林間学校・野外活動① -『野外活動プログラム集』齋藤哲瑯 船橋明男 黎明書房 1991 『野外活動の計画と展開』全国少年自然の家連絡協議会 第一法規1980、『野外活動』日本野外教育研究会 杏林書院 2001 などから /「本へのとびら 岩波少 [読書記録 教育]
今回は、
「林間学校 野外活動」の紹介 1回目です。
読書したものを要約した、わたしの「教育ノート」からの記事です。
コロナ禍の中の自然体験教室、延期になったり中止になったり…
実施できる場合でもかなりの工夫が必要とされます。
実施して帰校後の一回りたくましくなる子どもたちを見ていると、
ぜひ体験させたいと思います。
緊急事態宣言・まん延防止等重点措置のもと今後どうなるか心配です。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「三間の変更を ①空間 ②時間(生活のリズム) ③仲間(人間関係)」
・「野外活動とは広義では自然環境を背景に営まれる諸活動の総称」
・「集団生活が営まれる中で,個人生活を重要視しよう。近代性と原始性に共
感しよう。たくましさを回復させよう」
・「コミュニケーション拒否傾向にある子どもたちの人間関係を取り結ぶきっ
かけに」
もう一つ、再掲載となりますが、宮崎駿さんの
「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」④を載せます。
児童文学が大好きな宮崎さんの頭の中をのぞくことができるように感じる本です。
岩波少年文庫を読んでみませんか。おもしろそうです。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆林間学校・野外活動① -『野外活動プログラム集』齋藤哲瑯 船橋明男 黎明書房 1991 『野外活動の計画と展開』全国少年自然の家連絡協議会 第一法規1980、『野外活動』日本野外教育研究会 杏林書院 2001 などから
<理論編>
◇体験学習の勧め
□体験学習の意味 - 「かわいい子には旅をさせよ」
○ 子どもを甘やかして育てるよりは,旅をさせて様々な苦しみやつら
さを経験させることが大切だ
□「百聞は一見にしかず」
聞いたことは忘れ,見たことは覚え,行ったことは理解できる
∥
「五感」を多く活用しての体験学習の必要性
□体験は確固とした自信につながり,生きる力となる
□三間の変更を
① 空間
② 時間(生活のリズム)
③ 仲間(人間関係)
□自然との触れ合いから子どもは学ぶ
(1) 人間性の回復
(2) 自然は偉大なる師
□家庭と学校との連係プレーを
忘れ物の多さ = 自分で準備しない
→ 自分で考えさせ自分で用意させる
◇野外活動とは?
<定義>
スポーツ振興法1961
「野外活動は,形式の整ったスポーツを除き,主として,自然を相手した
広々とした屋外で行われるレクリエーションあるいは体育活動を指して
いる」
↓
広義
「自然環境を背景に営まれる諸活動の総称」
<分類>
3領域
① 山陸型
② 水辺型
③ 空域型
<野外活動の構成要素>
□構成要素
(1)活動主体
(2)活動環境 陸・空・水
(3)活動内容 = プログラムの展開
□プログラム
ⅰ 冒険プログラム
ⅱ 環境教育プログラム
ⅲ 特殊教育プログラム
□要因
① スタッフ
② 施設,用具(用品)
③ 日数
④ 季節
⑤ 必要経費
<野外活動の教育的意義>
□期待される効果
① 感性や知的好奇心を育む
② 自然の理解を深める
③ 創造性,向上心,物を大切にする心を育てる
④ 生き抜くための力を育てる
⑤ 自主性,協調性,社会性を育てる
⑥ 直接体験から学ぶ
⑦ 自己を発見し,余暇活動の楽しみ方を学ぶ
⑧ 心身をリフレッシュし,健康・体力を維持増進する
<野外活動の必要性>
(1)自然環境の理解と自然保護
ミニマム・インパクト
(2)野外活動のルールやマナー
(3)事故防止と安全対策
◇野外活動の必要性
1 非日常性の体験を
○ 新しい人間関係,仲間を見直し,自己を再発見し,これからの生活を考
える動機とする
○ 睡眠,食事,労働,排便
→ 日常性は用件を確保しつつ非日常的環境下におく
2 集団生活と個人生活を調和させよう
○ 集団生活が営まれる中で,個人生活を重要視する
3 近代性と原始性に共感しよう
4 たくましさを回復させよう
◇学校教育の中での野外教育の位置
1 学校と野外では大きく変えよう
① 教育活動の場の自由さ
六面の枠がない = より自由な空間
② 時間からの解放
③ 学習内容の創造化を求めて プログラムは自分たちで作る
④ 人間の動物の部分の復活
2 学校枠から解放させよう
3 感覚器を使うプログラムを
4 教室の授業とは異なる野外での学習評価
◎ 順位付けしない
一定時間内ならOK = 大まかに
5 人間関係を取り結ぶきっかけに
子ども達 = コミュニケーションの拒否傾向
☆「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」宮崎駿 岩波新書 2011年 ④【再掲載 2012.8】
2 3月11日のあとに - 子どもたちの隣から
◇吹き始めた風の中で
□3月11日以降の映画
「風が吹き始めた時代」
この20年間この国では経済の話ばかりしてきた。○ではち切れそうなほど水を入れた
風船のようになっていて前にもあとにも進めない。
いつ破裂するのか冷や冷やしながら映像やらゲームやら消費行動やら健康やら、犬を飼
ったり年金を心配したりしながら結局経済の話ばかりしてきた。
不安だけは着々と膨らんで20歳の若者も60歳も区別が付かなくなった。
|
◎ 生きていくのに困難な時代の幕が上がった
□大量消費文明のはっきりとした終わりの第一段階に入った
「風が吹き始めた時代」の国
ごうごうと吹き抜ける風
↓
◎ 今、もう一度『ぼくらはわんぱく五人組』(カレル ポラーチェク)を読まなければ
いけない
□父親のこと
大正3年生 79歳で没 9歳で関東大震災 戦争も
「立派なことは言わず、難しいことも言わず、ただ損をするなとだけ子どもたちに言った」
昭和のモダンボーイ
|
僕らの課題は自分たちの中に芽生えつつある安っぽいニヒリズムの克服
◎宮崎映画 「この世は生きるに値するんだ」
□終わりの始まり
今ファンタジーをつくってはいけない
子どもたちが楽しみに観るようなそういう幸せな映画を当面作れない
(嘘くさくなる)
□21世紀が本当に幕を開けた
何が始まるのか
僕らの国は、つくる以上のものを消費することをやめるしかありません。貧乏にもな
るでしょう。戦争すら始まりかねません。世界中がはじけそうに膨らんでいます。
↓
◎ やけくそのデカダンスやニヒリズムや享楽主義は一段と強くなると思う
◇子どもたちへのエール
□児童文学のもつ意味
「児童文学はやり直しが利く話である」
「生まれてきてよかったんだ」
子どもたちにエールを
「子どもたちに向かって絶望を説くな!」
□敗戦ではなく開戦
信州・熊谷元一さんの田舎の小学校の記録
次の世代へ
少年文庫 『あらしの前』『あらしのあと』
『折り返し点』1997~2008 宮崎駿 岩波書店
『トトロの住む家』
「林間学校 野外活動」の紹介 1回目です。
読書したものを要約した、わたしの「教育ノート」からの記事です。
コロナ禍の中の自然体験教室、延期になったり中止になったり…
実施できる場合でもかなりの工夫が必要とされます。
実施して帰校後の一回りたくましくなる子どもたちを見ていると、
ぜひ体験させたいと思います。
緊急事態宣言・まん延防止等重点措置のもと今後どうなるか心配です。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「三間の変更を ①空間 ②時間(生活のリズム) ③仲間(人間関係)」
・「野外活動とは広義では自然環境を背景に営まれる諸活動の総称」
・「集団生活が営まれる中で,個人生活を重要視しよう。近代性と原始性に共
感しよう。たくましさを回復させよう」
・「コミュニケーション拒否傾向にある子どもたちの人間関係を取り結ぶきっ
かけに」
もう一つ、再掲載となりますが、宮崎駿さんの
「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」④を載せます。
児童文学が大好きな宮崎さんの頭の中をのぞくことができるように感じる本です。
岩波少年文庫を読んでみませんか。おもしろそうです。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆林間学校・野外活動① -『野外活動プログラム集』齋藤哲瑯 船橋明男 黎明書房 1991 『野外活動の計画と展開』全国少年自然の家連絡協議会 第一法規1980、『野外活動』日本野外教育研究会 杏林書院 2001 などから
<理論編>
◇体験学習の勧め
□体験学習の意味 - 「かわいい子には旅をさせよ」
○ 子どもを甘やかして育てるよりは,旅をさせて様々な苦しみやつら
さを経験させることが大切だ
□「百聞は一見にしかず」
聞いたことは忘れ,見たことは覚え,行ったことは理解できる
∥
「五感」を多く活用しての体験学習の必要性
□体験は確固とした自信につながり,生きる力となる
□三間の変更を
① 空間
② 時間(生活のリズム)
③ 仲間(人間関係)
□自然との触れ合いから子どもは学ぶ
(1) 人間性の回復
(2) 自然は偉大なる師
□家庭と学校との連係プレーを
忘れ物の多さ = 自分で準備しない
→ 自分で考えさせ自分で用意させる
◇野外活動とは?
<定義>
スポーツ振興法1961
「野外活動は,形式の整ったスポーツを除き,主として,自然を相手した
広々とした屋外で行われるレクリエーションあるいは体育活動を指して
いる」
↓
広義
「自然環境を背景に営まれる諸活動の総称」
<分類>
3領域
① 山陸型
② 水辺型
③ 空域型
<野外活動の構成要素>
□構成要素
(1)活動主体
(2)活動環境 陸・空・水
(3)活動内容 = プログラムの展開
□プログラム
ⅰ 冒険プログラム
ⅱ 環境教育プログラム
ⅲ 特殊教育プログラム
□要因
① スタッフ
② 施設,用具(用品)
③ 日数
④ 季節
⑤ 必要経費
<野外活動の教育的意義>
□期待される効果
① 感性や知的好奇心を育む
② 自然の理解を深める
③ 創造性,向上心,物を大切にする心を育てる
④ 生き抜くための力を育てる
⑤ 自主性,協調性,社会性を育てる
⑥ 直接体験から学ぶ
⑦ 自己を発見し,余暇活動の楽しみ方を学ぶ
⑧ 心身をリフレッシュし,健康・体力を維持増進する
<野外活動の必要性>
(1)自然環境の理解と自然保護
ミニマム・インパクト
(2)野外活動のルールやマナー
(3)事故防止と安全対策
◇野外活動の必要性
1 非日常性の体験を
○ 新しい人間関係,仲間を見直し,自己を再発見し,これからの生活を考
える動機とする
○ 睡眠,食事,労働,排便
→ 日常性は用件を確保しつつ非日常的環境下におく
2 集団生活と個人生活を調和させよう
○ 集団生活が営まれる中で,個人生活を重要視する
3 近代性と原始性に共感しよう
4 たくましさを回復させよう
◇学校教育の中での野外教育の位置
1 学校と野外では大きく変えよう
① 教育活動の場の自由さ
六面の枠がない = より自由な空間
② 時間からの解放
③ 学習内容の創造化を求めて プログラムは自分たちで作る
④ 人間の動物の部分の復活
2 学校枠から解放させよう
3 感覚器を使うプログラムを
4 教室の授業とは異なる野外での学習評価
◎ 順位付けしない
一定時間内ならOK = 大まかに
5 人間関係を取り結ぶきっかけに
子ども達 = コミュニケーションの拒否傾向
☆「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」宮崎駿 岩波新書 2011年 ④【再掲載 2012.8】
2 3月11日のあとに - 子どもたちの隣から
◇吹き始めた風の中で
□3月11日以降の映画
「風が吹き始めた時代」
この20年間この国では経済の話ばかりしてきた。○ではち切れそうなほど水を入れた
風船のようになっていて前にもあとにも進めない。
いつ破裂するのか冷や冷やしながら映像やらゲームやら消費行動やら健康やら、犬を飼
ったり年金を心配したりしながら結局経済の話ばかりしてきた。
不安だけは着々と膨らんで20歳の若者も60歳も区別が付かなくなった。
|
◎ 生きていくのに困難な時代の幕が上がった
□大量消費文明のはっきりとした終わりの第一段階に入った
「風が吹き始めた時代」の国
ごうごうと吹き抜ける風
↓
◎ 今、もう一度『ぼくらはわんぱく五人組』(カレル ポラーチェク)を読まなければ
いけない
□父親のこと
大正3年生 79歳で没 9歳で関東大震災 戦争も
「立派なことは言わず、難しいことも言わず、ただ損をするなとだけ子どもたちに言った」
昭和のモダンボーイ
|
僕らの課題は自分たちの中に芽生えつつある安っぽいニヒリズムの克服
◎宮崎映画 「この世は生きるに値するんだ」
□終わりの始まり
今ファンタジーをつくってはいけない
子どもたちが楽しみに観るようなそういう幸せな映画を当面作れない
(嘘くさくなる)
□21世紀が本当に幕を開けた
何が始まるのか
僕らの国は、つくる以上のものを消費することをやめるしかありません。貧乏にもな
るでしょう。戦争すら始まりかねません。世界中がはじけそうに膨らんでいます。
↓
◎ やけくそのデカダンスやニヒリズムや享楽主義は一段と強くなると思う
◇子どもたちへのエール
□児童文学のもつ意味
「児童文学はやり直しが利く話である」
「生まれてきてよかったんだ」
子どもたちにエールを
「子どもたちに向かって絶望を説くな!」
□敗戦ではなく開戦
信州・熊谷元一さんの田舎の小学校の記録
次の世代へ
少年文庫 『あらしの前』『あらしのあと』
『折り返し点』1997~2008 宮崎駿 岩波書店
『トトロの住む家』
こんにちは。
宮崎駿さんの「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」面白そうですね。私は子供図書室活動をしておりまして、岩波少年文庫はよく読みます。この本も読んでみたいと思います。
by coco030705 (2021-08-15 12:31)
coco030705さん ありがとうございます。
宮崎さんが児童文学への思いが感じられる本でした。
岩波少年文庫は名作とされている本が多く、楽しむことができますね。
by ハマコウ (2021-08-15 14:02)