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「社会不安障害のすべてがわかる本」貝谷久宣 講談社 2006年 ① /「~しなさいと言わない教育」平井雷太 日本評論社 1995年 ①【再掲載 2014.2】 [読書記録 一般]

今回は、貝谷久宣さんの
「社会不安障害のすべてがわかる本」1回目の紹介です。



出版社の案内には、


「【社会不安障害は『性格の問題』ではありません。治療すれば治る『心の病』です。】
 人前でのスピーチ、オフィスでの電話、上司との対話。ほかの人にとっては何でもない
 ことに、不安や恐怖を感じてしまう…。これは性格の問題ではありません。治療すれば
 治る『心の病』です。放っておくとうつ病やパニック障害などを併発する恐れがありま
 す。本書では正しい診断から、薬物療法や認知行動療法など有効な治療法まで、イラス
 トを使ってわかりやすく解説します。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「緊張すると表れる身体症状が悩みの種に」
「症状を意識し出すとますます悪化」
- 辛いことです。


・「チャンスをチャンスと思えない → 過剰な用心をして内にこもりがち」


・「治療は主に薬物療法と認知行動療法」


・「痛みを取ってもらうために受診が大切」



もう一つ、再掲載となりますが、平井雷太さんの
「~しなさいと言わない教育」①を載せます。
「~しなさい」と言わなくて済むようにするにはどうしたらよいのでしょうか。
方法を教えてくれる本です。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト







ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「社会不安障害のすべてがわかる本」貝谷久宣 講談社 2006年 ①

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◇人前に出るのが怖い 症状と経過

※ Aさんのケース① 逃げたい! 消えてしまいたい!


 
□症状  - 苦手の中身はそれぞれ違うことも


 [人前で何かするという状況]
  ・人前で話そうとすると極度に緊張する  スピーチ恐怖

  ・電話に出るのが怖い

  ・人前で字を書こうとすると手が震えてしまう

  ・人と一緒だと食事がのどを通らない


 [相手との関係]
  ・目上の人の前で話せなくなってしまう  

  ・1対1になるのが怖い

  ・初対面の相手にはカチカチ

  ・顔見知りぐらいの関係の人の集まりがものすごくいや


[自分の生理現象]
・人前でお腹が鳴るのが心配

  ・近くに人がいると排尿しにくくなってしまう


 [視線] 
・他人の視線が怖い

  ・自分の視線が不快感を与えそうで怖い


 [人との接触そのもの]
  ・家以外の場所では緊張してしまう

  ・他人の反応にひどく敏感

  ・どこにいても孤立してしまう

  ・コミュニケーションの取り方が分からない


□症状 

緊張すると表れる身体症状が悩みの種に
  ・赤面 ・動悸 ・吐き気 ・口の渇き ・震え ・息苦しさ ・顔のこわばり
  ・発汗 ・めまい 

  症状を意識し出すとますます悪化



□経過

  苦手な状況を避けることが増えていく

  パターン 
   ①身体状況が気になる → 「変な人」と思われているかも知れない
  
   ②何を話せばよいか分からない → 「頭が悪い」と思われるのではないか
  
   ③うまくこなせる自信がない → みんな自分のことをバカにしているんだろうな
  
     ↓
  ◎ 変人扱いされるぐらいなら逃げ出してしまえ

  ◎ 他人の目を非常に気にする
    = 他人に自分の不安かが見透かされることに強いおそれをもつ

  チャンスをチャンスと思えない
    → 過剰な用心をして内にこもりがち



□経過「特定の状況だけ」なら比較的対処しやすい    
    
 A 苦手な状況・場面がはっきりしている  限局型=非全般型

 B ほとんどすべての社会的場面を恐れる  全般型 瀰漫型


 治療 → 薬物療法
 
      認知行動療法
 


□経過 社会との関わりが薄くなっていくことも
     
 受診が大切 - ◎ 痛みを取ってもらうために! 










☆「~しなさいと言わない教育」平井雷太 日本評論社 1995年 ①【再掲載 2014.2】

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◇命の本然に向かう教育
  
<何かが出来るようになることを目的にしない教育>  

 教育しない教育
  

<何かが出来るようになることに主眼を置かない教育> 

  教えない教育  



「自然学習力」


 大切
 「何ができないことであるかを自覚し,できないことに悩まず,できないことを受容す
  ること」


 × フリースクール  
    本人のしたいこと,できそうなことばかり選ばせていく教育をしているうちに,
   急速に「自然学習力」は衰えていく


 「新教育宣言」
人は教育によって変えられると思っている人は教育者ではない

この子にはわたしが必要だと思い込ませて,その人から離れることができないよう
  に,あなたのおかげで今があると思い込ませて人の心を絡め取っていく人も教育者で
  はない。人から感謝され,尊敬される人は教育者ではないのだ。
   教育者とは,いつかいかなる場所にいても,そこに育ちたいと思っている人がいた
  とき,その人が,何ができる何ができないと無関係に,その人が潜在的にしたいと思
  っていることをスッと提案できる人なのだ。相手がその提案に乗らなくても何の不満
  も残らない。たまたま,その人が勝手にその提案に乗ったときだけ,わたしと無関係
  と心底思える人が教育者だ。そんな人がいる場所には,主従関係も奴隷関係もできな
  い。似たもの同士で群れることもない。セクトもできない。時間と空間を越えて,個
  と個の関係だけができていく。 




◇長期的やる気を育てる教育の誕生

「短期的やる気」を育てる教育
「楽しいだけの授業をやっていると,子どもは楽しくなければ学ばなくなってしまう」

  ~ やる気を起こさせるために様々なやり方 ~  

   外からの刺激



◎ その場限りのやる気 = 短期的やる気
  

 フリースクールの次に来るもの
フリースクール 雑然としている所が多い - 放任教育

◎ 子どもの主体性を尊重し,子どもがしたいことだけをしていると,楽な方に向かって自分
   のできそうなことしかしなくなる

↑↓

 ◎公教育
   - 自分から遠いもの,違うものと出会うことができるための方法

→ 自分の中から思いもしなかった力が引き出される



 教育なんて何の興味もなかったはずが(著者)
サラリーマン

   → 陶工

   → ヤマギシ会

   → (財)育てる会

   → さえら塾(水道方式・3年)

→ 公文教育研究センター(教材製作・2年)


 躁鬱病を受け入れて見えてきたもの
「長期的やる気」を育てる教育
  躁鬱病 
    → 「起きている問題を否定せず,治そうとせず,それを受け入れることによって,事態は
      気が付いたときには変わっている」といしう教訓


 問題の息子を持ったおかげで
完全自学自習 可能な「らくだ教材」

◎ おしえないこと

   ◎ 採点しないこと  → 押しつけない・命令しない・強制しない
 
   ◎ 学習すべき教材をわたしが決めないこと  





◇「~しなさい」と言わない教育とは何か

「~しなさい」と言わない教育の発見
◎「押しつけない・命令しない・強制しない」というタガ

              ↓

          情報の共有が大事    


 「~しなさい」と言わない教育とは何か


 「~しなさい」と言う教育では,できることしかしない子が育つ
     言いっぱなしの教育 


 「~しなさい」と言わない教育では,できる・できないを考えずに,ただやる体験が必要

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