参観会・懇談会資料 22 / 「イギリス教育改革の教訓」阿部菜穂子 岩波ブックレット 2007年【再掲載 2011.8】 [読書記録 教育]
「父親の存在感を示す
① ときどき抱き上げる
② 穏やかにそして厳しく戒める
③ 近所を散歩する ドライブよりは散歩
④ 子どもに手紙を書く 子どもの枕元に → 身近な存在
⑤ 子どもの優れた面を知る」
今回は、わたしの教育ノートから、7月21日に続いて、
キーワード「参観会・懇談会資料」22回目の紹介です。
教育雑誌、教育書籍より、懇談会資料として使えると思ったものを、
ノートに要約したものです。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「慈母厳父 → 怒母弱父
現在は … 母はヒステリックで父は黙ったまま」
・「親しみと尊厳がないと夫婦間の愛情は長続きしない」
・「厚着をさせず冬でも脇の大きく開いた服装をさせなさい - 貝原益軒」
・「土と水と風と緑に親しませる」
もう一つ、再掲載となりますが、安倍菜穂子さんの
「イギリス教育改革の教訓」を載せます。
「改革」の成果は本当にあったのでしょうか。
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆参観会・懇談会資料 22
≪逞しい子どもに育てるために≫
◇父親は父親らしくなる
慈母厳父 → 怒母弱父
現在は … 母はヒステリックで父は黙ったまま
◇父親の存在感を示す
① ときどき抱き上げる
② 穏やかにそして厳しく戒める
③ 近所を散歩する
ドライブよりは散歩
④ 子どもに手紙を書く
子どもの枕元に → 身近な存在
⑤ 子どもの優れた面を知る
◇怒母からの脱皮
① 父親の仕事は認め悪口は言わない
② 手伝わせて褒める
③ 汚いところの掃除をやらせる
湯垢とり 便器掃除 台所のヘドロとり どぶ掃除
④ したこと自体を評価する
⑤ スキンシップを心がける
◇大切なのは慈しみの心
◇夫婦が互いに尊敬している
夫婦
- 親しみと尊厳がないと夫婦間の愛情は長続きしない
∥
夫婦それぞれが確固とした生き方を
◇子どもへの本当の配慮とは
貝原益軒「和俗童子訓」
「厚着をさせず冬でも脇の大きく開いた服装をさせなさい」
→ 汗腺の数に差
◇土と水と風と緑に親しませる
◇子どもの喧嘩は悪事ではない
◇時には背伸びをさせてみる
小さい子の買い物
いろいろなことをやらせる
◇よく働いた昔の子
「よく遊びよく働きよく学ぶ子」が必要に
◇まずパジャマの後始末から
後始末をやらない男は責任をとらない
他人のせいにしがち
◇後始末は美的センスの芽
しつけの鉄則
① 無限の優しさと微笑みを称えてしつける
② 親は手を下さず,子ども自身にやらせる
③ 三か月間毎日続けさせときどき褒めたり励ましたりする
◇汚いところを綺麗にする
汚物の処理
◇快い挨拶を心がける
◇近所の大人たちとの接し方
近所の人たちが喜ぶようなことを
☆「イギリス教育改革の教訓」阿部菜穂子 岩波ブックレット 2007年【再掲載 2011.8】
◇はじめに
サッチャー
冷徹な市場原理の導入 → 現場の疲労と萎縮
イギリスの私立学校には適用されなかった
◇イギリスの教育改革
20年たっても論争が続く「サッチャー教育改革」
「ネイミング・アンド・シェイミング(名指しして辱める)」批判
→ 「学力の本質」をめぐる議論
□1988年 サッチャー教育改革
①全国統一カリキュラムと統一学力テスト(ナショナルテスト)導入
②統一学力結果の公表と親への学校選択権の付与
③学校の自治の保障
④学校査察機関の設置
□ナショナルテストの公表
①親の学校選択
②学校への予算は生徒数によって配分
↓
学校にアカウンタビリティを目的として学校の自治を法的に保障
◎ 問われるのは結果のみ
= (ナショナルテストの成績として表れる教育の成果の責任を学校は担うようになった)
□別のねらい = 地方教育局の権限を弱める(労働党より)
□1992年 教育水平局 設置 → 市場に於ける競争原理
ブレア政権の教育改革(労働党)
予算増 1996年度より300億ポンド以上増えて649億ポンド
一戸あたり年間5000ポンドと倍増
教師の待遇
1997年 初任給 14500ポンド
→ 2006年 19600ポンド
校舎建て替え,設備改善 教師36000人増 補助員 15万人増員
□保守党政権下で国民の貧困層が1200万人にふくれあがった
↓
貧困問題の解決
◇「教育改革」は何をもたらしたか
□全ての子どもに同じ教育内容
かつてはプロジェクト方式の授業
→ 考える力
労働党政府
「堕ちこぼれる子どもを放っておかない」
□改革の弊害
① 教育の階層化
勝ち組と負け組(ナショナルトラスト)
人気校周辺の不動産価格が3割高等 不正事件も
② ナショナルトラスト体制
失敗校として辱める手法 - 特別措置
③ 教育への政府の干渉
◇学力水準は本当に上がったか
□ローズマリー・セイジ博士
「知識詰め込み型の教育が子どもたちからコミュニケーション力と考える力を奪っている」
「イギリスの子どもたちは欧州諸国の中でもテストの多い学校生活を送る」
◇イギリス連合王国・他地域の動き
□他地域では次々に見直しの動き
□サッチャー改革から離脱したウェールズ
2004.7 ウェールズでのナショナルテスト廃止
↓
◎「テスト中心主義から子どもを中心に置き,教師の役割を重視する教育体制に移行する」
宣言
学校の予算獲得のためのプレッシャー
デビッドソン教育長官が決定
□7月25日スコットランドの実験
「子どもの学力を数値によって測る体制から子ども中心の教育への移行」
◇イングランドでも修正に向けた動き
□政府の姿勢の変化 査察の弊害
□現体制修正への気運
2006.5「NAHT(全英校長会)」
イングランドでのリーグ・テーブルを廃止する議決
「政治家は教育を遊び道具にするのをやめて欲しい」
「予算の手当ても長期的展望もないまま,思いつきのように打ち出される政府の数々の教
育政策の実現のために,学校長は身を削って働き,押しつぶされそうになっている」
↓
深刻な校長不足
□独立心に満ちた教師たち
□ナショナルテスト 11歳 全国トップ
□オックスフォード州 小学校のある校長
「トップに立ったのは政府指導を一切無視した授業をやっているからです。」
「ナショナルテストで学校を不必要に競争させ,結果を公表して序列化するシステム」
「確実に敗者を作る,このような不公正な教育体制は,とうてい正当化できるようなもの
ではありません。」
◇教育に市場の原理の適用はなじむか
□市場原理の作用
「教育に市場原理の適用はなじむのか」
|
クーム小学校 バーバラ・ジョーンズ校長
「確実に敗者を作る不公正な教育体制」
|
◎「教育は敗者を作ってはいけない。全ての子どもに学びと成長の機会を与えてやるのが
教育です。市場原理の適用は,教育にはなじまないし,間違っている」
∥
「テストの実施は,一人一人の子どもの教育のためではなく,学校の評価を向上させる
ための道具と化した」
◎市場の力は教育とゆがめるほど強かった
□市場原理に変わるもの-フィンランド・モデル
ウェールズ,スコットランド
「フィンランドのような教育体制を目指したい!」
|
フィンランドの公教育の教育哲学
◎「民族,性別,経済状態にかかわらず,全ての子どもに対し,平等に質の高い教育の機
会を与える」
◇阿部菜穂子
あべなおこ ジャーナリスト 1981年 国際基督教大学卒業
① ときどき抱き上げる
② 穏やかにそして厳しく戒める
③ 近所を散歩する ドライブよりは散歩
④ 子どもに手紙を書く 子どもの枕元に → 身近な存在
⑤ 子どもの優れた面を知る」
今回は、わたしの教育ノートから、7月21日に続いて、
キーワード「参観会・懇談会資料」22回目の紹介です。
教育雑誌、教育書籍より、懇談会資料として使えると思ったものを、
ノートに要約したものです。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「慈母厳父 → 怒母弱父
現在は … 母はヒステリックで父は黙ったまま」
・「親しみと尊厳がないと夫婦間の愛情は長続きしない」
・「厚着をさせず冬でも脇の大きく開いた服装をさせなさい - 貝原益軒」
・「土と水と風と緑に親しませる」
もう一つ、再掲載となりますが、安倍菜穂子さんの
「イギリス教育改革の教訓」を載せます。
「改革」の成果は本当にあったのでしょうか。
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆参観会・懇談会資料 22
≪逞しい子どもに育てるために≫
◇父親は父親らしくなる
慈母厳父 → 怒母弱父
現在は … 母はヒステリックで父は黙ったまま
◇父親の存在感を示す
① ときどき抱き上げる
② 穏やかにそして厳しく戒める
③ 近所を散歩する
ドライブよりは散歩
④ 子どもに手紙を書く
子どもの枕元に → 身近な存在
⑤ 子どもの優れた面を知る
◇怒母からの脱皮
① 父親の仕事は認め悪口は言わない
② 手伝わせて褒める
③ 汚いところの掃除をやらせる
湯垢とり 便器掃除 台所のヘドロとり どぶ掃除
④ したこと自体を評価する
⑤ スキンシップを心がける
◇大切なのは慈しみの心
◇夫婦が互いに尊敬している
夫婦
- 親しみと尊厳がないと夫婦間の愛情は長続きしない
∥
夫婦それぞれが確固とした生き方を
◇子どもへの本当の配慮とは
貝原益軒「和俗童子訓」
「厚着をさせず冬でも脇の大きく開いた服装をさせなさい」
→ 汗腺の数に差
◇土と水と風と緑に親しませる
◇子どもの喧嘩は悪事ではない
◇時には背伸びをさせてみる
小さい子の買い物
いろいろなことをやらせる
◇よく働いた昔の子
「よく遊びよく働きよく学ぶ子」が必要に
◇まずパジャマの後始末から
後始末をやらない男は責任をとらない
他人のせいにしがち
◇後始末は美的センスの芽
しつけの鉄則
① 無限の優しさと微笑みを称えてしつける
② 親は手を下さず,子ども自身にやらせる
③ 三か月間毎日続けさせときどき褒めたり励ましたりする
◇汚いところを綺麗にする
汚物の処理
◇快い挨拶を心がける
◇近所の大人たちとの接し方
近所の人たちが喜ぶようなことを
☆「イギリス教育改革の教訓」阿部菜穂子 岩波ブックレット 2007年【再掲載 2011.8】
◇はじめに
サッチャー
冷徹な市場原理の導入 → 現場の疲労と萎縮
イギリスの私立学校には適用されなかった
◇イギリスの教育改革
20年たっても論争が続く「サッチャー教育改革」
「ネイミング・アンド・シェイミング(名指しして辱める)」批判
→ 「学力の本質」をめぐる議論
□1988年 サッチャー教育改革
①全国統一カリキュラムと統一学力テスト(ナショナルテスト)導入
②統一学力結果の公表と親への学校選択権の付与
③学校の自治の保障
④学校査察機関の設置
□ナショナルテストの公表
①親の学校選択
②学校への予算は生徒数によって配分
↓
学校にアカウンタビリティを目的として学校の自治を法的に保障
◎ 問われるのは結果のみ
= (ナショナルテストの成績として表れる教育の成果の責任を学校は担うようになった)
□別のねらい = 地方教育局の権限を弱める(労働党より)
□1992年 教育水平局 設置 → 市場に於ける競争原理
ブレア政権の教育改革(労働党)
予算増 1996年度より300億ポンド以上増えて649億ポンド
一戸あたり年間5000ポンドと倍増
教師の待遇
1997年 初任給 14500ポンド
→ 2006年 19600ポンド
校舎建て替え,設備改善 教師36000人増 補助員 15万人増員
□保守党政権下で国民の貧困層が1200万人にふくれあがった
↓
貧困問題の解決
◇「教育改革」は何をもたらしたか
□全ての子どもに同じ教育内容
かつてはプロジェクト方式の授業
→ 考える力
労働党政府
「堕ちこぼれる子どもを放っておかない」
□改革の弊害
① 教育の階層化
勝ち組と負け組(ナショナルトラスト)
人気校周辺の不動産価格が3割高等 不正事件も
② ナショナルトラスト体制
失敗校として辱める手法 - 特別措置
③ 教育への政府の干渉
◇学力水準は本当に上がったか
□ローズマリー・セイジ博士
「知識詰め込み型の教育が子どもたちからコミュニケーション力と考える力を奪っている」
「イギリスの子どもたちは欧州諸国の中でもテストの多い学校生活を送る」
◇イギリス連合王国・他地域の動き
□他地域では次々に見直しの動き
□サッチャー改革から離脱したウェールズ
2004.7 ウェールズでのナショナルテスト廃止
↓
◎「テスト中心主義から子どもを中心に置き,教師の役割を重視する教育体制に移行する」
宣言
学校の予算獲得のためのプレッシャー
デビッドソン教育長官が決定
□7月25日スコットランドの実験
「子どもの学力を数値によって測る体制から子ども中心の教育への移行」
◇イングランドでも修正に向けた動き
□政府の姿勢の変化 査察の弊害
□現体制修正への気運
2006.5「NAHT(全英校長会)」
イングランドでのリーグ・テーブルを廃止する議決
「政治家は教育を遊び道具にするのをやめて欲しい」
「予算の手当ても長期的展望もないまま,思いつきのように打ち出される政府の数々の教
育政策の実現のために,学校長は身を削って働き,押しつぶされそうになっている」
↓
深刻な校長不足
□独立心に満ちた教師たち
□ナショナルテスト 11歳 全国トップ
□オックスフォード州 小学校のある校長
「トップに立ったのは政府指導を一切無視した授業をやっているからです。」
「ナショナルテストで学校を不必要に競争させ,結果を公表して序列化するシステム」
「確実に敗者を作る,このような不公正な教育体制は,とうてい正当化できるようなもの
ではありません。」
◇教育に市場の原理の適用はなじむか
□市場原理の作用
「教育に市場原理の適用はなじむのか」
|
クーム小学校 バーバラ・ジョーンズ校長
「確実に敗者を作る不公正な教育体制」
|
◎「教育は敗者を作ってはいけない。全ての子どもに学びと成長の機会を与えてやるのが
教育です。市場原理の適用は,教育にはなじまないし,間違っている」
∥
「テストの実施は,一人一人の子どもの教育のためではなく,学校の評価を向上させる
ための道具と化した」
◎市場の力は教育とゆがめるほど強かった
□市場原理に変わるもの-フィンランド・モデル
ウェールズ,スコットランド
「フィンランドのような教育体制を目指したい!」
|
フィンランドの公教育の教育哲学
◎「民族,性別,経済状態にかかわらず,全ての子どもに対し,平等に質の高い教育の機
会を与える」
◇阿部菜穂子
あべなおこ ジャーナリスト 1981年 国際基督教大学卒業
>土と水と風と緑に親しませる
東京ですと自然に触れる機会がなかなか持てませんね。公園に行ってもしょせん人がこしらえたものですし。我が家はベランダ菜園すらままなりません。
by いっぷく (2020-08-01 16:23)
いっぷくさん ありがとうございます。
梅雨が明け、太陽がまぶしく見えます。
「土と水と風と緑」に加えて日光も欠かせません。
なんだか元気がわいてきたような気がします。
by ハマコウ (2020-08-01 16:29)