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「土のいろ」集成 第12巻 107~113号 後半 /「悲鳴をあげる学校」小野田正利 旬報社 2006年 ①【再掲載 2013.2】 [読書記録 郷土]

今回は、12月25日に続いて、
「土のいろ」集成第12巻107~113号の 後半 を紹介します。




小学校教員だった飯尾哲爾さんが結成した「土のいろ社」の機関誌『土のいろ』は郷土研究誌です。大正13年1月が第1号、年間3~4回発刊され、昭和15年9月までに通巻83冊を刊行されました。寄稿者は遠州全域にわたり、柳田国男も『土のいろ』第4巻第4号には「蟷螂考」を、楠方熊南も感想文を寄せています。戦後復刊され通巻としては113冊になります。 (浜松市立中央図書館/浜松市文化遺産デジタルアーカイブより)




今回紹介するのは、戦後再刊されてからのものの要約ですが、
復刊第30号通刊113号(昭和43年12月)で休刊となったことが大変に残念に思います。






もう一つ、再掲載となりますが、小野田正利さんの
「悲鳴をあげる学校」①を載せます。
2006年の出版、当時、「モンスターペアレント」と言う言葉がよく聞かれましたが、
小野田さんは「イチャモン=無理難題要求」と名付けています。
出版から15年近く経ちましたが、状況は改善されたように感じません。
文科省・教育委員会等も承知はしているのですが、動きは遅々として進みません。
学校の劣悪な勤務条件が広く知られ、採用試験の倍率は下がっています。
地域差は大きいのですが、
2020年の試験では、1倍台が8自治体(県・政令市)、1.2倍のところもあったと聞きます。
静岡県の小学校教員の倍率は、2.5倍でした。
教え子から教員になりたいと尋ねられたら、頑張って、と即答できる自信はありません。
やりがいは大変あるのですが…




<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「土のいろ」集成 第12巻 107~113号 後半

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※写真は「古書百寿堂店主お薦めの古書・骨董品」よりhttp://hyakujyu2.hamazo.tv/e5932079.html


◇復刊第27号 通刊110号 昭和41年1月

 内山氏の出自について(1) 内山恒雄


 浜松市千人塚古墳の発掘調査 
  向坂鋼二(冨塚町)


 資料・東陽市場について 田辺寛


 三遠ところどころ(3) 須藤功 
  山梨町のカサボコと灯籠流し
  

 滝沢町の正月行事  


 子どもの遊戯抄 小池誠二






◇復刊第28号 通刊111号 昭和41年12月

 内山氏の出自について


 金原明善翁覚書帳から






◇復刊第29号 通刊112号 昭和43年7月

 三遠式銅鐸について


 日本全国児童遊戯抄 遠江 


 三遠ところどころ 須藤功


 浜松市・輯文社 森本氏






◇復刊第30号 通刊113号 昭和43年12月

 遠州に於ける大念仏 鈴木絢子(成城大学)


 馬込川に於ける漁撈について 小池誠二
魚 投げ網 さつかけ もりつき 流し針 鰻つぼ うろさぐり

まや 鰻の子捕り-早春「ビリッコ」小半時でバケツ一杯

貝拾い アッカイ=ドブガイ  てんもく
  

※休刊の言葉 
小池誠二 浅田町
鈴木絢子 中島町














☆「悲鳴をあげる学校」小野田正利 旬報社 2006年 ①【再掲載 2013.2】

〈出版社の案内〉

教師やめたい…。悩むまえにいっしょに考えよう!要望、苦情、
そしてイチャモンから親の「ホンネ」と結びあう解決策。


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◇小野田正利  

 大阪大学大学院人間学科研究科教授 教育学博士

 1955年愛知県生 専門は教育制度学・学校経営学

 1984年より 長崎大学を経て1997年大阪大学




◇はじめに 

 イチャモン(無理難題要求)
  
 イチャモン研究




◇悲鳴をあげる学校 -ふえるイチャモン-

□何でもかんでも学校のせい? 

 パシリとして使われる学校 
   

 保護者「誰ともけんかさせるな」
  
  = 自子中心主義

  ~ 社会的な関係と切り結べなくて孤立している表れ
  


 
□学校は迷惑施設?

「声がうるさい」


 「音楽の時間は窓を閉めろ」


 「砂埃が舞わないようにさせろ」



  
□学校への要望,苦情,そしてイチャモン

 「自分たちも関わりながら育てていく対象としての学校」という意識でなくなっている   

   
 ① 要望  

    学校の守備範囲 - 存在を名乗る場合が多い

   
 ② 苦情  

    守備範囲超も含めて責任は学校側だと匿名でなされる 

    1990年代より増加


 ③ イチャモン(無理難題) 

    5~6年前(2006年の)より急増



 
□事件は現場で起きている - イチャモン研究の動機 
 
「砂ぼこりで洗たく物が汚れる」

保護者との関係になやむ教師たちを前にして


「学校紛争の危機管理」」

2007年・研究発表の動機 

   「等身大の学校の姿を見つめる」
 
   「学校現場に元気と自信を」

 

 
□イチャモンは本当に増えているか? 
  インタビュー調査から100件以上の事例を集める


 9割が「保護者対応が難しい」と感じている


8割が「イチャモンが増えた」と感じている


  
 
□教師と学校の過剰防衛 

 「のむ・うつ・かう」 
   
 = 酒を飲む,うつ病,宝くじを買って2億出たら辞める




◇なぜ増える,学校へのイチャモン

□学校へのイチャモンの増加と社会の崩壊 

「弱い者いじめの構造」


□学校だけがターゲットになっているわけではない
  
 
□社会全体に広がっている「言ったもん勝ち」の風潮
  
  
□学校へのイチャモン急増の理由

① 日本の学校は生徒指導を一つの機能として抱えていることから,苦情の受け口として
 置かれ,際限なく無理難題を受け入れざるを得なかった 
(間口の広さと言いやすさ)

 
② マスコミによるステレオタイプ化した学校像・教師像の繰り返しによって,増幅傾向
 に拍車がかかっていること              (後押し)
  
 
③ ここ数年間の国が主導する「教育政策」の質的変容が,教育不信・学校不信を生み出
 し,末端の学校がそれらの「尻ぬぐい」をさせられていること
   (底流に広がるもの)
 



□「教育改革病」「教育改革依存症」の20年

「自転車操業」から「その日暮らし」へ

   - 「恒常的な教育改革」の時代
         

  問題は,検証がほとんど無い,こと(有効性や問題点の)  

そりゃ「教育改革病」やで
  


 
□公教育をどうしようというのか? 

「公教育批判」「学校非難」から矢継ぎ早に進む「公教育制度の解体論」


解体論

  → 構造改革特区,チャータースクール構想,
 
    教育バウチャー(授業料クーポン)構想

  
 マスコミはごく一部の問題点を全体であるかのように扱う

  
 教育改革は未来の社会をどのように展望するかと言うこと

「教育改革」 ~ 誰のためになぜ行うのか? が議論されていない
   
               ∥

     富民中心のための教育改革と国民のための教育改革運動がゴッチャに!   
     
  
 教育改革のプロセスもおかしくないか? 

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