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野口芳宏さんはこんなことを ② /「生きるということ」なかにし礼 毎日新聞出版 2015年 ②【再掲載 2016.8】 [読書記録 教育]

今回は10月18日に続いて、わたしの要約ノートより 
「野口芳宏さんはこんなことを」の紹介2回目です。


実践者として知られる野口芳宏さんの主張がよく分かります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「頭の中に『なぜか』『本当か』『正しいか』(をおき)分析的・批判的に聞かせる。」


・「○△×を付けさせながら聞かせる。」


・「手を挙げない子に目を注ぐ。」


・「怖い顔で『やめなさい』『やかましい』『勝手にしゃべってはいけない』と言う。」
- このごろあまり聞かなくなりました。うるさいまま…


上の4つだけでなくすべて強く印象に残ります。



もう一つ、再掲載となりますが、なかにし礼さんの
「生きるということ」②を載せます。
昨年亡くなられるまで、平和の大切さについて語り続ける氏の姿を思い出します。






<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆野口芳宏さんはこんなことを ②

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◇聞き方の技術を高める鍛え方

 1 分析的・批判的に聞かせる。 
  
     頭の中に「なぜか」「本当か」「正しいか」


2 なぜかに強くする。  

     なぜかを自分に問うてみる。


3 聞きながら指を折らせる。


4 「要するに…」とまとめながら聞かせる。


5 ○△×を付けさせながら聞かせる。

     今の読み方は○×△のどれだ。


6 手を挙げない子に目を注ぐ。


7 陰の部分に注目する。

  ・話し手の方を見ているか

    ・集中して聞いているか

    ・メモをしているか

 ・いたずらしている子はいないか 

    ・内容は十分理解されているか


8 ノートを取りながら聞かせる。


9 勝手にしゃべらせない。

  厳禁 : 「先取り話」 「横取り話」 「座りしゃべり」 「勝手しゃべり」

怖い顔で「やめなさい」「やかましい」「勝手にしゃべってはいけない」と言う。




◇音読技術を高める鍛え方

 1 読み方の手本を示す

   ① 姿勢良く胸を張る 

    ② 背筋を伸ばし十分息を吸い込む

    ③ 大きく口を開いて

    ④ 常より大きい声で 

    ⑤ 明瞭にゆっくり

    ⑥ 間の取り方を工夫する

    ⑦ 会話部分は表情を 

    ⑧ 会話部分はやや大きく


2 手本(教師)は短く切って示す。


3 「追い読み」は正しく微読させる。

特定部分を選んでできるまでやらせる


4 段落ごとに輪番で読ませる。

  二人立たせる(次の番の子も立つ)


5 読めない子は教卓のまわりに集める。(一斉読みの時)


6 伸びの成果は公表して大いにほめる。


7 低学年のうちにマスターさせる。

     1・2年のうちに




◇読解力を高める鍛え方

 1 時間数を機械的に3割減らす。


2 難しい問いを出す。(良く読めば答えられるものを)


3 自分の「解」をまずノートさせる。

・ノート時間は短く 1・2分で

・小刻みにノートのチャンスをさせる

・単一のことがらを問う

・作業を単純化させる

  「一言で書け」「ズバリと書け」「賛否を○×で書け」


4 書いてあることをもとにして書いてないことまで考えさせる。


5 答えを限定し正誤を明らかにさせる。


6 よりパーフェクトな指摘をさせる。

  例:「人柄が分かるところが5つあります。その5つに傍線を引きなさい。」


7 微妙な差異を問題にする。


8 鑑賞指導でも「なぜか」と問う。


9 状況の中で読み取らせる。




◇文字力を高める鍛え方

 1 テストの氏名は漢字で書かせる


2 読み書き分離の指導方針をとる 

     まず読む力を


3 板書(教師)はなるべく漢字を使う


4 新出漢字は子供に指導させる


5 漢字テストの採点も子供に任せる


6 問題を教えてテストをする









☆「生きるということ」なかにし礼 毎日新聞出版 2015年 ②【再掲載 2016.8】

<出版社の案内>
ガンが再発したことを公表し現在闘病中の著者が、生きるということの根源を見つめる最
新エッセー集。2013年に陽子線治療でガンを克服したのち、著者は『サンデー毎日』を
舞台として社会的発言や平和に向けた提言を続け、大きな注目を集めてきた。いま再び自
らの命の危機と向き合うなかで、平和から遠ざかりつつある日本社会でいかに生きるべき
か、また、常識に縛られずに異端として生きる醍醐味とは何かを語り尽くす。
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◇若者たちよ 聞けわだつみの声

□木村久夫氏の遺書の改竄問題
 
  ← 恩師の塩尻公明氏(1901-1969)   


□塩尻による都合の良い改竄

 昭和21年5月23日シンガポールチャンギー刑務所に於いて戦犯刑死 
 
 京大経済学部学生 


□木村氏の遺言

「わたしは生きるべく身の潔白を証明すべくあらゆる手段を尽くした。わたしの上級者た
 る将校たちより法廷に於いて真実の陳述を為すことを厳禁せられ、それがため命令者た
 る上級将校が懲役、被命令者たるわたしが死刑の判決を下された。これは明らかに不合
 理である。わたしにとってはわたしの生きることがかかる将校たちの生きることよりも
 日本にとって数倍有益なることは明白と思われる」


「しかし国民はこれれらの軍人を非難する前にかかる軍人の存在を許し、また、培ってき
 たことを知らねばならない。結局の責任は日本国民全体の知能程度の浅かったことにあ
 るのである」


「降伏後の日本は随分と変わったことだろう。(中略)その中にわたしの時間と場所が見出
 されないのはまことに残念だ」


「遺骨は届かない。爪と遺髪をもってそれに代える」

 
□若者たちに告ぐ

◎ 戦争は、それを経験しない人たちにとっては、時に美しく見えるものである。

  しかし、戦争ほど愚劣で醜悪なものはない。それを知るためにも『きけわだつみのこ
 え』を読んでいただきたい。反知性のどこが悪い、と開き直っている場合ではない。 


※ハマコウのメモ
 ・長州閥

 ・井上ひさし「深いことをやさしく…」の反対

 ・政治家も貧乏になり、経済人も貧乏になるなら、国民は文句を言っても非難はしない


□ヒロシマ・ナガサキの痛みを我がものとするために

「リメンバー」佐藤しのぶ歌

 
□野坂昭如さんへの手紙

 44年前「沖縄ノート」大江健三郎


「この国家で、民主主義的なるものの根本的逆転が、思いがけない方向からやすやすと達
 成される可能性は大きいだろう」
 
 →  予言通り
    
    「火垂るの墓」は…

 
□レマルクとバルビュスの反戦思想
 

□永久戦争を目指す影の超権力  

 韓国映画「裏切りの陰謀」2011年

 ベイルビー・ポーティーズ 1731-1809
 「人を一人殺せば殺人だが、百万人殺せば英雄である。数が殺人を神聖化する」


ドストエフスキー 
  「罪と罰」1866 主人公 ラスコーリユニフユ
  
         |

政府の上にもう一つの政府?

 
□林芙美子の戦争協力を今考える
   
 井上ひさし「太鼓たたいて笛ふいて」 

 
□平淑恵「化粧」と現代日本の狂態

 井上ひさしの芝居
 

□究極の平和主義者バーンスタイン
   
 レナード・バーンスタイン 1918-19901 
   バーンスタイン指揮によるベルリンの壁崩壊記念コンサート1989.12.25


◎ 素晴らしいメッセージ 『ジョンズ・ホプキンス大学での卒業式講演』1980

「あなた方の前の世代はかなり受動的な世代でした。すべての歴史を通して初めて、核の
 世界に生まれてきた世代であり、いわばヒロシマ世代であります。しかし、あなたがた
 の世代は違います。あなたがたには前途 -お金で買えない資産- があるのですから。
 あなたがたはヒロシマ以来初めて、過去を振り返って ノー = わたしたちのために
 ならない = と言える世代なのです。戦争はもはや時代遅れになっています。なのに、
 わたしたちはこのように自滅に向かって行動しているのでしょうか。現実を見れば心は
 怯みます。心は怯みますが、奇想天外な夢を見ましょう。奇跡は達成できるという希望
 を。希望、それこそあなたがたなのです。」     
          
 
□世界語に乾杯 マルケス「百年の孤独」が夢見たこと
   
 世界語
   ホメロス ダンテ ダ・ヴィンチ セルバンテス ミケランジェロ
  
   シェイクスピア ゲーテ ベートーヴェン ドストエフスキー ゴッホ    


□ガブリエル・ガルシア=マルケス(1928-2014 コロンビア)
 
 『百年の孤独』

 「すべての人がゆりかごから墓場まで無事に生き延び、自分の好きなことができるよう
  に願っています」   

 
□梅原猛 「人類哲学序説」と世界思想の可能性

 メトロポリタン歌劇場 オペラ『ファウスト』


新しい演出 マッカナフ
ブロノフスキー博士 ポーランド生 実在

1945年広島・長崎を訪ね、責任を感じ人類学に転向
ジェイコブ・ブロノフスキー(1908-1974)


 ブロノフスキー『人間の進歩』
 
      ↑↓

 梅原猛『人類哲学序説』岩波新書     

原子力という危機から脱出するための人類哲学

ヨーロッパ× 日本○「山川草木悉皆成仏」

           ∥

   ファウスト「美しき天然の思想」   

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