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「続午前8時のメッセージ」草柳大蔵 静岡新聞社 2002年 ⑬(最終) /「師弟物語」佐高信 現代教養文庫 1994年 ③【再掲載 2012.9】 [読書記録 教育]

今回は、9月 8日に続いて、草柳大蔵さんの
「続午前8時のメッセージ」13回目の紹介 最終です。



出版社の案内には、


「評論家・草柳大蔵が送る待望の第2弾。家庭、学校、社会、さまざまな角度から子ども
 の心を見つめ、輝く未来のために祈りを込めて語る珠玉の99話。」


とあります。


自分のしたことに他の人がよろこんでくれるということは、
なにより自尊感情を高めるということが分かります。





もう一つ、再掲載となりますが、佐高信さんの
「師弟物語」③を載せます。
30年近く前に出された本だけに、懐かしいお名前を拝見することができました。





<浜松のオリーブ園>

 浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
 静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
 休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
 機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「続午前8時のメッセージ」草柳大蔵 静岡新聞社 2002年 ⑬(最終)

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◇山下泰裕氏の開眼 2

 結局、そのサボリぐせのあった学生は卒業するまでに試合には出られなかったのですが、
彼は、山下さんが

「おまえを見てるからな」

と言ってくれた、その言葉に感激するんですね。


 つまり、自分が「あの子を励ましてやろう。それが人間の変じゃないか」ということに
気付く。


 その気付いた自分に気付いてくれた山下さんがいる。


 「気付きを気付く」ということがそこで完成するんですね。その学生は、後に東海大学
からスパッとストレートで一流企業に入ったといいます。


 山下さんが現役のとき、後ろから後輩の斉藤仁選手が追い上げてくるんです。


「大したことないや」と思っていたら、だんだん差がなくなってきたんですね。


 斉藤選手を何とかして倒さなきゃ、というときに、佐藤先生が

「横捨て身をやってみたら」

と言うのですが、山下さんは

「私は腰が硬いものですから合わないと思います」

と答えるんですね。


 それから一か月ほどして、先生はまた横捨て身をやってみた方がいいと言うんです。


 それでも山下さんはやらなかった。


 三回目、また先生が言ってくれるんです。そこで、

「俺はお前にいいんじゃないかと思って、タイミングを見て言っているのに、お前は一回
 も試そうとしない。お前のその姿勢は失礼じゃないか」

と叱られたんですね。


 山下選手は、それで初めてまずかったと思い、先生が言ってくれるんだったらそれは何
か気付いたんだな、と反省して横捨て身をやってみた。


 すると、きれいに技が決まるというんですね。


 そのとき信じられなかったことが、実際にやってみたらできた。


 そのきっかけは何かといったら、自分の状態と横捨て身という技が実にうまく結び付く
んだということに先生が気付いていた、ということなんですよ。


 日本はモスクワオリンピックに参加しませんでした。


 そのとき山下選手には「あなたはモスクワオリンピックの代表に選ばれました」と一枚
の紙が来ただけで、不参加についての説明は何もなかったそうです。


 ところが、アメリカではカーター大統領が、参加する選手全員を大統領官邸に呼んで、
テーブルの間を大統領自らが回りながら、

「今度は君たちの雄々しい姿を見られないで残念だった。しかし、国際情勢というものが
 あり、一国の外交というものもある。それをわきまえて一つ許してもらいたい」

と直接話をされたというんですよ。


 それがいかに「選手たちの残念な気持ちはわかっているよ」という挨拶であったかとい
うことなんですね。


 なるほど、「気付きに気付く」というのは、個人的な成長の問題であると同時に、国際
的な問題でもあるんですね。











☆「師弟物語」佐高信 現代教養文庫 1994年 ③【再掲載 2012.9】

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<スパルタでなく>

◇「先生に弱いチームは似合わない」

◎ 山田重雄(1931静岡県生 府立三鷹高校教諭~) &  丸山由美(日立)

 自主性と積極性

 山田がとことん嫌いなものは「押しつけ」



◇父親にして親方

◎ 井筒親方(1929鹿児島県生)  &  逆鉾(1961年生)

 関脇鶴ヶ峯 「もろ差し名人」

 安心して殴れるのは息子だけ

 井筒三兄弟 
   鶴ノ冨士  寺尾  逆鉾



◇甲子園を湧かせた東北チーム

◎ 佐藤隆衛(1941岩手県生) 法政大-大船渡高校国語教師

「雨ニモ負ケズ」論争  
   傑作か愚作か

「野球だけしかできないような人間になるな」

のびのび野球がロボット野球に勝つ



◇早大ラグビー部での出会い

◎ 大西鉄之祐(1916生)  &  森喜朗(1938年石川県生)

 森喜朗 175㎝ 95㎏ 父も早大
二水高校 ラグビーのために越境

   早大入部4か月で胃潰瘍 ラグビー部を辞めることに



 「新しい分野で活躍しろ!」



 雄弁会

 大西
  「惚れとるやつは強い」



◇哲学をもった経営者

◎ 木田川一隆(1899福島県生 東京電力社長)& 平岩外四(1914愛知県生 東京電力)

 アレソレ問答 アレコレ問答
「上司はどんな中傷が入っても部下を信じること。部下はその信頼をどんな場合でも裏
  切らないこと」

 河合栄治郎譲りの理想主義 
松永安左エ門から「電力の鬼」「人生の鬼」



◇花枝だ動かんと欲して春風寒し

◎ 江田五郎(1907岡山県生 運動 1997没) & 菅直人(1946山口県生 市民連)

 江田  
   魯迅の言葉を好んだ

  「もともと地上に道はない。みんなが歩けば道になる」

 江田と菅は一度会ったのみ



◇「女の子を叱るのは難しい」

◎ 大竹省二(1920 静岡県生)  &  沼田早苗(1948生)

「写る」と「撮る」
  
 弟子 女 順応性早く粘着力がある 

男 エンジンの掛かりが遅いが応用力がある  男はそそっかしい

 「バンブー会」



◇大蔵省と日銀は間違っている

◎ 小林一三(1873山梨県生 阪急・東電・東宝)  & 庭山慶一郎(1907大阪生)

 庭山
 「政府は道楽息子と同じで国民というオヤジが小遣いをやるとそれを全部遣ってしまう。
  少しはためておけばいいのに、ためることをしない。それだけならまだいいが、サラ
金なんかに行って借りたりしている(国債)。」
     
 政府 = 道楽息子論
※ 道楽息子の最たる者が政治家
  
 小林哲学での運営



◇勲章を拒否した師弟 

◎ 宮嶋清次郎(1879栃木県生 日清紡1963没)&桜田武(1904広島県生日清紡 1985没)

 日清紡の師弟コンビ

 進退の潔さ

 吉田茂が頼りにした宮嶋  
   宮嶋門下…桜田武 山本為三郎 水野成夫

 宮嶋  
  退職金辞退 - 胸像を断る 勲章も固辞

   |

 「男の一生を掛けた仕事に官僚から勳何等だなんて等級をつけられてたまるか」


 宮嶋東大時代の保証人 ~ 片山潜
「官民癒着は後進国政商のすること」



◇解説:城山三郎

 信ずる師を持つということは人生の大きな幸せである
 信ずる友人もまた人生の何よりの財産であろう 
伊藤肇(帝王学)

 佐高信 「こわいものしらず」「読書家」
「師弟の結びつきは深さが決める」


◇佐高信(さたか まこと)

 1945 山形県生

 1967 慶應大学法学部卒

高校教師 → 編集長 → 評論家

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