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参観会・懇談会資料 28 / 「善の循環をつくり出す」 イエローハット相談役(当時) 鍵山秀三郎 『致知』2004.3【再掲載 2012.5】 [読書記録 教育]

今回は、わたしの教育ノートから、9月21日に続いて、
キーワード「参観会・懇談会資料」28回目の紹介です。、
教育界ではよく知られている教育実践者お二人(故人)の紹介です。


今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「腰だめ」


・「人生はこれ目と目の対決である」


・「先進国
  3つの言葉と一つの行為
3言葉 プリーズ,サンキュー,エスキューズ・ミー
1行為 スマイル」


・「人生のパスポートは挨拶とお辞儀」








もう一つ、再掲載となりますが、『致知』2004年3月号より、鍵山秀三郎さんの
「善の循環をつくり出す」を載せます。
些細なことから始めよう、その通りだと思います。




☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆参観会・懇談会資料 28 

◇扇谷正造

 腰だめ
① 節度のある人間

② 他人の痛みの分かる人間

③ 問題意識を持つ人間


 



◇節度のある人間

□ 人生目と目の対決

「きちんとしたお辞儀をし,ちゃんとした挨拶のできる子供」
    
  吉川英治「雑草教育」
  
  … 男の子は,気は優しくて力持ち 女の子は,人に親切でよく気がつく子

 ・ この人生は,人間と人間との触れ合いの連続である。ふれあった相手方から何をつ
  かんで,我が身に付けたか,その収支決算がその人の人生である。

 ・ ピシッと目と目を合わせたお辞儀。節のあるお辞儀。



 ◎ 人生はこれ目と目の対決である




□ 目を見て叱れ!

1対1になったところで,相手の目を見つめて,たったひとこと言う。

「まさか,君が!」(叱る方の哀しみと愛情)

   


□母親のメッセージ

一呼吸おいて反応を

 母親の忍耐は,教育上から言えば愛情

   


□四つの潤滑油

「はい」 +「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「すみません」
「ありがとう」「さようなら」


 先進国
  3つの言葉と一つの行為
3言葉 プリーズ,サンキュー,エスキューズ・ミー

1行為 スマイル



 ◎ 社会生活の潤滑油,社会生活の四つのロールベアリング


   

□市民のために役に立つ所

 千葉県松戸市・松本清市長 「すぐやる課」


 あいさつ
   辞書「心を開いて相手に迫る」 → 文化の始まり
   



□おはよう校長物語

 対日教組「おはよう」




□人生のパスポートは挨拶とお辞儀
















☆「善の循環をつくり出す」 イエローハット相談役(当時) 鍵山秀三郎 『致知』2004.3【再掲載 2012.5】

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◇便利さの弊害

 産業革命以来の科学技術の目覚ましい発達により、日常生活はどんどん便利で快適にな
ってまいりました。


 これによって私たちはいま、それほど努力をしなくてもたいていのものは手に入れられ
るようになりました。


 しかし、このことは、半面で大きな弊害をもたらしていることを私は痛感しています。


 目には見えず、計算したり数値で表したりすることができない大切なものを失っている
のです。 



 かつて私たちは、自分の望むものを手に入れるためには、相当な努力や歳月を積み重ね
なければなりませんでした。


 例えばいまは、寒くなればたいていの人がそれほど躊躇なくコートを買いますが、昔は
コートを買うというのは大変なことでした。


 スーツ一着、靴一足にしても同様で、そのため長く辛抱して倹約をし、計画的にお金を
貯めてようやく買えるというのが普通でした。


 また、昔の農業では田畑を耕す機会がなかったために牛や馬を使っていましたが、その
扱い方を身につけるのは大変なことで、やはり相当な時間や努力が必要だったのです。


 そうした時間や辛抱は無駄であったかといえば、決してそんなことはありませんでした。


 骨を折って技術を修得したり、貴重なものを手に入れる大きな喜びがありました。そし
て、その喜びは、生涯の思い出として残るほどのものでした。



 人間はその過程で知らず知らずのうちに、規律や自制心を身につけていったのです。


 わざわざ法律や憲法で定めたものではなく、人々の間に自然に培われ、共有された暗黙
の規則や規範、秩序によって、社会は健全な状態を保っていました。



 ところが、生活が便利になり、時間も節約でき、労働も軽減されるにつれて、人々の間
に共有されていた暗黙の秩序が失われていったのです。


 与えられれば与えられるほど欲望が膨らんでいき、与えられるものよりも欲望のほうが
常に先行するようになりました。そうなると、どれだけ与えられても心が満たされること
はありません。



 そのためいまの人は、何が正しくて何が悪いのか、何が正統な願いで何が度を越した欲
望であるのかも区別できなくなってきているのです。


 各人がこれだけ豊かな生活を享受しながら、日本経済に未だ不況感がぬぐいきれないの
も、このことと決して無関係ではないと思います。


 いまの精神構造を改めない限り、日本人は決して幸せになることはできず、国家もよく
なることはないと私は考えています。





◇小さな実践を積み重ねていく

 こうした視点でいまの日本人を見てみますと、昔と比べてずいぶん忍耐力に乏しくなっ
てきているのを感じます。


 例えば部屋の温度一つをとってみても、冬は20度、夏は28度にもなれば我慢ができ
ず、極端な温度設定で常時エアコンのスイッチが入っています。


 我慢できる時間の限界もものすごく短くなっており、少し待たされただけで腹を立てま
す。


 例えば、新幹線がたった30分遅れるというだけでもう怒り出す人がいます。


 台風や地震などやむを得ない事情で止まってしまった時も、対応に追われて忙しい駅員
さんをつかまえ、

「どうしてくれるんだ」

と掴みかかるような人が何人も出てきます。


 そのために駅員さんは、正当な職務すら遂行できなくなり、さらに遅れの原因となるの
です。


 このように、あらゆることに対して許容範囲が狭くなり、自分の尺度から少しでも外れ
ると我慢できないような、忍耐力の乏しい人、他人への思いやりの欠如した人が増えてい
ることに、私は非常に危機感を覚えます。


 こうした悪循環を絶って、善の循環に変えていこうとする人たちが出てこない限り、決
して日本がよくなることはないと私は思います。


 こうすべきだという理想と、現実に自分がとっている行動との間に、いまどのくらい差
があるでしょうか。



 社会が悪い、国が悪いと口先で繰り返すばかりで、行動が伴わない人が多くなるほど、
国家が悪くなり、社会が悪くなり、住み心地が悪くなっていくのです。


 あるいは、国が、誰かが何とかしてくれるという他者依存も問題です。


 一人ひとりが自分の心の中に、自立というものをしっかりと打ち立てていけば、周囲の
事情に振り回されて困ることは何一つないと思います。


 そういうことに少しでも気づいた人は、日々の生活の中で善の循環をつくり出すことを、
ぜひともきょうから実践していただきたいのです。


 例えば、電車に乗る時に先を争って席を取ろうとするのをやめ、自分は立っても構わな
いから人に譲る、といった行為。


 また、赤信号で車を停止する時、前の車との間に道路が見えるくらいの間隔を開けると
か、車線を変更しようとしている車を見たら、自分の前に入れてあげるという、一見些細
に見えることに気をつけていくだけで、世の中はよくなると確信します。


 反対に、些細なことに気遣いをしなくなる度に、社会は乱れていくと思います。


 たとえ歩みは遅々としていても、毎日の自分の生き方を振り返りつつ、希望を失わずに
努力を積み重ねていくことが大事だと私は思うのです。


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