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大村はまさんはこんなことを ⑯-『灯し続けることば』小学館 2004年 (3) /「奇蹟は自分で起こす」鈴木秀子 海竜社 2007年 ③【再掲載 2013.11】 [読書記録 教育]

今回は、10月11日に続いて、大村はまさんの
「大村はまさんはこんなことを」の紹介16回目です。
「灯し続けることば」の要約の3回目です。


出版社の案内には、


「『国語教育の神様』とまで言われた国語教師・大村はま、98歳になる今日までの著作・
 執筆から選びだした珠玉のことば52本と、その周辺。自らを律しつつ、人を育てるこ
 とに人生を賭けてきた大村はまの神髄がここに凝縮された。『熱心と愛情、それだけや
 れることは、教育の世界にはないんです』『したことの悪さより、しかられた傷のほう
 が大きいということはないでしょうか』『熱心結構、いい人あたり前です』『スタート
 ラインが一緒でも、ゴールには同時に入りません』『しかられ上手であることが必要で
 す』etc.子どもにかかわるすべての大人、仕事に携わるすべての職業人に、折に触れて
 ページを開いて読んでほしい。」


とあります。



厳しい言葉に感じるかもしれませんが、わたしには納得できる言葉でした。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「教師としての子どもへの愛情は、子どもが私の手から離れたときに、人間として一
  人で生きていく力を身につけさせることだと思います。」

「生き抜くときの力になっていない単なる愛は、センチメンタルなものだと思います。」


・「教師は渡し守のようなものだから、向こう岸へ渡した子どもたちにはさっさと歩いて
  いってほしいのです。」


・「これとこれをしなくてはならないのに、子どもが『やりたい』と言わないからやらな
 いというのでは、教育にはならないのではないでしょうか。
  子どもがそのとき、興味を持つべきことに興味を持つように連れて行く、指導する、
  それが教師だと思います。」


・「素人がやりますと、『人にすすめられた』『押しっけられた』という感じを与えてし
  まいがちですが、本当の教師なら、ぐんと引っ張っても子どもはそんな気がしないで、
 自分から発したもののように感じるのです。」





もう一つ、再掲載となりますが、鈴木秀子さんの
「奇蹟は自分で起こす」③を載せます。
鈴木秀子さんの本を読むと、心が安まるように感じます。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆大村はまさんはこんなことを ⑯-『灯し続けることば』 小学館 2004年 (3)


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◇そのほかのことは、うれしかった思い出にすぎません

 子どもと遊ぶとか頭をなでるとか、そういうことも子どもへの愛情の一つの表現かもし
れませんが、それだけで愛情を表しきれるものとはお思いにならないでしょう。


 教師としての子どもへの愛情は、子どもが私の手から離れたときに、人間として一人で
生きていく力を身につけさせることだと思います。


 それができなかったら、子どもを愛したとは言えないのではないでしょうか。


 国語教師としての私の立場から言えば、そのときに十分なことばの力が身についている
ということです。


 日常の話したり開いたり、読んだり書いたりするのが十分で、何の抵抗もなくそれらの
力を活用していけるようになっていたら、それが私が子どもに捧げた最大の愛情だと思い
ます。


 後になってみれば、一緒に遊んでもらった、頭をなでてもらったなど、そのほかのこと
は単にうれしかった思い出にすぎません。


 生き抜くときの力になっていない単なる愛は、センチメンタルなものだと思います。






◇教師は、渡し守のようなものでしょう

 卒業生がいつまでも遊びに来て、先生先生と慕ってくれるのがうれしいという方があり
ます。


 もちろん、そうでしょう。
 

 でも私は、子どもが卒業していったら、私のことは全部忘れて、新しい学校、新しい友
達に慣れて、新しい自分の世界を開いていってほしいと思います。


 教師は渡し守のようなものだから、向こう岸へ渡した子どもたちにはさっさと歩いてい
ってほしいのです。

 そして私はまた元の岸へもどって、次のお客さんを乗せてこぎ出すのです。

「どうぞ新しい世界で、新しい友人と、新しい先生について、自分の道を開拓していって」

と思いつつ、子どもを見送っています。







◇興味を持つべきところに、子どもを連れて行くのが教師です

 子ども中心の授業、子どもの興味・関心に沿った授業が、たいへんよいものとされてい
るようです。


 でも、子どもというのは大変未熟な人たちで、自分が何に興味を持っているのか、よく
わからないことがしばしばです。


 あるいは、ちょっとそれたほうに興味を持っていることもあります。


 そんな人に「あなたの興味を持っていることは?」ときいて、そこから自然発生的に授
業をしようとしたら、大変レベルの低い、あるいは狭いものになっていきます。


 これとこれをしなくてはならないのに、子どもが「やりたい」と言わないからやらない
というのでは、教育にはならないのではないでしょうか。


 子どもがそのとき、興味を持つべきことに興味を持つように連れて行く、指導する、そ
れが教師だと思います。


 子どもの興味を大事にするけれど、ぜひ関心・興味を持ってくれなければならないこと
に、きっちりと、向けて行かなくてはならないのです。


 ただ子どもの後をついていくのではないのです。


 かといって、先生の押しっけではありません。


 素人がやりますと、「人にすすめられた」「押しっけられた」という感じを与えてしま
いがちですが、本当の教師なら、ぐんと引っ張っても子どもはそんな気がしないで、自分
から発したもののように感じるのです。


 そこが腕前です。


 もちろん、それには時間をかけて、いろいろと工夫をします。


 ですから子どもは、それが自分の中からわいたものというような気持ちになって、学習
を自分のものにする意識になるのです。










☆「奇蹟は自分で起こす」鈴木秀子 海竜社 2007年 ③【再掲載 2013.11】

<出版社の案内>
たった1ミリでいいのです。心と体を広げてみて下さい。あなたと、あなたのまわりの人
が必ず幸せになります。25のミラクルステップ。
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◇ミラクルステップ8  傷や痛みは生きる原動力
 
「苦しみを知る人は,自分が知らないうちに,自分を通して神のもてなしの優しさを伝え
 る道具になることができます。その人たちは,傷ついている人を癒し,豊かな生活へ導
 いていく神の道具なのです。」
                       

□世の中はすべて循環している 

  時間は皆に平等                 



□障害も、苦しむこともマイナスではない
 
 ヘンリ・ナウェン(哲学者)

     | 
  深い心の絆で共同体の働きをもとなしという自分の人生が充実するのは,このために
 自分は生きているのだという自分を掛けるものがあったとき
         

 
□苦しみを隠す必要はない                            
    
  人間の使われる能力は0.3%。
  99.7%は秘められている。                





◇ミラクルステップ9 私は弱い,でも,ダメじゃない
 
「愛というのはすぐ目の前にいる人が人間としてより良いものを発揮できるように刺激を
 与え続けること,その人がより良くなるために貢献することを言います。」  

 
□ローマ法王の三つのメッセージ  ヨハネ・パウロ二世

 ① 命というものは聖なるものであると言うこと


 ② だからこそ,その聖なる一人一人を大切にすると言うこと


 ③ 一人一人を大切にすれば,人間同士の間に生まれる人間関係は穏やかで平和なもの
  になる

    
 ◎回心 … 弱くていいんだよ,神の許しの中で心を回していく


 
□私たちは天使ではないのだから

  悪に近い言葉
   「だから自分なんてダメなんです」

「だから自分なんて生きている価値もありません」

        ∥

  ◎ 自分に刃を向けて自分を傷つけている

  → その償いは?
1 他人に小さな親切をしていくこと

     2 1ミリでよい,誰かのために祈る,すれ違った人の良いところを見いだす
 


□身近な人ほど愛は難しいと言われます

  家族に対しては,つい甘えて,悪い所ばかりをオーバーに見て,良い所は認めないと
 いうような傾向があります


 
□人間の深い所にはすばらしいものがある

  もう裸一貫で何もない,もう恐いものはないという土壇場にならないと,多くの場合,
 人間は自分の価値観を変えることはできない
 
  ◎ 日常の小さい所から1㎜1㎜本当に小さい所から…

◎ 祈ること = エネルギーをためること





◇ミラクルステップ10 自分を癒すことは人のため
 
「『私は明るく生きたいのだ。明るく生きられる。もっともっと明るく生きられる。』と
  心の中で言ってみます。心という物は単純なものです。自分が方向を決めれば、その
  通りに心は従います。」


□天使がスミレの鉢を持ってくる
   
 「わたしは機嫌良く生きられる。もう機嫌良くなってきた。もっと機嫌良くなりたい」
 と呪文を唱える
  

 
□ミルトン・エリクソン博士(心理学者)  
    
  訪ねてきたお金持ちのおばあさんに
  
   → その人が必要としていることを満たす
 
    

□クリスマスプレゼントを町中の人に(分からないように)
     
「あなたが庭に種をまくと,その種は花になってあなたのところに返ってきます」   


 
□子どもに 
   
 「どうなりたいの。では,こうしてごらん。」と小さな提案を

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コメント 4

岩崎ナギ

『本当の教師なら、
ぐんと引っ張っても子どもはそんな気がしないで、
自分から発したもののように感じるのです。』
本当に良い言葉ですね。
岩崎ナギも心したいと思います。
by 岩崎ナギ (2021-10-21 08:41) 

ハマコウ

岩崎ナギさん ありがとうございます。
そのような指導ができる方もいるのです。
うらやましく感じ、ぜひ身に付けたいと思い続けていたのですが、難しいことでした。
まだまだ頑張ることができると思うだけです。
by ハマコウ (2021-10-21 13:11) 

JUNKO

大村はまさんの書かれた言葉に何度も勇気をいただきました。
by JUNKO (2021-10-21 19:14) 

ハマコウ

JUNKOさん ありがとうございます。
大村はまさんの言葉にわたしは背骨がぴんと伸びます。
読むと頑張ろうという気持ちをいただきます。
by ハマコウ (2021-10-21 20:16) 

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