多くの気を配りたい。
|
恐い思想
「弱い子ダメな子はいらない」
↓
◎ この世の中に立つことのできなくなった老人は早く死ねという考え方につながって
いく
|
「強い子がいるから弱い子もいるんです。優秀な子の他に無数の普通の子がいる。社会は
それで成り立っている」
「弱い子は本当は自分だったのかもしれないのです。自分の代わりになってくれたのだと
いう発想が日本では根本的に出てこない。弱い子の存在を社会が支えるというシステム
は、豊かな社会ならできるはずなのに、日本の現状は障害児とその親を突き放している。
しかし、そこに造物主の配慮があり、親と社会はその子を持つように選ばれたのです。
従って親と子の苦労は決して無駄にはなりません。障害児を社会が支えるシステムの不
備はその子が身を以て示しているのです。その積み重ねがあって初めて社会は前進する
のです」
今回は、7月20日に続いて、「山本七平さんはこんなことを」12回目、
谷沢永一さんの「山本七平の知恵」(4)の紹介です。
出版社の案内には、
「日本人とは何か。そして日本社会は、いかなる見えざる論理で動いているのか ― こ
のテーマに一貫して取り組み、比類なき足跡を残した思想家、山本七平。当代随一の読
書人、人間通である著者・谷沢永一が、敬愛してやまない山本七平の代表的な著作から7
5の視点を厳選して、そのエッセンスを紹介した山本日本学の真髄。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「普遍主義的だが征服力はもたない =はじめから悟りきっている」
・「『空気は日本人の普遍主義』会議は確認儀式」
・「我々には二つの基準がある = 論理的基準と空気的基準」
・「農業即仏行 ~ 働けばよい」
もう一つ、再掲載となりますが、『現代の覚者』③より、
「命の尊さを守るために闘い続ける」(三宅廉)を載せます。
「弱い者を育むのが保育」-大切にしたい言葉です。
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆山本七平さんはこんなことを ⑫-「山本七平の知恵」谷沢永一 PHP(4)
◇謙虚かつ傲慢な「日本的普遍主義」
□日本人
自分の静かな佇んでいる動かざる判断の基準としては普遍主義を抱きながら,それをも
って世界に出なかった
→ 普遍主義的だが征服力はもたない = はじめから悟りきっている
◇空気は二時間で立ちこめる
□絶対拘束は「空気」
決議はなく空気を悟る
→ 悟った瞬間パアーッと決まる
|
議事進行
「どうですかね。~の方向ですがいいですかね。」
= 自分が参加した気持ちを持たせる
|
空気を浸透させるのに時間がいる = 2時間
「空気は日本人の普遍主義」会議は確認儀式
- 議長はちょっとずつリードする
◇論理的判断と空気的判断
□空気 = 判断の基準
我々には二つの基準がある
論理的基準と空気的基準
◇個と全体の調和
□鈴木正三
日本の思想家は表現者 自覚者
□いかにして生きていくか
= 世間普通の人間になること
◇働くことは善である
□生きていることは善
「働くことは善」~南北問題の元
◇成仏から日々の充足へ
□日本人は成仏しようとしていない
↓
日々の修行,日々の充足,日々の安心が中心に
◇「安心立命教」
□1640年頃 鈴木正三(すずきしょうさん)思想家
「人間には皆仏性があり,それに従って自然に生きればいいのだが,人間は貪瞋癡(とん
じんち)という三毒でおかされて病気になるから自然に生きることができない。仏はこの病気を
治してくれる医者=大医王である」
↓
農業即仏行 ~ 働けばよい
□正三にあっては日々が往生 = 「安心立命」
|
生きて歓びを味わうことがすなわち働くことであり,働くことがすなわち仏の修行でも
ある
∥
◎ 日本の宗教は安心立命教
☆「命の尊さを守るため闘い続ける」 三宅廉(『現代の覚者たち』竹井出版 1988年 ③より )【再掲載 2012.3】
◇「命の尊さ」を守るため闘い続ける 三宅廉
□三宅廉
明治36年神戸生 昭和3年京都府立医科大学卒・教授
昭和26年 パルモア診療所
昭和31年 パルモア病院 → 院長
□産科と小児科を一体化診療
子供の誕生は祝福の瞬間であり同時に危機の一瞬
∥
「闇の谷」クレメント・スミス(ハーバード大)
□生まれてから15年間はフォローしたい
15年後 記念会
シュバイツァー
「14歳は最も美しい時。世界中のみんな14歳ならどれだけこの世が良くなるか」
ルソー
「15歳を境に第二の人生が始まる」
□弱い者を育むのが保育
15年間見届ける
□育児は胎内から
ナチスのヘス
「私の前で両親が仲良くしているのを見たことがない」
|
◎ 母親がこの子の将来を担っている
◎ 哺乳こそ人間形成の第一歩
□あえて成算も保証もない道へ
真の医療
~ くどいまでの愛が必要
義兄・石井卓爾の応援
□はじめに信仰があった
ダウン症治療
ダウン症児の優しさ = 人と決して争わず仏さまのような性格
「誰もが99匹の羊を追いますが、私は迷える一匹を追うのです」
勿論99匹を捨てるのではない。一匹により多くの気を配りたい。
|
恐い思想
「弱い子ダメな子はいらない」
↓
◎ この世の中に立つことのできなくなった老人は早く死ねという考え方につながって
いく
|
「強い子がいるから弱い子もいるんです。優秀な子の他に無数の普通の子がいる。社会は
それで成り立っている」
「弱い子は本当は自分だったのかもしれないのです。自分の代わりになってくれたのだと
いう発想が日本では根本的に出てこない。弱い子の存在を社会が支えるというシステム
は、豊かな社会ならできるはずなのに、日本の現状は障害児とその親を突き放している。
しかし、そこに造物主の配慮があり、親と社会はその子を持つように選ばれたのです。
従って親と子の苦労は決して無駄にはなりません。障害児を社会が支えるシステムの不
備はその子が身を以て示しているのです。その積み重ねがあって初めて社会は前進する
のです」
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