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「校内授業研究の視点を変える」 玉置崇(愛知県・海部教育事務所長)  「教師のチカラ」より 年度不明 /「日本をめぐって」網野善彦著作対談集 講談社 2002年 ②【再掲載 2012.8】 [読書記録 教育]

今回は、玉置崇さんの
「校内授業研究の視点を変える」を紹介します。



出典は教育雑誌「教師のチカラ」です。
出版年度は不明です。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「業研究の視点が教師側の活動(発問、指示、教材等)に偏りすぎている」


・「授業を通して生徒がどのように変容したのかをつかむことが大切」


・「生徒の様子を観察し合い、それらの情報を共有するとよい」


・「15分間程度でよいので、それをもとに情報交流をする」




もう一つ、再掲載となりますが、網野善彦さんの対談集、
「日本をめぐって」②を載せます。
日本歴史と日本民俗の自分の知識が深まったような気にさせてくれます。





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☆「校内授業研究の視点を変える」 玉置崇(愛知県・海部教育事務所長)  「教師のチカラ」より 年度不明

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 私は「校内授業研究の視点を変える」ことを提案します。


 中学校での校内授業研究会では、「私は教科が違いますので…」といった発言を聞くこ
とがしばしばあります。


 教材について深く話し合うような時には、この発言は理解できます。


 しかし、授業を検討する際の視点は様々ありますがら、こういった発言が聞かれるのは、
授業研究の視点が教師側の活動(発問、指示、教材等)に偏りすぎているのかもしれませ
ん。




 そこで、私は「授業研究の視点を生徒側に置く」ことをお勧めします。


 教師の発問や指事、教材よりも、生徒の動き(つぶやき、表情、話し合い、ノート作業
など)に重点を置き、それらを記録し授業検討の材料とするのです。


 授業の最終目的は生徒の学力向上にあるわけですから、授業を通して生徒がどのように
変容したのかをつかむことが大切です。


 当然のことですが、教師一人で生徒のすべてをつかむことはできません。だからこそ、
互いに協力して、生徒の様子を観察し合い、それらの情報を共有するとよいと思うのです。


 では、具体的にどのようにしたちよいか。


 中学校現場の忙しさを考えると、年間にわたって校内授業研究会を何度も行うことは難
しいと思います。

 
 とはいえ、教師は授業のプロであるので、研鑽を怠るわけにはいきません。


 そこで校内授業研究会を3、4人で始めるのです。この程度の人数であれば、参加者の
授業を自習にすることはありません。


 生徒観察情報は、やや大きめの付箋紙に書くようにするとよいでしょう。



 10:42

  太郎君は、教師の質問を聞いていて、すぐに教科書28ページの3行目をマーカーし
 た。  (玉置崇)



 10:55

  花子さんは、隣の次郎君へ「このやり方でやればいいの」と質問していた。(玉置崇)



 あらかじめ付箋紙への記入の仕方を決めておきます。


 1行目には記入した時刻・2行目からは観察記録、最終行には記入者の氏名を書くよう
にします。


 観察記録には事実だけを書きます。


 その場で行動の分析をする必要ありません。


 授業後はその付箋紙を集めて、A4用紙等に時系列に並べてそのまま印刷します。


 これだけで立派な生徒観察記録となります。


 そして15分間程度でよいので、それをもとに情報交流をするのです。


 その時には、付箋紙が集中している時刻での生徒の様子を中心に振り返ってみるとよい
でしょう。


 生徒が、なぜつぶやいたのか・暗い表情をしたのはなぜだろうか、隣同士で活発に話し
合えた理由はなにか、つまずいた原因はどこにあるのかなど、生徒の動静をつくり出した
教師の活動をふり返っててみるのです。


 もちろん、その答えは容易に出るものではありませんが、事実を踏まえて授業を振り返
ることが大切なのです。


 こうした事実に基づいた具体的な振り返りの積み重ねは、必ず授業力を高めさせること
になるでしょう。











☆「日本をめぐって」網野善彦著作対談集 講談社 2002年 ②【再掲載 2012.8】

<出版社の案内>
海外交流、漂泊民という視点から見た新しい「日本」像。「日本は島国で農業社会である」
という既成の日本観をくつがえした歴史家が、新しい国家観をめぐって6人の論客と論じ
合う。網野史学の真実を照らし出す対談集。
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◇21世紀の新しい歴史像のために 姜尚中(かんさんしゅん) 

□姜尚中 1950年熊本生東京大学教授
  
 

□土地を持たない者への蔑視 

 大塚久雄の歴史観「土地制度史観」
土地を持たない者への蔑視 

   15~16世紀江戸時代 → 明治以降強固に
   
  
「マルクス主義」
   土地を基盤とした生産力中心の見方
  
 

□農村中心主義史観の呪縛 

 

□国民国家は近代のフィクションか?

 天皇は1300年間に過ぎない
  
 

□日本と亜細亜の歴史蔵の再構成 

 ライシャワー
 「日本は封建制を潜りぬけたから初めて近代化できた」
  
 

□「自由主義史観」への批判

 西尾幹二は戦後歴史学の鬼子

 不徹底・不透明のまま進んでしまった

 日本は国名を変えるべきだったか?
  
 

□国家に回収された戦後日本の可能性 

 日米
 「違うメロディを奏でながらも、ぎこちなく一緒にダンスを踊っていた」
 
 ※ 国家主義と訳されるようなナショナリズムはダメだが、他方でアメリカの支配に対
  しては「民族の発見」をしなければならない

※ 国家に収斂する歴史意識がDNAのように日本人に刷り込まれている

   終戦敗戦を通しても、意識の上での連続性が断ち切れなかった
  
 

□アジアと日本のナショナリズム 

 「倭寇」 
   列島西部 済州島・朝鮮半島南部・中国大陸南部にまたがる


 国家・国境を越えた「海の民」の活動
後期倭寇は日本人よりも中国大陸の人が多かった
  
 

□日韓の戦後50年間の違い

 日本 戦後1950年代 

    「国際派」と「民俗派」の対立


 韓国 「分断ナショナリズム」「檀君神話」が出る



 敗戦時 日本を徹底的に見直すことができなかった
ずるずると曖昧な状態に





◇人類史的転換期に於ける歴史学と日本 小熊英二 

□小熊英二 1962生 慶応大学助教授

 

□「青年期」から「壮年期」へ

 日本の転換期は14世紀

= 民族意識資本主義など近代社会の原点、浮浪者などへの差別は中世から

  
 「民俗派」の立場

  - 国民的歴史学運動 1953年に網野は退く
  
 

□「保守」歴史学との格闘
 
 生活重視 - 津田左右吉 清水三男

 
 津田左右吉 
   歴史の根底に「生活」のはたらきがある

インテリ左翼の観念性を批判

「天皇への愛着は民族文化そのものの中から生まれてくるものだ」

 
□「落ちこぼれ」だった1960年代

 宮本常一
  「石母田や藤間はだめだけれども、清水は立派だ。松本はまだ良い」

 網野
  「自由主義史観は『勝とう勝とう』史観である」



 ◎ 文明的・理論的なものに対して原始的・周辺的なものを位置する
   勝者よりも敗者を描きたかった
  
 

□「悪党」と全共闘

 松本新八郎の南北朝観  一種の封建革命


 中村直勝・清水三男の見方をマルクス主義風に

  ・悪党をどう評価するか

  ・南北朝をどう評価するか
  
 

□「原始」と「民族的」 

 無縁・公界・楽(日本) = 自由・平等・平和(西欧)


 無縁の世界の評価
 

「寄合」 
  宮本常一は肯定的

  杉本仁は「寄合民主主義に異議あり」
  
 

□「東と西」 

 宮本常一『忘れられた日本人』の影響
     
 ◎ 西の人は西日本中心

  - 先進・後進の考え方を批判している = 異質の社会
  
 

□日本論の視座 

 1980年代
  ①「アジールと王権論の網野」

  ②「社会史の網野」

 1990年代 
  ③「日本論の網野」
  
 

□国民・国家論について 

 国民国家批判論

日本の近代に対する過大評価 = 江戸時代以前の日本社会の過小評価


 「日本国」に完全に足を取られている


百姓は自由民

  ~ 非常に多様な生業を営む人々
  
 

□「自由主義史観」について 

 自由義史観  - 日本の誇り


 日本人
  ◎近代以前から持っていた内発的発展力、エネルギーや能力が非常に高いものであっ
   たからこそ明治に入って近代化が進んだのである

      ↓

  ◎ 日本国家の誇りではなく日本民衆の誇りである

 

□歴史は誰のものか?  

 「民衆に力と希望を与えることができるかどうか」



 ◎「歴史家は学会に向けてだけでなく民衆に向かって発言すべきだ」

 ※ 歴史学は実証を基礎としつつ歴史像を叙述する必要があり、それを自らの課題とし
  ている



 ◎ 現在の学会が人々の生活感覚と離れている
 
 ◎ 学問は決して歴史家だけの専売特許だけではない

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