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「100分de名著ブックス フランクル 夜と霧」諸富祥彦 NHK出版 2013年 ① /『少年係担当』 青山さき 文芸社 2006年 ① 【再掲載 2013.5】 [読書記録 一般]

今回は、諸富祥彦さんの
「100分de名著ブックス フランクル 夜と霧」1回目を紹介します。



出版社の案内には、


「ナチスによるホロコーストを経験した心理学者フランクル。彼は強制収容所という過酷
 な状況に置かれ、絶望にあえぐ人間の様子を克明に記録しながら、それでも人生には意
 味があり、希望があることを訴え続けた。「あなたがどれほど人生に絶望しても、人生
 のほうがあなたに絶望することはない」。時として容赦なく突きつけられる“運命”と
 の向き合い方を探る。姜尚中氏の特別寄稿/新規写真/読書案内などを新たに収載!」


とあります。



NHKテレビで放映された「100分de名著」のテキストです。


北杜夫さんの『夜と霧の隅で』を読んでから知った名著『夜と霧』。
ラジオ深夜便『心の時代』の永田勝太郎さんのインタビューで知ったフランクルさんの人
となり(拙ブログでも何度も紹介してきました)。
拙ブログ2011.8.6 
「人生はあなたに絶望しない」 永田勝太郎 こころの時代 「ラジオ深夜便」より


いつまでも読まれ続けてほしい本の一つです。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「どんな時も、人生には意味がある。あなたを待っている誰かがいて、あなたを待って
いる何かがある。そしてその何かや誰かのためにあなたにもできることはある」」


・「『夜と霧』の原題は『強制収容所におけるある心理学者の体験』」


・「極限状態では『無感動』『無感覚』『無関心』= 感動の鈍麻状態 」


・「(収容所での)生死を分けたものは『未来に対して希望を持ち得ているか否か』」



もう一つ、再掲載となりますが、青山さきさんの
『少年係担当』①を載せます。
非行で苦しむ、苦しめられる子どもたちをなくすにはどうしたらよいのかと考えます。





本日4月12日月曜日、浜松市中区神田町にうなぎパイでしられる春華堂の
本社複合施設「スイーツバンク」が開業します。
スイーツの店と信用金庫の複合店、建物のデザインが面白く人気の場所になりそうです。
仕事が終わった昼過ぎに行こうかと思っているのですが、混雑しているでしょうね。

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<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト







ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「100de名著ブックス フランクル 夜と霧」諸富祥彦 NHK出版 2013年 ①

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◇はじめに 生きる意味を求めて

□フランクルの本 

 読者が自ら生きる意味を見出していくのを支える力をもっている



□フランクルの思想はそれに触れた人の魂を揺さぶる力をもっている

 「人間が人生を問うに先立って、人生から人間は問われている」


 「幸福を求めると幸福は逃げていく」


 「悩むことは人間特有の能力である」



□ストレートなメッセージ

「どんな時も、人生には意味がある。あなたを待っている誰かがいて、あなたを待ってい
 る何かがある。そしてその何かや誰かのためにあなたにもできることはある」


 ◎ 多くの人の魂をふるわせ鼓舞し続けてきた





◇絶望の中で見つけた希望

□「夜と霧」とは

 原題は「強制収容所におけるある心理学者の体験」

1941年 ヒトラーの特別命令 「夜と霧」命令



◎ アラン・レネ監督 映画「夜と霧」


 フランクルはわずか9日間で書き上げた

「人間精神への絶対的な信頼のまなざし」


 1947年発刊 日本1956年初版  
   

 アメリカ
   1991年「わたしに最も影響を与えた本」ベスト10入り


 
□亡命のチャンスを捨てて収容所へ

 1941年 ナチスから出頭命令 36歳

    1200万人収容 800万人志望


 ゲシュタポに説明しているうちに悩み相談

   → 勾留の一年間延長


 ゲシュタポ管理下のウィーンのユダヤ人病院精神科勤務

未完の原稿「医師による魂の癒し」


 ◎ アメリカ亡命ビザを手に入れるも使わない

  ↓


 チェコのテレージエンシュクット収容所へ  

   父親餓死
2年間



 アウシュビッツ収容所
1944年10月 夫婦でアウシュビッツに移送



フランクルは3泊のみで別の収容所へ
      ※妻も母も兄もアウシュビッツで亡くなる
       
  「夜と霧」アウシュビッツ到着 ~ 終戦

 

□収容所での「最初の選抜」     

 アウシュビッツ 「絶滅収容所」

95%が到着後すぐガス室で毒殺 → 5% 労働用に選抜


     ↓

 ダッハウ収容所

  ↓

 デュルクハイム収容所(終戦まで)

 

□生きるための「無感動」 現代は蔓延

 ダッハウも
    過重労働 

    飢餓

    拷問

    人体実験

    伝染病


 古参の被収容者・知恵
   「ひげを剃れ」「真っ直ぐ立って歩け」

ガラス片でひげそり


 極限状態では「無感動「無感覚」「無関心」
 
   = 感動の鈍麻状態 
   

 「心の装甲」 = 文化的冬眠

 

□「未来に希望を持つこと」が生きる力になる
   
 生死を分けたものは「未来に対して希望を持ち得ているか否か」
 


◎ フランクルは過酷な生活の中で原稿の修復を行っていた



□感受性の豊かな人が頑丈な人より生き延びた
   
 「精神性の高さ、豊かさ」

 

□極限状況に置いて人間は天使と悪魔に分かれた     

「典型的な収容所囚人になるか、あるいはここにおいても、なお人間としてとどまり、人
 間としての節度を守る人間になるかという決断である」










☆『少年係担当』 青山さき 文芸社 2006年 ① 【再掲載 2013.5】

<出版社による案内>

ワルは少年なのだ。大人たちがガツンとやらねば、誰がやるのだろう!警察官として少年
係を担当し、犯罪少年たちとまっすぐに向き合ってきた著者が、その罪と人とを見据えな
がら、大人たちに訴える異色のドキュメンタリー。

◇ワル      

□非行少年
 
 ① 犯罪少年

   
 ② 触法少年 14歳未満
         
   
 ③ 虞犯少年 将来虞のある…


 
□携帯電話の登場

 → 面倒くさがりが多くなった


 気が小さく仲間のことが気に掛かる少年



 ◎ 意気地なしのワルが多くなった

 
 ◎わけ  
  
  ・ワルの反抗にタジタジとして理解あるポーズをとってしまったから。

  ・ダメなものはダメと大人の強い気持ちを伝えないまま、ものわかりの良い親になっ
   てしまった。





◇ワル指し
 
□「ワル指し」(ワルの物指し)を使う

 ワルに対する知識に不足があれば素直に聴けばよい




◇万引き変遷

□刑法第235条窃盗罪の中の一つの手口


□このごろは盗んだ品を金に換えるワルが増えている

            |

    ◎ 工夫がなくなった(つかまらないようにとの)      



   ◎ 集団という威力を示し暴力的に盗みをするワル

    → 手にする大型バックにはち切れるほど入れるだけ




◇怒り

□性被害 … 同情はダメ → 優しく真綿で包む



□被害者

 あまりの出来事にショックを受け怒りを忘れただ呆然とする

           ↑    

◎ 傍らで現実を受け止め激しい憤り,突き上げる怒りを被害者に伝えるのが大切ではな
 いか

= 今の辛い悲しい状況を乗り越える大きな力となる




◇13歳

□危険で凶暴なワル  
   
 父母,学校,家庭に対する不平不満,憤り,それにどうしようもない重苦しさを抱え込
んでいる気がしてならなかった
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