SSブログ

「死をめぐる三つの話」山折哲雄・青木新門・上野正彦 大法輪閣 1996年 /「ダメ文章を読み取る方法 ダメ文章を書かない技術」 樋口裕一 講談社 2007年 ②【再掲載 2012.2】 [読書記録 一般]

今回は、山折哲雄さん、青木新門さん、上野正彦さんの
「死をめぐる三つの話」の紹介です。


宗教学者の山折哲雄さん、
映画『おくりびと』の原案ともいえる『納棺夫日記』の著者青木新門さん、
法医学者で多くの検死に向かい合った上野正彦さんによる
「死」に向かい合うことができる本です。



今年は雨のお盆でした。
お盆が来るたびに、ご先祖様、死について考えます。
昔はお盆近くになると、
TVで「あなたの知らない世界」のような番組が数多く放送されました。
いつの間にか、そのような番組が少なくなったように感じています。
今回、要約を読み直して、死について想像しました。



出版社の案内には、


「人を看取るとき死にも作法があると説く山折哲雄。死に逝くものが放つ光を見た青木新
 門。法医学を専門にして死者の人権を護る上野正彦。『こころ』の時代に生きる現代人
 に、各氏が三者三様の生き方・死に方を語る。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「『生の充実』がなお大切である」

「どんなことがあっても平気で生きられることが素晴らしい。どんなことがあっても平
気で死ねる事なんてたいしたことがない」(正岡子規『病牀六尺』)


・「亡くなった人の顔は何と美しいのだろう」


・「肉体は抜け殻」


・「(阿弥陀さまの)ひかりといのち → 生への執着がなくなり,死への恐怖がなくなる」


・「浄土真宗は『ありがとう教』 - 報恩感謝,報恩講」




もう一つ、再掲載となりますが、樋口裕一さんの
「ダメ文章を読み取る方法 ダメ文章を書かない技術」②を載せます。
文章の分かりやすさとは何かについて考えました。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「死をめぐる三つの話」山折哲雄・青木新門・上野正彦 大法輪閣 1996年

1.jpg

◇はじめに

「生の充実」がなお大切である



◇死の看取りと死の作法 山折哲雄

 死の作法なきところに死の看取りはない


 アルツハイマー病とぼけ


 告白と告知の意味 
   倫理的 ~ キリスト教


 告別でなく告知の意味 
   入口の死

   葬式は告別式ではない
  

 半眼で背中を見る 
   開眼・半眼・閉眼 


 浄土へ導く阿弥陀来迎図


 御詠歌で逝く


 日本人の死と西洋人の死 
   老哲学者・ギトン 

   → ミッテランに「汝は全く孤独の中で死ね」


 宗教的な最期の迎え方 
   木喰・断食


 看取りの3原則 
   京都四条病院・中野進院長
      
    ① 痛みを止める

    ② 身体をさする

    ③ その人を褒める

   ※ めちゃくちゃに怒っているときでも体をさすると眠ってしまう




◇納棺夫が見た光の世界  青木新門

 葬祭業との出会い 
   早稲田大学政経学部3年で中退し富山県へ

   自分で店
    → 吉村昭が客として来店  店じまい

    小説を書いて「文学者」同人誌に



   貧乏 女房が投げた新聞広告に「新生活互助会社員募集」


 昼はアルバイト,夜は原稿用紙に


 辞典にない「納棺夫」という用語
葬儀担当に → 見ているうちに手を貸すようになっていった

    ↓ 次第に増えて1日3軒のことも

   叔父の説教  女房からは「近付かないで」

      ↓


 次第に自分を卑下 → 遅刻当たり前に
納棺専業 納棺夫になっていた(青木の造語)

   日記に思いついたことを書き留めた → 納棺夫日記


 心を変えた出来事
昔の恋人の家

   → 涙を溜めた彼女が汗をふいてくれた

   = 存在を認めてくれた


   ※ 翌日  白衣・マスク・手術用手袋一式を買いそろえた
(◎ 衣服・言葉遣いをしっかり)

 真正面から仕事をするようになった。 ← 周囲の見る目の変化
   ↑

   ◎予約が入るようになった
      一日平均2件 = 1年で700回

      3年間で2000体 その後社員を育成


 その頃友人から一冊の本
友人の甥の死 
     手記「ありがとう皆さん」
     
     → 後に「飛鳥へ,そしてまだ見ぬ子へ」詳伝社

    叔父がガンで危篤 「ありがとう」の言葉


 死とは? 往生とは?
◎亡くなった人の顔は何と美しいのだろう

   『無量寿教』の「光顔巍巍」
      顔が透き通ったように光り輝いておられる

   「仏仏相念」


 宮澤賢治の臨死体験
賢治「眼にて云う」 
    
   往生 ~ 生きて往く

   釈迦 「死体処理など在家の者にまかせておきなさい」

   親鸞 「われ閉眼せば賀茂川へ入れて魚に与うべし」

   一遍 「獣に与えよ」

   = 肉体は抜け殻


 阿弥陀の光
   キューブラー・ロス 「蛹が蝶になる」

「いのちの光」との合一  アミターフハ(無量寿)  アミターユス(無量光)
命 と 光

 ◎ひかりといのち
 
    生への執着がなくなり,死への恐怖がなくなる 

   阿弥陀仏 = 宇宙の真実から来る真実の光(青木)

見えないが確かに存在する


 自然(じねん)というとらえ方
教祖 - 光との出会い
         キリスト,マホメット,中山みき(天理教),出口なお(大本教)


 『一枚起請文』ただ念仏あるだけ
仏教 ~ あらゆるものを事実のまま受け入れていこうという姿勢


 行き先と行き方
恐ろしい自我   集団の自我

  ↓↑

◎釈迦が説いたのは「無我」 - 帰命南無


浄土真宗は「ありがとう教」報恩感謝,報恩講
   葬式のお経 
     他の宗派は1時間 ←→ 浄土真宗は30分間(ありがとうのみ)
    
   目的・行き先は阿弥陀如来
  

 真理は一つ
正岡子規『病床六尺』
「どんなことがあっても平気で生きられることが素晴らしい。どんなことがあって
    も平気で死ねる事なんてたいしたことがない」

平気で生きる ~ 安心を得る








☆「ダメ文章を読み取る方法 ダメ文章を書かない技術」 樋口裕一 講談社 2007年 ②【再掲載 2012.2】

[出版社の案内]
 日本一多くのダメ文章を読んできた文章指導の「カリスマ」が実例満載で極意を伝授。
メール、パソコン、携帯 … 誰もが手軽に文章を書く時代だからこそ必要なノウハウとテ
クニック。
1.jpg


<ダメ文章の読み取り方>

◇論理的な文章をどう読み取るか 

□樋口式文章の書き方の極意 四部構成

 第1部  問題提起  まず,イエスかノーかの問題提起


 第2部  意見提示  自分がイエスかノーかの意見提示

            「たしかに…,しかし…」でアピール


 第3部  展開     イエスかノーかの根拠を示す


 第4部  結論    全体を再度整理し,イエスかノーかをはっきり述べる



□文章の読み取りの基本も四部構成

「…だろうか」

   → 「たしかに…,しかし…」

   → 「なぜなら」「したがって」



□キーワードを見つけて,書き手に何に反対しているのかを探る

 ◎ キーワードの意味を明確に。

 
 ◎ その書き手が何に反対してどういう主張をしているか


 ◎「たしかに…,しかし…」パターンに注意



□3What+3W 1Hで質問しながら読む
 
 ① 1What 定義 「この定義は何なの」


 ② 2What 現象 「例えばどういう事が起こっているのか」


 ③ 3What 結果 「このままでいくと何があるのか」
  ・3W Why Where When


 ④ 1H        「それではどうすればいいのか」=結論





◇実際にダメ文章に接してみよう

□日常生活に必須のダメ文章の読み取り



□共通するのは読み手のために書かれたこと

ダメ文章を書き換えてみる



□メールに頼りすぎない

 = 感情が込められないことを考慮する

nice!(150)  コメント(2) 

nice! 150

コメント 2

yokomi

「真正面から仕事をするようになった」とは開眼ですね(^_^)v 凡夫はなかなかそこまで辿り着きません(^_^;) ミニコミ誌作りにも携わっていましたが、文章作りはいつになっても難しいです(>_<)
by yokomi (2021-08-17 10:15) 

ハマコウ

yokomiさん ありがとうございます。
真剣に取り組むことは大切で尊いことだと思います。
気づきを大切にしたいと思いました。
by ハマコウ (2021-08-17 10:47) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。