キーワード「生徒指導」⑪ /「みんなで一緒に貧しくなろう」齋藤貴男対談集 かもがわブックス 2006年 ①【再々掲載 2012.10】 [読書記録 教育]
今回は、5月20日に続き、わたしの教育ノート(要約ノート)より、
キーワード「生徒指導」⑪を紹介します。
あちらこちらに気を遣いていねいになりすぎているのかもしれません。
その学校で最も大切にすることは何か、その共通理解が大切だと感じました。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「リーダーを生み出す生徒自治への取り組み 自分の守備範囲を決めて全力を」
・「教師と生徒という立場をはっきりすべき 説得でなく強制こそが必要」
・「生徒たちはなぜS先生の言うことを聞くのか 集団と個をどこで調和させるかが課題」
・「叱って育てる教育の復権」
もう一つ、再々掲載となりますが、齋藤貴男対談集
「みんなで一緒に貧しくなろう」①を載せます。
15年経っても変わっていないように感じます。
政治とはいつもそうなのかもしれません。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆キーワード「生徒指導」⑪
◇一人一人の個性を生かす生活指導とは何か(河上亮一)
□学校が崩れてきた
教師の無責任さが結果的に生徒の自立を促した
リーダーを生み出す生徒自治への取り組み
自分の守備範囲を決めて全力を
① 責任を持って仕事
② 生徒の自治活動を作ることに力を入れる
しかし何かが変わった
あっという間に崩壊する中学校
チャイム席・忘れ物・課題未提出
崩れていく学年
・言葉遣いがなれなれしくなる
・服装がだらしなくなり遅刻や早退
□崩れの原因は教師にある
① 集団を問題にしない発想 集団こそ
② 本来人間はいいものだという発想
×「何かが起こったら生徒の言い分をよく聞き分かるまで説得する」
∥
子どもが増長していくだけ
◎ 教師と生徒という立場をはっきりすべき
∥
有無を言わさず押さえてやるしかない
◎ 説得でなく強制こそが必要
子どもを社会の枠の中に押し込めることが必要
∥
※ 枠を越えようとしたとき,説得ではなく,子どもの前に立ちはだかって、正面か
らぶつかってやることが必要
↓
◎ 個は鍛えられ他人や社会を学んでいく
納得など必要でない
= 社会をはみ出せば制裁を受けると言うことを具体的に教えればよい
□立て直しやS先生
再建屋S先生の登場
※個性の強いリーダーシップの取れる教師が入ったとき一つの方向に向かって動き出す
(問題校の問題学年立て直し)
◎生徒たちはなぜS先生の言うことを聞くのか
① 生徒との距離がはっきりしている。生徒にクール。
「物わかりよくべたべたとつきあう」ことをしない。
② 時と場合によって,とても優しく生徒に対応できる。
言葉遣いや顔つきがその時その場で変えられる。
③ 生徒に対して誠実である。約束は必ず守るし,生徒のために一生懸命やるから生
徒からとても頼りにされる。生徒たちはS先生を信用し信頼している
④ 集団を指導できる。
⑤ 生徒を差別しない。
⑥ 全身で怒ることができる。
⑦ 生徒を一人前の人間として扱い,自分で決め自分で責任をとらせるようにしてい
る。
※ 集団と個をどこで調和させるかが課題
◇叱って育てる教育の復権(河上亮一:中学校教師) = プロ教師の叱り方
① 学校の大枠をしっかり固める
学校は基礎的学力・生活の仕方・人とのつきあい方を身につけさせ一人前の国
民にするところ
→ 自由のびのび路線は論外
② 教師・生徒の関係をはっきりさせる
教え教えられる関係
クールに接する
まず教師が誠実に自分の仕事を行うことから
③ みんな(学年・学校)で同じようにさせる
④ 何を叱るか
ⅰ 秩序 → クールに丁寧な言葉ではっきりと
⑤ 何を叱るか
ⅱ道徳 → 権威がなければ無理
⑥ 差別をするな
⑦ 叱ること・言うこと・聞かせることをごっちゃにしない
サインを出し続けることに徹する
⑧ 権威をつくる
親・地域社会の支持が不可欠
☆「みんなで一緒に貧しくなろう」齋藤貴男対談集 かもがわブックス 2006年 ①【再々掲載 2012.10】
<出版社の案内>
格差社会、管理社会、差別教育、戦争国家…ジャーナリストとして譲れないことを語った
一冊。
◇プロローグ 譲れないこと
□業界紙読者として
→ ジャーナリストへ
→ ジャーナリズムの最新事情
□下地島の軍事化報道を巡って
マスコミが分かっていないという理由
□格差社会のゆくえ
・ 格差を放置すれば社会も不安定になる
・ 格差は10年前から分かっていたのに
竹中平蔵=政府のよって立つ理論
・ みんなで一緒に貧しくなろう
誰のための世の中を作りたいのか
◎ 「みんなで一緒に貧しくなればいい」
竹中的な人間
「…優秀な人間がみんな海外へ逃げてしまう」と言うが
→ 出て行けばいい
今まで割を食っていた人たちが必ず台頭してくる
それは経済発展の流れではあるけれど…建前は世の中の公平さだ
□大前提は戦争のない社会
差別と戦争は常に表裏一体
格差 ~ 政府が税金を使って意図的に拡大したもの
米軍再編の下請けは百害あって一利無し
公正な社会を求めて怒りを示そう
庶民の痛みを感じなくなった政治家
小林節
- 自民党のブレーンだった人が権力批判に
そこから先は皆さんが答えを出して欲しい
◇格差・不公正社会編
1 社会と企業に広がる格差と不平等を語る 対談:山田昌弘(東京学芸大教授)
「希望格差社会」筑摩書房 2004 山田昌弘 階層の固定化
日本で成果主義が機能しないのはなぜか
トップにこそ成果主義の適用を
真のエリートに求められるもの
◎ スタートラインのギャップをなくさなければ
2 戦後経済,伝統的欠陥と新しい堕落 対談:佐高信,辻井喬
経済同友会 大塚方丈「修正資本主義宣言」
今の起業家=最もレベルの低い実利主義
企業エゴが跋扈し始めた1995年
・ カルト資本主義
- 「儲けて何が悪い」論をオブラートで包んで
~ 「他利」を説く京セラ・稲盛会長
・ 産業を支えたモラルの崩壊
経済力・軍事力に頼らない外交を
松下政経塾のお陰で世の中がおかしく…
3「国鉄問題」がもたらしたもの 対談:安田浩一(ジャーナリスト)
労組の変質と労働環境の悪化
4 財界人として改憲に反対する 対談:品川正治
戦争を伝える努力を
歪んだナショナリズム - 日経連と経団連が一緒に
キーワード「生徒指導」⑪を紹介します。
あちらこちらに気を遣いていねいになりすぎているのかもしれません。
その学校で最も大切にすることは何か、その共通理解が大切だと感じました。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「リーダーを生み出す生徒自治への取り組み 自分の守備範囲を決めて全力を」
・「教師と生徒という立場をはっきりすべき 説得でなく強制こそが必要」
・「生徒たちはなぜS先生の言うことを聞くのか 集団と個をどこで調和させるかが課題」
・「叱って育てる教育の復権」
もう一つ、再々掲載となりますが、齋藤貴男対談集
「みんなで一緒に貧しくなろう」①を載せます。
15年経っても変わっていないように感じます。
政治とはいつもそうなのかもしれません。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆キーワード「生徒指導」⑪
◇一人一人の個性を生かす生活指導とは何か(河上亮一)
□学校が崩れてきた
教師の無責任さが結果的に生徒の自立を促した
リーダーを生み出す生徒自治への取り組み
自分の守備範囲を決めて全力を
① 責任を持って仕事
② 生徒の自治活動を作ることに力を入れる
しかし何かが変わった
あっという間に崩壊する中学校
チャイム席・忘れ物・課題未提出
崩れていく学年
・言葉遣いがなれなれしくなる
・服装がだらしなくなり遅刻や早退
□崩れの原因は教師にある
① 集団を問題にしない発想 集団こそ
② 本来人間はいいものだという発想
×「何かが起こったら生徒の言い分をよく聞き分かるまで説得する」
∥
子どもが増長していくだけ
◎ 教師と生徒という立場をはっきりすべき
∥
有無を言わさず押さえてやるしかない
◎ 説得でなく強制こそが必要
子どもを社会の枠の中に押し込めることが必要
∥
※ 枠を越えようとしたとき,説得ではなく,子どもの前に立ちはだかって、正面か
らぶつかってやることが必要
↓
◎ 個は鍛えられ他人や社会を学んでいく
納得など必要でない
= 社会をはみ出せば制裁を受けると言うことを具体的に教えればよい
□立て直しやS先生
再建屋S先生の登場
※個性の強いリーダーシップの取れる教師が入ったとき一つの方向に向かって動き出す
(問題校の問題学年立て直し)
◎生徒たちはなぜS先生の言うことを聞くのか
① 生徒との距離がはっきりしている。生徒にクール。
「物わかりよくべたべたとつきあう」ことをしない。
② 時と場合によって,とても優しく生徒に対応できる。
言葉遣いや顔つきがその時その場で変えられる。
③ 生徒に対して誠実である。約束は必ず守るし,生徒のために一生懸命やるから生
徒からとても頼りにされる。生徒たちはS先生を信用し信頼している
④ 集団を指導できる。
⑤ 生徒を差別しない。
⑥ 全身で怒ることができる。
⑦ 生徒を一人前の人間として扱い,自分で決め自分で責任をとらせるようにしてい
る。
※ 集団と個をどこで調和させるかが課題
◇叱って育てる教育の復権(河上亮一:中学校教師) = プロ教師の叱り方
① 学校の大枠をしっかり固める
学校は基礎的学力・生活の仕方・人とのつきあい方を身につけさせ一人前の国
民にするところ
→ 自由のびのび路線は論外
② 教師・生徒の関係をはっきりさせる
教え教えられる関係
クールに接する
まず教師が誠実に自分の仕事を行うことから
③ みんな(学年・学校)で同じようにさせる
④ 何を叱るか
ⅰ 秩序 → クールに丁寧な言葉ではっきりと
⑤ 何を叱るか
ⅱ道徳 → 権威がなければ無理
⑥ 差別をするな
⑦ 叱ること・言うこと・聞かせることをごっちゃにしない
サインを出し続けることに徹する
⑧ 権威をつくる
親・地域社会の支持が不可欠
☆「みんなで一緒に貧しくなろう」齋藤貴男対談集 かもがわブックス 2006年 ①【再々掲載 2012.10】
<出版社の案内>
格差社会、管理社会、差別教育、戦争国家…ジャーナリストとして譲れないことを語った
一冊。
◇プロローグ 譲れないこと
□業界紙読者として
→ ジャーナリストへ
→ ジャーナリズムの最新事情
□下地島の軍事化報道を巡って
マスコミが分かっていないという理由
□格差社会のゆくえ
・ 格差を放置すれば社会も不安定になる
・ 格差は10年前から分かっていたのに
竹中平蔵=政府のよって立つ理論
・ みんなで一緒に貧しくなろう
誰のための世の中を作りたいのか
◎ 「みんなで一緒に貧しくなればいい」
竹中的な人間
「…優秀な人間がみんな海外へ逃げてしまう」と言うが
→ 出て行けばいい
今まで割を食っていた人たちが必ず台頭してくる
それは経済発展の流れではあるけれど…建前は世の中の公平さだ
□大前提は戦争のない社会
差別と戦争は常に表裏一体
格差 ~ 政府が税金を使って意図的に拡大したもの
米軍再編の下請けは百害あって一利無し
公正な社会を求めて怒りを示そう
庶民の痛みを感じなくなった政治家
小林節
- 自民党のブレーンだった人が権力批判に
そこから先は皆さんが答えを出して欲しい
◇格差・不公正社会編
1 社会と企業に広がる格差と不平等を語る 対談:山田昌弘(東京学芸大教授)
「希望格差社会」筑摩書房 2004 山田昌弘 階層の固定化
日本で成果主義が機能しないのはなぜか
トップにこそ成果主義の適用を
真のエリートに求められるもの
◎ スタートラインのギャップをなくさなければ
2 戦後経済,伝統的欠陥と新しい堕落 対談:佐高信,辻井喬
経済同友会 大塚方丈「修正資本主義宣言」
今の起業家=最もレベルの低い実利主義
企業エゴが跋扈し始めた1995年
・ カルト資本主義
- 「儲けて何が悪い」論をオブラートで包んで
~ 「他利」を説く京セラ・稲盛会長
・ 産業を支えたモラルの崩壊
経済力・軍事力に頼らない外交を
松下政経塾のお陰で世の中がおかしく…
3「国鉄問題」がもたらしたもの 対談:安田浩一(ジャーナリスト)
労組の変質と労働環境の悪化
4 財界人として改憲に反対する 対談:品川正治
戦争を伝える努力を
歪んだナショナリズム - 日経連と経団連が一緒に
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