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「名僧たちの教え」山折哲雄 末木文美士 朝日新聞社 2005年 ② 後半 /「なぜ人間には宗教が必要なのか」ひろさちや 講談社 2002年【再掲載 2011.8】 [読書記録 宗教]

今回は、2月12日に続いて、山折哲雄さん、末木文美士さんの、
「名僧たちの教え」2回目 後半の紹介です。



出版社の案内には


「『世界の尽きるまで人々を救い続けよう』と誓った弘法大師空海。5度の渡航失敗と失
 明の苦難に耐えた鑑真。『ひたすら坐れ』と説いた道元。権力の弾圧と闘った日蓮。風
 狂に生きた一休。仏典を求めて鎖国下のチベットに潜入した河口慧海…。時代を代表し、
 時代と格闘した名僧・高僧たち44人の人生と教えのことばで知る日本仏教の全体像。
 名僧たちは何を伝えたかったのだろうか。人はみな、仏になれるのか。禅のこころとは
 何か。彼らの波乱に満ちた生涯と教えのことばは、複雑な現代社会で悩むわれわれにも、
 生きる勇気と智慧を与えてくれる。」


とあります。





今回は、鎌倉時代以後の「名僧」についての紹介です。




もう一つ、再掲載となりますが、ひろさちやさんの
「なぜ人間には宗教が必要なのか」を載せます。
わたしには宗教により安心をいただいております。



2月の初めに近所の年配の親戚筋の方と協働でサツマイモの苗床の準備をしました。
先週、種苗店から届いた苗を植えていただきました。
気温に応じて、ビニルの覆いの開け閉めを行ってくださっています。
わたしがやるのは、今のところ、水の準備と土日のお手伝いぐらい。
毎日の細かな作業がわたしはできないので大変ありがたく思っています。
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<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「名僧たちの教え」山折哲雄 末木文美士 朝日新聞社 2005年 ② 後半
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◇鎌倉時代

□法然(1133~1212)
   
 底辺の人々と共に涙した革命者

 既存の仏教を全否定した骨太思想



□栄西(1141~1215)
   
 密教と禅を共に学んだ国際人

 「悟りの心」を伝える栄西の禅



□親鸞(1173~1262)
  
 「非僧非俗」を貫いたラジカル思索者

 常陸・稲田に20年 

 「他力」こそ悟りへの道
  


□道元(1200~1253) 
   
 如浄に出会って確立した道元の禅

 「ひたすら座ることで世界が見えてくる」



□明恵(1173~1232)
   
 釈迦に恋した遁世の聖 

 「あるべきよう」



□日蓮(1222~1282)
   
 法難を克服し末法の世の人々を救う

 「現実世界を離れての浄土はあり得ない」



□一遍(1239~1289)
   
 すべてを捨てよと説いた孤高の遊行僧

 「南無阿弥陀仏」のみ



□叡尊(1201~1290)忍性(1217~1303)

 10万人を率いた戒律復興の師弟

 西大寺中心 

 日本版マザー・テレサ 
   ハンセン病者に

 「心が貧しかったら何の意味もない」

 「学問するは心をなおさん為なり」

 「興法利生」

 各地で戒律復興運動



□運慶(1151?~1223)
   
 仏像のイメージを一新した「革命」仏師






◇安土桃山時代

□夢窓疎石(1275~1351)
   
 名刹を避けて怨親平等を実現

 「移りゆく自然美を修行の手だてに」
 
 作庭でも人々を仏道に導く
  


□蓮如(1415~1499)
   
 戦乱の世の民衆に生きぬく力を与えた

 8世 「御文」による書 堅田へ 

 比叡山宗徒との緊張

 蓮如 - 東軍     高田派 - 西軍  

 吉崎進出

 「されば朝には紅顔ありて夕には白骨となれる身なり」

 13男14女



□日親(1407~1488)
   
 我が身を犠牲に法華経の教えを広める

 「信心こそが成仏へ至る道」



□一休(1394~1481)
   
 反骨と風狂を貫いた数奇な一生

 奇僧 

 逸話 後小松天皇の御落胤 

 反骨の一生



□雪舟(1420~1506)
   
 人生半ばで新境地 

 天才画僧  



□利休(1522~1591)
   
 詫び茶の創造に殉じた天才茶人

 「茶の湯の心は仏の教え」






◇江戸時代

□天海(1536~1643)
   
 東照宮を築いた幕府の精神的支柱 

 天台宗 

 質実剛健



□沢庵(1573~1645)
   
 圧力に屈しなかった三代将軍の「師」

 正直者こそ武士の義なり



□隠元(1592~1673) 白隠(1685~1768)

 禅宗を現代につないだ中興の祖

 白隠禅師 - 原    
   臨済宗中興の祖



□良寛(1758~1831)
   
 子どもと年寄りをこよなく愛した日本人の憧れ

 越後出雲崎

 不言実行の人

 「死をも超越した禅僧良寛の真実の吐露」

 「死ぬ時節には死ぬがよい」

  心のふるさとを失った競争社会で慕われる良寛
  


□円空(1632~1695) 
   
 生涯に十万体もの仏像を刻んだ「造仏型」

 生涯12万体の造仏を誓う






◇明治以降

□清澤満之(1863~1903) 鈴木大拙(1870~1966) 田中智学(1861~1939)

 満之   「歎異抄」研究


 智学   国柱会 - 日蓮主義  … 宮澤賢治も
戦争協力へ

 大拙   禅 大谷大学
      海外に東洋思想文化
  


□大谷光瑞(1876~1948)
   
 大教団と探検隊を率いた 



□河口彗海(1866~1945)
   
 大蔵経を求め仏教再生










☆「なぜ人間には宗教が必要なのか」ひろさちや 講談社 2002年【再掲載 2011.8】

<出版社の案内>

キリスト教とイスラム教は、どっちが侵略的? 神と仏はどう違う? 首相の靖国参拝はなぜ
悪い? 味の素事件はなぜ起きた? など、必要なのに誰も教えてくれない「宗教」の知識、
基礎の基礎を教えてくれる宗教教科書。
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◇はじめに

「宗教教育のない学校教育がどういうものになるかと言えば,そこで教えられることは徹
 底して -損か得かの計算- だけ」


宗教教育は?

 「- 損したってかまわない - と考えられる人間をつくること」


◇イスラム教では,なぜ豚を食べてはいけないのか

「なぜ」と問うことは神への反抗となる
  日本  : 「赤信号みんなで渡ればこわくない-の考え方」

   ↑↓

  一神教 神から人間への命令 = 「なぜ」と問うてはならない



悪魔 = 誘惑者
   「ゴッド・ノウズ」 = 人間には分からない



神意裁判
   デタラメは一神教世界の本質



日本人の裁き 
  ① 「大岡裁き」のペテン
人間的努力でもって白黒を決めようとする
絶対にあきらめない
        ↓
結局の所、真実は分からない

  ②「平次親分」のつぶやき

「これから先は神さまがしてくださるよ」


  ◎ 犯人を裁くことに意味があるのではなく,わたしたちはこの世の秩序を保てばよ
   いのだ

↑↓

  ※ 日本は人間至上主義



「イン・シャー・アッラー」

「もしも神さまがお望みならばと言え」



「神下駄主義」のすすめ

神さまに下駄を預けた「神下駄主義」



 ※「仏下駄主義で!」

◎ 小さな事に目くじら立てるのはやめよう。失敗してもいい。病気てもいい。神さま
  がおのぞみなのですから。





◇キリスト教,イスラム教,ユダヤ教,同じ神なのにどこが違うの?

「旧約聖書」が共通の聖典
イスラム教 アッラー     ムハマンド 「コーラン」「旧約聖書」

キリスト教 ゴッド      キリスト 「新約聖書」「旧約聖書」

ユダヤ教  ヤーウェ=唯一神 モーセ 「旧約聖書」



契約した人だけを守る - 契約 - 一神教

預言 「神の言葉を預かって人々に伝えること」
選ばれた人 モーゼ

  ∥

   ◎ ユダヤ教の根幹 -神との契約-

出エジプト → カナーンの地へ!

   ◎「たくさんの神がいて,その中から一人の神を唯一絶対と信じる」
     
   ◎「わたし」が神と契約する

  

 日本人は「ヨコの関係」で生きている   
(行動規範は「みんなはどうしているだろうか」)



 2001.1 インドネシアの「味の素事件」
神の命令だから
(一神教の世界では,他人がどうあれ,あくまで「わたし」という個人が「神」と契る)



 偶像を崇拝してはならない

仏像は拝む対象であって美的価値としてとらえるべきでない



 みだりに神の名を唱えてはならない
安息日には一切の俗事をしてはならない

安息日「神に捧げられた聖なる日」

ユダヤ教…土曜日 イスラム教…金曜日 キリスト教…日曜日



「人間の奴隷」か「神の奴隷」か「お金の奴隷」か?

 ユダヤ - 人間の奴隷から神の奴隷へ

 日本  - お金の奴隷
「もっと欲しい,もっと欲しい」限りない欲求があるばかり





◇キリスト教徒イスラム教,どちらが侵略的か?

隣人には「愛」,他人には「ほっとけ」ユダヤ教 



 イスラム教のもてなし 
   イスラムでは食べ残さないと失礼になる



 目には目を点歯には歯を 
   拡大報復はするな  - 遺族の報復権

同害報復が基本



 神の言葉を預かる者の役目 
  キリスト … キリスト教では神の子 イスラム教では最終預言者



天上の神の言葉「コーラン」
ムハマンドも預言者の一人  天上からダイレクトに「コーラン」

ムハマンド(アラビア語) ペルシャ訛りではマホメット

  キリスト教は侵略的 イスラム教は改宗を迫らない



 ユダヤ教に改宗するのは難しい
    「バル・ミツバ」試験



聖職者がいない 

  ユダヤ教   - ラビ  学者・牧師

イスラム教  -ウラマー 学者

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