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『習熟度別授業でほんものの算数の学力をつける』 京都府綾部市立中筋小学校 2004年 ④ /「幼児のつぶやきと成長」亀村五郎 大月書店・国民文庫 1992年 ②【再々掲載 2012.1】 [読書記録 教育]

今回は、3月23日に続いて、京都府綾部市立中筋小学校の
「習熟度別授業でほんものの算数の学力をつける」の紹介 4回目です。


小学校の算数科、習熟度別授業についての研究実践の報告です。


今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「個に応じて
  『時間が必要な子への手だて』
『特別な課題を持った子への手だて』」


・「教材の価値を考える
この教材を教える意味は?
この教材を学ぶことと現実の生活の中にはどんな関係があるか?」


・「『教えること』『考えさせること』を明確にする」




もう一つ、再々掲載となりますが、亀村五郎さんの
「幼児のつぶやきと成長」②を載せます。
わたしの外孫は2歳。家に訪れるたびに、言葉の成長に驚きます。
子どもならではの言い回し、楽しいですね。


昨日は一日タマネギの作業。
心地よい疲れが残っています。
ご褒美に夕食は家族で「和食処新橋阿部」さんでおいしい天ぷらと刺身をいただきました。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
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☆『習熟度別授業でほんものの算数の学力をつける』 京都府綾部市立中筋小学校 2004年 ④

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◇授業準備のポイント 
(1)教材研究の3つのレベル

① 一人の人間として

② 教師として

③ 授業者として


① 一人の人間として

 教材選択の勧め方
・教材を3回以上読む 行間を読む

「なぜこの言葉なのか」「なぜこの表現なのか」「なぜこの図や式なのか」

  ・教材を読んで「どうして」「へんだ」「なぜ」など自問したことを記録する


  ・その教材の歴史的意味を推測してみる
分数はなぜ生まれたか? 

    面積を考えた人はどんな人か?


  ・教材の価値を考える
この教材を教える意味は?

    この教材を学ぶことと現実の生活の中にはどんな関係があるか?
 

② 教師として

 教師としての教材研究

・単元全体の構造を整理する

・一時間一時間のめあてを決める

・導入-展開-まとめの流れを考える

  ・「教えること」「考えさせること」を明確にする

 
□児童の実態把握

・何ができて,何ができないのか。その人数。

・何が分かって,何が分からないのか。その人数。
 

□教材について

・教材の価値(この教材で何を教えるのか)
 答えを見つけるだけでなく,教材を通してどんな変容を目指すのか具体的に整理する

 ・教科書の問題の分析
その上で,何を児童に教えるのか,考えさせるのか,できるようにするのか


□評価

・指導 → 評価 (指導したことを客観的に評価する)

・評価 → 指導 (出口 付けたい力を明確にしていくための指導事項設定)

 


③授業者として

基礎コース…どの子も成就感

標準コース…導入と展開のバランス 教科書問題を自力解決

  発展コース…導入短 発展的な問題開発

・さらに個に応じた指導
「早くできた子への手だて」

個に応じて
    「時間が必要な子への手だて」

「特別な課題を持った子への手だて」






(2)教材開発の3つの発想


 ① 身近な教材・生活からの教材(問題)

 ② 算数的活動(問題)

 ③ 考える力を活発にする教材(問題)

 
①身近な教材・生活からの教材


②算数的活動

 <図は略>


③考える力を活発にする教材

 標準コース 
  … 教科書の問題を基本とする


 基礎コース 
  … スモールステップ,数字単位小さく,問題単純化,具体物
フラッシュカード多用 = 自力でできるように援助


 発展コース
  … 数字を大きく,考える段階を2・3段階に

    誤答からその理由を説明する, 式から文章を読み取る

    たくさんの問題結果を整理して一般化する  = 知的好奇心










☆「幼児のつぶやきと成長」亀村五郎 大月書店・国民文庫 1992年 ②【再々掲載 2012.1】

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◇つくしんぼのうた 自然

□つくしんぼ さえき えり 4歳

   おかあさん つくしんぼが せのびして うたうたってるよ



□ゆうやけ  たかやま みよう 2歳

   おかあさん みよちゃんのお顔が 夕焼けになっちゃった



□お月様   やつやなぎ そのこ 5歳

   ああ お月様ってきれいだなあ 
   お月様にちょっとさわってみたいなあ もう少し大きくなったら
   大きな木にはしごを掛けて のぼってみようか そしてお月様に
   さわってみたいなあ




◇けむしさん あかですよ 優しさ

□横断歩道のけむし もりした はるか 3歳

   けむしさん 赤ですよ わたっちゃ いけませんよ



□ごきぶり  さえき ひでき 2歳 

   どうしてごきぶりきたないの おかあちゃんおふろに入れて
   きれいにあろうたり



□のらねこ  のざき ゆきこ 5歳

  のらねこさん あたしのおうちで ねていいよ



□タマネギ  きたはら かずあき 6歳

  タマネギって あつかろうね いっぱい洋服 着てるもん



□つながりとんぼ まつだ たまき 4歳

  つながりとんぼはな びょうきのとんぼを 引っぱっていくだわ 
お医者さんのところへ

  ※ 豊かさの中の貧困 ~ 優しさの欠如





◇友達が売り切れ 友達

□えんそく かわぐち じゅんぺい 4歳

  どうしてみんなと一緒に歩く時は疲れて 
  みんなとお弁当食べる時はおいしいんだろう



□仲間はずれ ひらおか だいすけ 4歳

  お母さん お友だちが 売り切れになっちゃった





◇むかしむかし 読書

□むかしばなし おのざき みほ 4歳

ママ むかしって おじいちゃんとおばあちゃんが
 たくさんいたのね
  


□絵本 なかした じゅんこ 3歳

  あたし 本には入れないわねえ 
  おばあちゃんを たすけたかったけど
※ 茶々  聞いていなければ茶々は入れられない





◇うんこバイバイ 健康

□うんち   こしぎり さちこ 3歳

  今日はロケットだ

  ※毎朝子どものあごを触って歩いた-目を見つめて = 健康観察





◇おねしょ 抵抗

□おねしょ  しょうの ゆりな

  また こんなにあせを かいちゃった


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コメント 4

yokomi

「行間を読む」って大人になっても大切ですね(^_^)v 幼児のつぶやきを気にしたいです。幼児を見ているとエッセイ集が出来そうです。楽しく観察が出来ます(^_^)v
by yokomi (2021-03-28 09:12) 

ハマコウ

yokomiさん ありがとうございます。
幼児のつぶやきは気持ちをほぐしてくれますね。
素直なとらえかた、わたしにはもうできません。
by ハマコウ (2021-03-28 17:08) 

いっぷく

大月書店はいい本を出しているんですね。
社会科学系の真面目な出版社で私も何冊か買いましたが、
今は出版社の経営は難しくて、名前が知られているところでも倒産してしまうので、
大月書店にはぜひこれからも頑張っていただきたいですね。
by いっぷく (2021-03-29 01:39) 

ハマコウ

いっぷくさん ありがとうございます。
大月書店さんの本を読むのは、この本が初めてだったのだと思います。
素直な言葉が出せる家庭であってほしいという願いが感じられる良書です。
-「大月書店にはぜひこれからも頑張っていただきたいですね。」
まったくそうですね。
by ハマコウ (2021-03-29 04:32) 

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