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大村はまさんはこんなことを ⑨-「教師大村はま96歳の仕事」小学館 2003年(5) /「あたたかい愛に満たされて生きる本」越智啓子 青春出版社 2006年【再掲載 2011.11】 [読書記録 教育]

今回は、7月31日に続いて、大村はまさんの
「大村はまさんはこんなことを」の紹介 9回目です。
「教師大村はま96歳の仕事」の要約5回目です。


出版社の案内には、


「プロとして『教えること』を厳しく追求し、膨大なエネルギーをもって展開してみせた、
 生涯現役教師・大村はま96歳の1年間の発言と軌跡を集成。」


「国語の教師生活52年。徹底して子どもを見すえた大村の実践は、自主的な学びが称揚
 される時代にあって、教えることの真髄として、今再び広く注目を浴びている。96歳
 の1年間の講演と仕事をまとめる。講演CD付き。」

とあります。


のどが渇ききったときの水はおいしく感じますね。

若い頃、7月猛暑の放課後、午後から水分をとらないようにしているんだといいながら、
連日、水泳部指導の時に大きな声で子どもたちを叱咤激励している同僚がいました。
家に帰ってからのビールがおいしく感じるからと教えてくれたことを思い出しました。
ちょっと似ていますが、だいぶ違うことですね。




もう一つ、再掲載となりますが、越智啓子さんの
「あたたかい合いに満たされて生きる本」を載せます。
著者は精神科医とのことですが、自己啓発の本ですね。
少し不思議な感じがします。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆大村はまさんはこんなことを ⑨-「教師大村はま96歳の仕事」小学館 2003年(5)

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◇忘れた花束

 私は6月が誕生月ですが、花が大好きなものですから、誕生日になると、お友達やら昔
の教え子やら、近所の人やら、みんなが花束を贈ってくれます。


 ですから、私のいつも利用していた学校図書館も花でいっぱいになってしまいます。


 バケツから何から全部出して花をいけるんですが、とにかく花でいっぱいになって、私
は幸せです。




 その年も、それはたくさんの花が寄せられまして、その日だからと出しておいた花瓶は
みんないっぱいになりました。


 そして床の上に置いたバケツなども花でうずまって、私はみんなに祝福されながら楽し
く家へ帰りました。


 そこまではよかったのですが、あくる日のことです。


 朝早い電車に乗ろうと急いで支度をして玄関まで出て、ドアを開けてみたら、そこに何
かあるではありませんか。


 あれっと思って見たら、昨日もらって帰った花束で、いけきれなかったものを置き忘れ
たようです。


 つまずきそうなところに、きれいな花束が二束か三束ほど置いてありました。
 

 私は、なんて心ないことをしたのかと思いました。


 お友達が心をこめて

「あなたのお誕生日よ、あなたが誕生してきたことが私はうれしい」

と言って持ってきてくれました。

「ありがとう、ありがとう。花がいっぱいのところに、またこの花を入れると本当にきれ
 いになる、まるで花の国の女王様のようになる」

とかなんとか言いながら、花を受け取ったのです。


 ところがそのままにして寝てしまったわけです。


 もう慚愧に堪えないとはあのことです。


 花が好きも何もあるものか。


 こんなむごいことをする人なのに、と自分のことを思いました。


 大急ぎで水をくんで、とにかく水にさえ入れておけばいいという気持ちで、どんどんお
風呂のところに花を入れました。


 そして、学校へ行きました。


 帰ってきてまず飛んでいったのは、仲良しの花屋さんでした。


「あのね、こういうことになったの。どうしたらいいだろう。なにか特効薬みたいなもの
 があるならちょうだい花をどうしても助けなきやならないの」

と言いましたら、花屋さんは

「そうですか。それはいいことをなさいましたね」

と言うのです。

「いいことって?」

私は返事もできません。


 花屋さんが続けて、

「ごらんなさいよ、これ。千葉県から来ました、茨城県から来ましたっていう花は、箱に
 入っているでしょう。あの花はみんな、昨夜一晩一滴の水ももらえないで、箱の中にい
 たんです。先生、花ってものはね、切ってすぐに水に入れるとだめなんですよ。のどが
 渇いて『お水、お水』って泣きそうになりながら、花は一晩を暮らす。そういう花を取
 って、今日、水切りをしてごらんなさい。花はのどが渇いて死にそうになっているとこ
 ろに新しい切り口を得て、そこからどんどん水を吸うんですよ」

と言いました。


 そういうふうにすると、花は生き返るようになるんです。


 渇ききったのどで飲んだ水ですので、よく身につくようなのです。


 それからさらにいいことは、水をぐんと吸い上げる力がすごいのです。


 届いた花をすぐに水の中につけると、おなかいっぱいのところに来た水なので、あまり
よく飲まない。

 おまけに吸い上げる力が弱くなってしまう。


 だから昨夜一晩、ドアの外で寒い思いをしたというのはすばらしいことだ。


 大変のどが渇いているから、今水を飲めば全身の力で吸い上げるだろう。


 そして、それを励みに水を吸い上げる力もぐんぐんと伸びるだろう、早く行ってあげて
と花屋さんに言われました。



 私は急いで帰りましたが、この話は深く心に響きました。


 飲む力そのものが、そういうときに伸びるものなんだということが、私には心にしみる
ことでした。


 ですから、あくる日、みんなにその話をしました。









☆「あたたかい愛に満たされて生きる本」越智啓子 青春出版社 2006年【再掲載 2011.11】

<出版社の案内>

「よくがんばってきたね!」これからはあなたが愛される番です。癒しの島・沖縄で大人
気の精神科医が“運命の波動”を初めて明かす一冊
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◇すぐそばにあるあたたかい愛に気付いていますか

 すべては愛のエネルギーでつながっている


 ないものねだりはやめて,あるものにありがとうの人に


 笑顔の数は愛のバロメーター
「パッチ・アダムス」笑い療法


 さびしくなると体に不調が起こる理由  
   猫背 ~ 愛が足りない人


 愛を感じ取る力で人生は変わる




◇人からの愛を受け取れる人,逃してしまう人の小さな違い

 プラスの言葉を受ける人,マイナスの言葉を受ける人


「愛を受け取れない」の意味がある 地上のことは地上でしか


 人生の流れを止めていた潜在意識のふた


 愛の良循環が始まる小さなきっかけ


「心配の愛」と「信じる愛」


 男性女性エネルギーのバランスを上手にとる
  右半身-男性エネルギー     左半身-女性エネルギー
勇気,情熱,父性,革新     調和,母性,維持,感性




◇気持ちをうまく伝えるとすてきな変化が起こる
 
 想いが伝わる人伝わらない人の話し方 
① ささやくような落ち着いたトーンでにこやかに

   ② 相手の心のとなりに座る感じでとなりが90度

   ③ 語尾を少し上げて


 トラブルは気付きのチャンス


 言葉にできない本音が食事にあらわれる


「手作り」の方が相手に届く理由


 自分を認める気持ちが人間関係を支える




◇相手に与えるほど愛の度数はどんどん上がる

 与えるほど反ってくる愛の循環法則


 愛を与えたとき愛をもらっている


 三浦綾子「塩狩峠」
自分がなりたい状態を人に与えることで自分も自然にその状態になっていく


 あなたの愛の度数はどれくらい
エンリケ・バリオス「アミ 小さな宇宙人」徳間書店

  
 文明人
   ① 愛が宇宙の基本法であることを知ること

   ② 国境でバラバラに分裂している世界と一つにすること

   ③ 愛がすべての世界機構の根本となっていること


 愛の度数を上げる言葉,下げる言葉
愛の度数を上げるために何度も生まれ変わって愛の度数を上げていく…

   ◎手を掛け愛を配る
= 面倒くさいことが度数を上げる

   ◎直感を信じて愛の表現に従うこと


「奪う愛」から「与える愛」にあふれた人生に
 


 人から人へ愛のパワーは広がっていく



男女の優しい愛から平和が生まれる




◇もっと大きな愛のエネルギーに包まれて生きるために

その土地のエネルギーに共鳴する旅とする 
   聖フランチェスコのアッシジ


 すべての出会いには役割と意味がある


 どの愛のレッスン中ですか


 人生は思い通りに切り替えられる


 ときには宇宙の愛も感じている



□越智啓子(おちけいこ)
 精神科医。東京女子医科大学卒。
 1995年東京で「啓子メンタルクリニック」を開業。99年沖縄に移住。
 過去生療法、アロマテラピー、クリスタルヒーリング、ヴォイスヒーリング等を取り入
 れたユニークな治療を行っている。


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makkun

ハマコウさん
こんにちわ~(^^
大馬鹿ジジイ日記へのコメントありがとうございました~
皆さんのコメントを読ませて戴くと「何処にでも居るようで
チョット安心しましたが普段の防御も必要ですね~
気を付けてCoCoタン散歩に励みたいと思いま~す。
私の親族は印刷会社と出版社を経営しているものですから
何時もハマコウさんの日記が気になってるんです( ^)o(^ )
http://www.heibun.co.jp/
http://nishida-shoten.co.jp/

by makkun (2021-08-21 13:56) 

ハマコウ

makkunさん ありがとうございます。
愛犬と散歩に行くとき、出会った人にこちらから挨拶をするように心掛けています。地域にもいろいろな人がいるのですが、チクチク言葉ではなくフワフワ言葉でやりとりしたいですね。
高校生の頃新聞部で印刷屋さんによく出入りしていましたが、活版の最後の頃でした。出版、若い頃憧れていた職業でした。
今日は朝から発熱で寝ていました。昨日接種した2回目のワクチンの副作用かと思われます。夜になり熱が少し下がってきました。
by ハマコウ (2021-08-21 20:11) 

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