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「新聞で学力を伸ばす」 齋藤孝 朝日新聞出版 2010年 ① /「他人と比べずに生きるには」高田明和 PHP新書 2011年 ①【再掲載 2012.7】 [読書記録 教育]

今回は、齋藤孝さんの
「新聞で学力を伸ばす」1回目の紹介です。



出版社の案内には

「学習指導要領の改訂で新たに「新聞を読む」という項目が入った。実社会で求められる、
 伝える能力である実用日本語。その宝庫である『新聞』を教材として利用し、『考える
 力』や『表現する力』を培うためのポイント、家庭だからこそ簡単にできる学習方法を
 紹介。」

とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「新聞を切り抜き、メモを書き、人に要旨・コメントを話す」
- これは十分な受験対策になりますね。


・「『結論 → 理由 → まとめ』定型フォーマット」


・「PISAで求められる読解力 = 複数の情報を理解したり総合的に考えたりした上で
自分の意見を論理的にまとめる力 = 非常に実用的」
- わたしは「一つの作品の世界に入り込む」読み方の方も好きです。


・「 日本人が苦手としているのは『自分の意見を簡潔に論理的に言う』こと
『国連でインド人を黙らせるのと日本人をしゃべらせるのは難しい』」





もう一つ、再掲載となりますが、高田明和さんの
「他人と比べずに生きるには」①を載せます。
他人と比較するとつらくなりますよね。
くよくよしてしまう元になります。
そうなっりそうなとき、お念仏と共に、
「責めず」「比べず」「思い出さず」
と唱えるようにしています。





昨日の朝、高塚熊野神社にお詣りに行きました。
徒歩で往復1時間。
大変静かな朝でした。
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<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「新聞で学力を伸ばす」 齋藤孝 朝日新聞出版 2010年 ①

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◇はじめに

□トレーニング 

 「新聞を切り抜き、メモを書き、人に要旨・コメントを話す」



□新聞活用法 

「切り取る、書く、話す」



□実用日本語 … 実用に即した基礎的な日本語 一義的で明確

↑↓       事実と意見を区別する力、客観性、論理性

 × 「感性豊かに自分の気持ちを書いた文章」
               
 ◎ 「意見を明確に論理的に書く文章」
              


□書き方

 「結論 → 理由 → まとめ」定型フォーマット
              


□新聞は実用日本語の宝庫 



□文学作品(テキスト)

 多義的意味 = 様々な意味の可能性




1「実用日本語」は必須のスキル
   
 PISAに見る日本の子どもの読解力低下
PISA(OECDが行う国際的学習到達度調査)

15歳児対象 読解リテラシー、数学リテラシー、科学リテラシー

「読解力」 2000年8位 2003年14位 2006年15位


 論理的思考を重視
「自由記述」形式の問題では白紙答案が多い


 日本の学校教育では「実用的日本語スキル」を教えてこなかった


 PISAで求められる読解力
  「複数の情報を理解したり総合的に考えたりした上で自分の意見を論理的にまとめ
   る力」 = 非常に実用的

↑↓

 日本のこれまでの国語教育
文学作品の読解中心 「一つの作品の世界に入り込む」読み方



  これまでの国語 + 「実用的な言語活動 = 実用日本語力」



 メディアリテラシーが求められる時代に

情報≠事実  受け手が目にする情報を鵜呑みにしてはいけない
メディアリテラシースキルを!



 子どもが身に付けるべき「実用日本語力」とは

   ① 事実と意見を区別できる

   ② 複数の情報を比較し判断する

   ③ 複数の視点(意見)を理解し、比較し、統合的に考えられる

   ④ 情報の発信側の「意図」を見抜く力

   ⑤ 客観的情報を整理して話す(書く)

   ⑥ 自分の意見を具体的根拠と共に整理して話す(書く)

   ⑦ 情報を整理して説明でき、さらに自分なりの「角度」のあるコメントをつけら
    れる



 意見を言うコミュニケーションが弱すぎる日本人

日本人が苦手としているのは「自分の意見を簡潔に論理的に言う」こと
  
 「国連でインド人を黙らせるのと日本人をしゃべらせるのは難しい」


 

※ 国際社会では「意見をはっきり言う」「自己主張する」能力が不可欠。

※ 訓練すれば誰もが身に付けられる実用日本語力












☆「他人と比べずに生きるには」高田明和 PHP新書 2011年 ①【再掲載 2012.7】

<出版社の案内>

「彼に比べると、おれはだめな人間だ」「私、あの人よりはましよね」―。
愚かなことだと知りながら、人は他人と自分を比較して、自責の念に苦しんだり、空しい
優越感に浸ったりする。本書の著者も医師の競争社会に疲弊したことが一因で、精神のバ
ランスを崩したことがあった。しかし今は言葉の力と、禅の知恵に支えられ、無駄に心を
苦しめない日々を送っている。
その具体的方法として、本書は
「責めず」「比べず」「思い出さず」
と唱える対処法や、呼吸・坐禅の実践例を紹介。自分の「分」を活かす生き方を提唱する。

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◇なぜ比べる社会になったのか
 
□強いられてきた競争社会



□人間関係が枯れた日本社会

「医師が一人出るとその家族はバラバラになると言われてきました」
      
 = 家族の上下関係が乱れる 



□欧米における聖職者の地位

 比較は勝ち負けをつくる
   

 釈尊「法句経」
   勝つ者は恨みを受く 負くる者は夜も眠られず   

勝つと負くるを離るる者は 寝ても覚めても安らかなり

 |

 ◎ 様々な価値観の大切さ ←→ 日本では絶対的な敗者に



□他人と自分を比べる理由

 苦しみは比較から生まれ 比較は苦しみを生みます
   

 わたしたちは比べる瞬間に不幸になってしまうのです
 
       |
  
 ◎「それはその人の生き方」 自分を比較しない生き方   





◇比較は欲望から生まれる

□自分が役立つ分野を考える

「自分が役に立つ分野を探す。そして、その分野に打ち込むという生き方しか残されてい
 ないように思えます。」



 ◎ 自分なりの打ち込み方でよしとすべし



□欲望は比較から生まれ、比較を生む

 仏教 
   欲望「トリシュナー」サンスクリッド語で「乾き」

海水を飲み続ける - お金を貯め続ける




 ◎ 渇きを癒やしたい  お金、地位、名声、食べ物



□社会通念が強いる比較

 

□自分だからできることがある  





◇暮らしは分が大事

□分が大事 
   
 堀口大学「座右銘」

暮らしは分が大事です 気楽が何より薬です

そねむ心は自分より 以外のものは傷つけぬ



□足を知る

 「足るを知るものは富む」『老子』

~ 諸行無常



□「責めず」「比べず」「思い出さず」
   
 自分はこのままでよい   


◎ 欠点は欠点のままに放っておいて、自分の得意なところを伸ばそうと努力すると自分
 が進歩し、気が付くと欠点がなくなることがある



□磨いたら磨いただけの光有り

 一休さんの詩
 
   一寸の線香 一寸の仏

寸寸積みなす 丈六の身

三十二相 八十種

自然に荘厳す 本来の人

 
◎「磨いたら磨いただけの光あり性根玉でもなんの玉でも」山本玄峯

  少ない努力でも必ず結果は表れる



□かわらを磨いて鏡にする

 禅の公案 「南嶽磨碑」


 努力

 → 本来持っているのに自分で気が付いていない力に気付き、その力を使うため自分の
  心を大切に思い、それをさらに生かすために努力する



□人をおとしめるのも比較の表れ

 誰がテレビに出ても比較しないと心に決める



□年寄りも分を守る

 今のあなたは昔のあなたと違う



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コメント 7

さる1号

新年、おめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします
by さる1号 (2021-01-03 08:56) 

しばちゃん2cv

あけましておめでとうございます。
ことしもよろしくお願いします
by しばちゃん2cv (2021-01-03 15:59) 

kome

あけましておめでとうございます。
枯れた日本社会という形容はまさにその通りで、うなづいてしまいました。
冬の枯野な場所、なんとかしたいものです。


by kome (2021-01-03 20:20) 

ハマコウ

komeさん ありがとうございます。
わたしが子どもの頃、田植えの頃、親戚に手伝いに行ったり、来てもらったりしていました。また、近所同士で、田畑の仕事の助け合いが行われていました。面倒なことがあるものだなと思っていましたが、それがなくなったしまうと、気楽になった反面、寂しくも感じています。「枯れた」ように。教育現場でも同様……
生活様式を変えなくてはいけないことを機会に、方向性を考えることも大切だと思います。

by ハマコウ (2021-01-03 20:33) 

yokomi

 国際社会では、はっきり主張する事が大切ですね。反論・反撃しないと、相手が正しくなくても他人・他国は相手が正しいと思うでしょう(>_<)
 3つの「ず」は他のケースでもあったかと。「ず」とは貴重な言葉なのかも知れません(^_^;)
by yokomi (2021-01-04 00:02) 

ハマコウ

yokomi さん ありがとうございます。
外国、外国人との付き合い方、難しいのだろうと感じます。
語呂がよいからでしょう、いろいろな「3つの○○」がありますね。
by ハマコウ (2021-01-04 05:11) 

kousaku

新年あけましておめでとうございます、昨年に変わりませずのお付き合い宜しくお願い致します。
by kousaku (2021-01-04 13:00) 

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