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「子どもを変えた親の一言作文25選」明治図書出版 1998年 ⑥ /「幸福な死に方」鈴木秀子 同朋舎 2001年 ①【再掲載 2016.11 [読書記録 教育]

今回は、9月10日に続いて、明治図書出版の
「子どもを変えた親の一言作文25選」の紹介 6回目です。


編集は野口芳宏さん、水野茂一さん、向山洋一さん。
サブタイトルに「教室で読み聞かせ:子どもの作文珠玉集」とあります。


家族の大切さを感じます。




もう一つ、再掲載となりますが、鈴木秀子さんの
「幸福な死に方」①を載せます。
還暦を超え、死について想う時間が少しずつ増えています。



昨日は、自治会の仕事。
同級生である組の正役員と、敬老の日の記念品を袋詰めし、配付しました。
午前中いっぱいかかりましたが、うれしい仕事でした。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。




☆「子どもを変えた親の一言作文25選」明治図書出版 1998年 ⑥

14.心を教えてくれた私のめがね    HMさん(1年)

 私は、幼稚園の時からめがねをかけています。


 はじめは、めがねをかけるのがとてもいやでした。


 だって、みんな友だちはかけていないのに、私だけかけるのはとてもはずかしかったの
です。


 でも、はじめてめがねをかけてみたら、すごく遠くの物がよく見えるのでびっくりしま
した。

『あんな所に山がたくさんあったんだ。あのかんばんのうさぎの顔はかわいかったね。あ
 の遠くの青い屋根には、すてきな風見鳥がついていたんだね。』

 今まで見えなかった物が次々と見えて、まるで、まほうをかけられたみたいです。


 私はだんだんめがねが好きになっていきました。
 

 でも、めがねをかけると、私の顔はかわります。


 少しはずかしいし、それが私にとっていちばんいやで、気にしている事です。


 学校で、

「めがねざる、めがねババー。」

と男子たちにいわれた時は、私の心はズキンとなって、目からは涙が出てきてしまいまし
た。


 やっぱり、めがねをかけると、おさるみたいに変な顔なんだ。


 めがねをかけなければ、めがねざるなんて言われなくですむのに。


 心では、また、だんだんめがねがいやな気持ちがいっぱいになってきます。


 私は、目を大事に、悪くならないように気をつけているのに、生まれた時から悪いのだ
そうです。


 目が悪くて、めがねをかけなければいけないとお医者さんに言われた時も、心がズキン
となって、悲しくてたくさん涙が出ました。


「ママ、めがねをかけない私の顔、おさるににてる?」


「どうしてそんな事聞くの?裕未、人間は大昔さるでね、だんだん長い間に変わっていっ
 て、人間になったのよ。だから、ママだって、ほら、テレビに写っている人もみんな、
 よおく見るとさるに似ているでしょ。だから、おさるに似ているという事はへんだとい
 う事じゃないよ。」


 そう言われて見ると、みんなさるにどこか似ているような気がしてきました。


『めがねをかけなくってもさるに似ているんだ。めがねをかけるから変な顔になるんじゃ
 ないんだ。』


 ママと話して、そういう事がわかったら、いままでしずんでいた人私の心は、パッと明
るくなりました。


 私はめがねをかけた事で、自分の心が悲しくなる事を言われる体験をしました。


 ほんとうに悲しかった。


 だから、私はぜったい人の心を悲しくさせる事は言わないようにしたいです。


 そして、自分の心も人の心も、いつも明るくいられるようにしたいです。


 私のめがねは、そういう事を私に教えてくれました。


 私は、やっぱりめがねが大好きになりました。





15.お手つだい          KNさん(1年)

 きょう、ぼくはあさごはんのあと、おちゃわんふきの手つだいをしました。


 きょうは、日よう日だけどお父さんがおしごとで、いないからすこし手つだおうと思っ
たからです。

 ぼくは、おちゃわんふきのお手つだいはときどきしかしていません。


 だからあまり上手ではありません。


 いつものようにお母さんのよこに立って、おさらやおちゃわんがかごにくるのをまって
いました。


 そのとき、きゅうにぼくは、おちゃわんあらいのほうをやってみたくなりました。


 それでお母さんにかわってもらいました。


 スポンジもって、せんざいチョコっとつけて、キュツキュツ。


 音はカッコいいけどツルっとすべってなん回もおっこちそうになりました。

「あぶない。あぶない。」

 でも、ぼくはちょう子が出てきてどんどんおさらをあらってしまいました。


 あらいおわったのでひとあそび。


 スポンジでシャボン玉ができたので、すこしずつ大きいのつくって。


 スポンジでつくるシャボン玉もストローのみたいけっこう大きいのができるんだな。


 こんどはすすぎのばんです。


 あわのついたおさらたちを、おゆできれいにながしているとき、すすいでいないおさら
の山が、くずれそうになりました。


 お母さんが、

「石をつみ上げてあそぶときと同じよ。ひらべったいなかま。デコポコなかまに分けて、
 高くつみ上げているでしょ。」

 いよいよ仕上げのおさらふき。


 お母さんときょうそうしました。


 ぼくのほうがかったけど、水がついているのもあって、お母さんに仕上げしてもらいま
した。


 あとで、なわとびをしながらぼくは思いました。


 お母さんは、毎日たのしくてしょっきあらいをしているんじゃないよな。


 かぞくのために、しょくじのせわや、きるもののせわをしているんだよな。


 ぼくのしごとは、しょっきならべとしょくじのあとのしょっきはこびぐらいだもんな。


 そのしごとも、ときどきいやになると、

「ぼくやんないよ。」

といってしまうこともある。


 そんなときは、お母さんに

「ななみは、おきゃくさんじゃなくて、うちの子でしょ。かぞくはみんなかぞくのため、
 おしごとがあるのよ。」

といわれてしまう。


 こ年は、さいごまで自分ひとりでできるお手つだいを、もうひとつふやしてがんばって
みようと思う。ぼくのかぞくのために。









☆「幸福な死に方」鈴木秀子 同朋舎 2001年 ①【再掲載 2016.11】

<出版社の案内>
死を恐れる前に、もっとよく死を知ることを大切にし、より深く死について想うことにつ
とめよう。国際エニアグラムカレッジ代表で臨死体験の経験者である著者が、人間の一生
の重大な出来事である死をどうとらえるかを説く。
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◇「死」と仲良くなる知恵

□豊かになる時間 

「起こることにはすべて意味がある。すべてよい結果へ導かれいきますから、信頼をもっ
 ていらっしゃいね」



□プレゼントされた17年間の命>



□「パパ最高の日をありがとう」 

   料理作り
   


□今恵まれていることに目を向ける

「この痛みがママや子どもたちではなく、また年老いた父や母でもなく、この僕でよかっ
 たと思っているよ」


 「サンキューリスト」 

   → 一人一人に気を送る



□死はなぜ怖いのか

 得体の知れない未知の世界は怖いもの


 生きていたうちにもっていたすべてを失い、意識すら永遠に失ってしまうと考えること

      |

 しかし、死は当然の事ながら誰にも必ず訪れる

↑↓

 ◎ 死の存在を意識せざるを得ないのに、死を無視しようとすれば、結果的に心の奥底
  で死への恐怖をいたずらに肥大化させることになる



□死は悲惨な敗北や犠牲ではない

 ◎ 人類は古代から死と仲良くするために様々な知恵を凝らしてきた

↑↓

 ◎ 20世紀に大きな変化

    病院に死が  -  医師にとっての失敗


 ※ かつては神仏への信頼の下で自然に受け入れられてきた死は、おぞましいもの、ひ
  たすら無視すべきものになり、同時に無視しようとすれば無視できる存在になった



□死を思い煩わないでください

「死の価値」 -  生とは死のための序曲に過ぎないのではないか?


「死とは恐ろしいものではないばかりか、生以上の輝きと恵みに満ちているものである」

       |

「普遍的な知恵」としての死後の世界


「死という体験は貴くすばらしいものだということ、そして死への不安や恐怖でせっかく
 の人生を無駄遣いしないでほしい」



 ◎ 人生の価値は長さとは無関係

  |

 ◎「よりよく死ぬ」ためには常日頃の心がけが役に立つ

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コメント 4

そら

ハマコウ先生はお忙しい中、膨大な読書量でいつも尊敬しておりますが、自治会のお仕事も楽しまれてすごいですよね。
「うれしい」と思える事がとても素晴らしいです。私も見習いたいです。
by そら (2021-09-20 07:46) 

ハマコウ

そらさん ありがとうございます。
正役員が幼なじみと言うことで助かります。
仕組みや行事が少しずつ分かってきました。
by ハマコウ (2021-09-20 08:37) 

侘び助

子供時代母子家庭で貧しかったので仲間はずれによくなりました。
なので意地悪な性格になった、一人になって弔い遍路を重ねるうち
色々なお話を聞き少しは心の埃が払われて行くようになったと思います。

by 侘び助 (2021-09-20 10:23) 

ハマコウ

侘び助さん ありがとうございます。
大人になるにつれ、こころの鎧を何枚もつけるようになりますね。
還暦を過ぎ、わたしもこころの鎧を少しずつはずしていきたいと想っています。
by ハマコウ (2021-09-20 15:10) 

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