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「本を読む子は必ず伸びる」樋口裕一 すばる舎 2005年 後半 /「ハシモト式 古典入門」橋本治 ごま書房 1997年 ①【再掲載 2016.9】 [読書記録 教育]

今回は、12月29日に続いて、樋口裕一さんの
「本を読む子は必ず伸びる」後半を紹介します。



出版社の案内には

「『本当の学力』は国語力が基礎になる!お母さん、お父さん!小学生のうちは大いに本
 を読ませてください。いざ中学、高校で本気で勉強を始めたとき、確実にグングン伸び
 るからです!“小論文の神様”樋口裕一、満を持しての教育論。」

とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「男の子向きの本-冒険,異次元,破天荒 と 女の子向きの本-共感」


・「こっそり読む楽しさ」
-「この本はおもしろすぎるから読まないでください。」
 「この本は難しすぎるから読まないでください。」
 少し読み聞かせをしてからこう言うと、多くの子が読もうとします。


・「自分も読もう ぽっかり空いた時間に」
- 子どもだけでなく「自分」(保護者)も楽しんでよいのです。


・「親も子どもの本を読む,新聞記事も」
- 大人が読んでも楽しい絵本があります。


もう一つ、再掲載となりますが、橋本治さんの
「ハシモト式 古典入門」①を載せます。
橋本治さんといえば、わたしたちの世代には懐かしいフレーズが思い出されるはずです。
「とめてくれるなおっかさん 背中の銀杏が泣いている 男東大どこへ行く」
2年前に亡くなられたのが寂しいのですが、たくさんの楽しい本を残してくれました。
古典の現代語訳シリーズを受験の前に読んでおけばよかった、と思いました。


年末年始、7年位前の台風で壊れたビニルハウスの場所をようやく片付け始めました。
昨日は、骨組みの解体をしました。バールを使えば簡単に外せると聞き、やりました。
三分の一は台風ですでに壊れていたので、1時間くらいで終えることができました。
でも、まだまだがんばらなければなりません。
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<作業途中>

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<作業後>


<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。




☆「本を読む子は必ず伸びる」樋口裕一 すばる舎 2005年 後半

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◇本選びにも男女差

 男の子向きの本 と 女の子向きの本

   女-共感  男-冒険,異次元,破天荒


 父母の連係プレー





◇「大人の世界」に「友達から」

「見てはいけない」,だから魅力的 

   こっそり読む楽しさ





◇「当たり前!」環境を

 自分も読もう
  「ぽっかり空いた時間」


 初めのうちは読み聞かせ





◇感想を引き出す 

 どんな感想も否定しない





◇親も子どもの本を読む,新聞記事も

 同じ世界を共有する大切さ


 お気に入りの欄をまず作る





◇本を捨ててはいけない

 同じ本でも筆談で


 年に一度整理





◇ファンタジーで知らない世界にワープ

「ダレンジャン」ダレンジャン 小学館      


「タイムマシン」HGウェルズ 青い鳥文庫


「霧の向こうのふしぎな町」柏葉幸子 青い鳥文庫 


「なぞの転校生」眉村卓 青い鳥文庫


「ふしぎな木の実の料理法」岡田淳 理論社    


「ムーミン谷の彗星」トーベ・ヤンソン 講談社
 

「だれも知らない小さな国」佐藤さとる 講談社  


「空色勾玉」萩原規子 徳間書店
 

「裏庭」梨木香歩 新潮文庫           


「ライオンと魔女」CSルイス 岩波少年文庫
 

「精霊の守り人」 偕成社





◇旅へ,大冒険へ,いざ出発
 
「ロビンソンクルーソー」Rデフォー 福音館文庫 


「チョコレート工場の秘密」ロアルド・ダール評論社  


「ルドルフとイッパイアッテナ」齋藤洋 講談社       


「宝島」スティーブンソン 集英社
 

「二分間の冒険」岡田淳 偕成社         


「十五少年漂流記」Jベルヌ ポプラ社
 

「大どろぼうホッツェンプロッツ」ブロイスラー 偕成社    


「なまけものの王さまとかしこい王女様のお話」
 

「クレヨン王国の12か月」福永令三 青い鳥文庫 


「長くつ下のピッピ」リンドグレーン 岩波少年文庫    













☆「ハシモト式 古典入門」橋本治 ごま書房 1997年 ①【再掲載 2016.9】
 

<出版社の案内>

あなたは『源氏物語』を、『枕草子』を、『万葉集』を読んだことがありますか? けっし
て変わらない、そしてけっして裏切らない、『古典』へのやさしい入門書

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◇自分の足下を軽視する日本人

□「枕草子」を映画にしてしまった英国人監督ピーター・クリーナウェイ

 なぜ枕草子がすばらしいか?


「どうしてこれだけ自由に文章を書ける女性がいたのか?」

= 当時ヨーロッパは野蛮人の国




□日本のことをよく知らない?

 日本文化に関する常識の欠落  

   オリジナリティのなさ




□日本語教育軽視される?

 子どもたちは「読んでわかる日本語」に関心を持たなくなる



◎「古典というものが日本の骨格をなすような言葉で,それを無視してしまったら日本語
  はおかしくなる」
 





◇少し日本語を勉強しましょう

□わかりやすいだけの日本語教育には欠点がある

 現代の日本語教育 
  偏重
   ①「文章を読むこと」

②「わかりやすい文章を書くこと」


 昔は難解な文章で!   →  今はわかりやすい文章で!  と極端 

   しかし,人間は複雑なもの



「複雑な内容を持ったものをわかりやすく書く」
 
    ↓

◎ 難しい内容を持った文章に慣れる

「消化のいいものばかり食べていたら,顎や歯や消化器の発達が遅れて,人間として問題
 の多い体になる」




□本を読まないとおしゃべりになる

 おしゃべりをするのが当たり前のようにする人 
 
  → 文章を読むのがまだるっこしい


 「本を読む」 = 「黙って本を読む」

→ 「話し言葉の勉強も必要」




□成長する人間に「話し方の勉強」は必要だ

 日本語の乱れ = 「話し言葉の乱れ」




□日本語教育は「読む」と「書く」だけで「話し方」がない
 






◇外国語で日本語やるしかなかった奈良時代

□どうして日本にはいろいろな辞典があるのか?

 「日本人がそのはじめに自分で文字を作らなかったから」




□外国語がそのまま日本語になっていった「日本書紀」

→ 二者

  ①「漢字だけで書かれた文章にあわせて日本語を使う」

    → 漢文  奈良時代まで 『日本書紀』注文のみ


  ②「自分たちの言葉にあわせて,漢字を好き勝手に使う」

  万葉仮名 - 一音だけ

     → 音読み・訓読み


◎ 漢字だけの『古事記』は読み方がわからない

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コメント 4

Rinko

遅ればせながら・・・あけましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願いいたします(^。^)

台風の後片づけお疲れ様でした!もうひと踏ん張りですね!
by Rinko (2021-01-05 08:05) 

ハマコウ

Rinkoさん ありがとうございます。

放っておいたら何も片付きません。3月終わるまでにすっきりさせたいと自分でお尻をたたいて励ましています。
by ハマコウ (2021-01-05 14:23) 

ミケシマ

「こっそり読む楽しさ」おもしろいですね^^
わたしは小4のころ、家にあった夏樹静子の砂の殺意を読みました。
こっそり…というわけではありませんでしたが面白くて何度も読みました。図書館の本もたくさん読んだけど、大人?の本も読んだなぁ。
最近 日本書紀に興味があります。現代語訳、読んでみようかな。
by ミケシマ (2021-01-05 16:02) 

ハマコウ

ミケシマ さん ありがとうございます。
少し難しいかなと感じる本を読み終えたときの満足感は大きいですね。
子どもたちはどうしても物語ばかり好んで読みます。できれば幅を広げたいと子どもたちに読む本は他の類のものにしています。
「ハシモト式」の古典シリーズ、わたしは楽しく読みました。くだけた文体がわたしには合っていました。
by ハマコウ (2021-01-05 18:03) 

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