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「すぐわかる日本の呪術の歴史」武光誠 東京美術 2001年 ④ /「魂にうったえる授業」 伊藤功一 NHKBOOKS 1992年 ①【再掲載 2011.7】 [読書記録 歴史]

今回は、2月17日に続いて、武光誠さんの
「すぐわかる日本の呪術の歴史」4回目の紹介です。



出版社の案内には


「呪術がどのように日本の歴史を動かしてきたのかを時代順に1テーマ見開き2ページで
 解説。原始的なアニミズムにたつ呪術から、現代の風水や各種占いの流行にいたるまで
 呪術の流れがよくわかる。」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「雨乞いのため牛を殺す農耕儀礼 - 殺牛は大正期まで」


・「人面墨書土器-男の顔・疫病神の顔? →  息を吹き込んで蓋をして川に流す」


・「奈良時代の役行者は孔雀明王法で空を飛んだ民衆のヒーローで鬼神を操る罪人」


・「修験道は伝統的な呪術、密教呪術、道教呪術 = 理想は役行者(修験道開祖)」


・「役行者ゆかりの霊山は…数多い 出羽三山、日光山、高尾山、箱根山、富士山、吉野
  山、大峰山、熊野山、葛城山、石鎚山、英彦山、伯耆大山、箕面山、愛宕山、笠取山、
  飯縄山、榛名山」





もう一つ、再掲載となりますが、伊藤功一さんの
「魂にうったえる授業」①を載せます。
30年前、NHKテレビで放送された林竹二さんの授業、
子どもたちの発言は少なく、ほとんど林さんが話している形態でした。
そのころ、「古い形の授業」とされていたものでしたが、
子どもの表情は真剣そのものでした。
「かたち」ではないということを教えてくれた番組でした。








<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「すぐわかる日本の呪術の歴史」武光誠 東京美術 2001年 ④

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◇飛鳥時代・古代神道と呪術・占術

□古代人の精神は今なお神道儀式に生きている


 
□穢れを洗い流す祓

 祓(はらえ) = 罪を清め病気や災厄を祓い除く

伊奘諾尊 → 初めて禊ぎ 禊祓 → 天照大神ら三貴神

  方法 水を用いて清める禊 祓の御幣や人形などの形代に託す

  7世紀後半から 
    大祓が国家行事に → 各神社大祭の由来
  

 
□神道の基本に古代の占い

 鹿ト(ろくぼく) = 動物の骨を焼き割れ目で吉凶を占う

亀ト(きはく) アカウミガメ


 
□古代朝廷の祓 

 形態 
  ① 禊 
      
  ② 御幣や形代に託す 
      
  ③ 贖物を差し出す

   
 行事 
  ① 大祓 6月12月の晦日
      
  ② 七瀬の祓 毎月七箇所の海岸や河原

  ③ 上巳の祓 3月初巳の日・人形
      
  ④ 千度祓 祓詞を千度





◇動物供儀

□動物を殺して神に供えること


 
□雨乞いのため牛を殺す農耕儀礼
 
 - 殺牛は大正期まで 


 
□狩猟儀礼
   
 現在も信州諏訪神社 -  御頭祭(鹿の頭を供える)





◇種々の呪術の生成と陰言葉

□利用されつつ差別される呪術
  
 抑圧の曖昧な対象


 
□国を護る呪術としての仏教

 仏教を鎮護国家に有効な呪術と見なした

↓ 8世紀に強まる

742年 聖武天皇 
      国分寺建立の詔  奈良時代末各国に寺院

密教も移入 - 道教


 
□朝廷が呪術を差別
   
 基準は曖昧


 
□道教的呪術の定着 
   
 曲水の宴  花見山見 「たまふり」に





◇奈良時代・厭魅人形 710年

□悪と災厄を吹き込まれた平城京の人形


 
□人形を使った厭魅と祓

 厭魅 ←→ 善を導く祓の道具としての使用が多かった = 陰陽道


 
□災厄を吸う髭面の男
 
 人面墨書土器 - 男の顔・疫病神の顔? 

 息を吹き込んで蓋をして川に流す





◇奈良時代・役行者

□孔雀明王法で空を飛んだ民衆のヒーロー


 
□鬼神を操る罪人


 
□699年 伊豆大島に配流

役行者(役小角、役優婆塞)

 634年生 家を捨て霊山・葛城山 
霊夢「孔雀明王法」=あらゆる災厄を除く



◎ 超人的な呪術者

 ◎ 朝廷は母を質に取り彼は自ら縄についた


 
□山で融合した呪術

 民衆のヒーロー

◎ 民間・行者 + 仏教者 → 平安半ば

 ◎ 修験道 伝統的な呪術、密教呪術、道教呪術 = 理想 役行者(修験道開祖)


 
□役行者ゆかりの霊山

 出羽三山、日光山、高尾山、箱根山、富士山、吉野山、大峰山、熊野山、葛城山、
 石鎚山、英彦山、伯耆大山、箕面山、愛宕山、笠取山、飯縄山、榛名山










☆「魂にうったえる授業」 伊藤功一 NHKBOOKS 1992年【再掲載 2011.7】

◇はじめに 「どこでも自由に撮影して良い」

□林竹二の公開授業


 一般教員にとっては「子供の発言をおさえてひたすら聴かせる授業」

 = 期待はずれ



 指導技術についてのみ批判
最多 講義式授業への批判



□それまでの授業観

①<子供の発言は多ければ多いほどいい授業だという考えだったから,逆に教師はできる
  だけ発言を少なくすべき>


  そういう配慮の中で教師の考えをできるだけ多くの子供たちに理解させることが授業
 における主要な課題

   ∥

 ※ 教師の発言が多いことによって,子供たちに「教え込む」ことになり,子供たちの
  自発性を損なうという考え方
 
  ↓

 ◎ ただ形式上,教師が発言を少なくして,子供にできるだけ発言させれば,子供を主
  体にした授業が実現できるという考え方            
  
 → 授業改革の主流に


 
②<教師自身が立てた指導案通りに信仰するのがいい授業>

 → 指導案の作成重要視 = 指導案の緻密性




□林竹二

「私の指導法を真似られても困る」

 = 「授業とは何か」という根本的な問い



□一つの転機

◎ 授業の持つ浄化作用の事実



□研究発表会まで

 岩浅農也教授,武田忠教授   林は湊川高校(神戸)へ


自分の授業を! 自分のパターンを!


しかし,武田型ばかりになってしまった

= 「教師は型に執着する」

= 見せる意識  → うまい授業 無難な授業 指導案通りの授業


◎ ただ形式上,教師が発言を少なくして,子供にできるだけ発言させれば,子供を主体
 にした授業が実現できるという考え方 


 ※林竹二 「自己のための学問,自己を変革させるための授業実践」






◇若い教師の実践

□城南小学校(5年) → 三沢市立古間木小学校

 女性研修主任登場

 研修主任・・・同僚と共に学ぶ姿勢

 普通は…
「研究授業をそつなくこなし,人間関係もうまく根回ししながら教師たちを動かしてい
  くことのできるタイプ」



□古間木小の校内研修

「説明文の読み」つい安易な形式的な読みに

パターン化
  1 全文通読

  2 段落わけ(形式→意味)
 
  3 段落ごとの要点の把握
  
  4 要旨をとらえる

言語習得 > 内容(知識・情報) 

   ∥
◎ 「文章に即して正確に読みとる技能中心の授業」



□組織と研究内容 

 第一次教材解釈   自習 気の済むまで調べてみる

第二次教材解釈   学級の子対象に精進して授業案を立てる

          ∥
<これまでの教材研究過程以前に教師自身の学問的根拠を自分の意欲によって追求し深
 める段階と設定した>



 ◎ 共に学問的追究を楽しむ授業
 
・文に即して板書イメージ化

   ・疑問に思うことを出させる



具体的に確認する

  <教科の枠にとらわれない>



 ◎ もっと十分な情報を指導者自身が持つ

①題名読み ・作者の意図の予想
・読解
  ・それについて自分の考えをまとめる

②対比   自分の考え - 各種資料

③図示 - 読解

④証拠となる事実をもとに実際を読解

  ⑤文章構成をとらえ説明の工夫をとらえる


 ◎ 「未知を知る楽しさ」

※ 学んだことをいかに捨てるか





◇授業の苦しみと喜び 青森県十和田市立三本木小学校 最後の三年間

□校長提案

(1)授業について 
    難しさと恐ろしさ     
継続的な努力を!
 
(2)「学ぶこと」について
  教師である自分自身の資質と自分の意志によって高める子

(3)謙虚さについて
  子供たちから学ぶ姿勢



□校内研修 
 
「自分自身の授業の創造を目指して                        
 - 自らやる気をもって取り組み自分を高めようとする子を育てる」

  |

「気軽に授業実践に取り組めるよう研究の日常化を図る」


 伊藤
「校内研修における授業実践をもっと大事にするという考えから当初の研究主題設定の段
 階は,それほど精密に計画されなくても、概略が教師たちに理解されたら直ちに授業実
 践に移るべき」



各部会の取り組み
国語部会,算数部会,社会科部会,道徳部会

 

□若い教師たちの会

「授業を考える会」自分の授業を作る

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