野口芳宏さんはこんなことを ⑩-「野口流・国語学力形成法」明治図書 1998年 /「ご隠居のすすめ」木村尚三郎 PHP研究所 1997年 ①【再掲載 2015.6】 [読書記録 教育]
今回は12月2日に続いて、わたしの要約ノートより
「野口芳宏さんはこんなことを」10回目
「野口流・国語学力形成法」の紹介です。
実践的な指導について教えてくれる本です。
出版社の案内には、
「国語の授業を『見える学力・使える技術』を身につける場とするための、著者の国語教
室での実践をまとめる。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「『子供ベッタリ・教師の黒子化・教えの衰退・放任的活動の優位』の風潮はいかがな
ものか。小学校は基礎教育『鍛えていく』ことが大切ではないか」
・「一人一人の子供の中に勉強の大切さや楽しさが内面化され自覚されている大切な学習
ルールの確立が大切。担任がいなくても。」
- 担任がいないと切れた凧のような状況にならないように「鍛える」ことの重要さを感
じます。
・「ノートさせない授業をする」
- ノートをとらないとどうなるのか自覚させることも時には必要かもしれません。
・「テストを受けるコツ
①全文をまず読み返せ 本文も問題文も
②易しい問題から解いていく 順番は守らなくても良い
③問題文の指示文末には傍線を引け 」
- 今でもテストの前には必ず板書して確認します。それでも…。
・「忘恩と不忠を許さぬ不易の教育が肝要だ」
もう一つ、再掲載となりますが、木村尚三郎さんの
「ご隠居のすすめ」①を載せます。
楽に「ご隠居」となれないのか、ならないのか、そんな世の中になりました。
木村尚三郎さんは西洋史学者、浜松市にある静岡文化芸術大学の初代学長でした。
ちなみに2代目学長が現静岡県知事・川勝平太さんです。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆野口芳宏さんはこんなことを ⑩-「野口流・国語学力形成法」明治図書 1998年
◇授業
学力を形成する
→ 体育・音楽「見える学力・使える技術」
◎ 鍛える国語教室に
「新しい学力観」の心意が伝わらず
→「 子供ベッタリ・教師の黒子化・教えの衰退・放任的活動の優位」風潮
|
◎ 小学校は基礎教育・「鍛えていく」
◇1学期の学習規律
自習監督の告白
自習時間の充実
→ 黙々と打ち込める
① 量的増大を
② テストからワークへ
大切な学習ルールの確立
「一人一人の子供の中に勉強の大切さや楽しさが内面化され自覚されている」
|
◎ 担任がいなくても
◇「ノート技能」の伸ばし方
◎必要感を持たせる指導から
① ノートさせない授業をする
例 ・社会や理科「あとでテストするからよく聞いて頭の中に」
↓
ノートの大切さに気付く
・算数 ノートの使用を禁じる
② 教師のノートを見せる
野口: ⅰ 月予定一か月一頁
ⅱ 住所録
ⅲ 原稿案
ⅳ 自由帳
◎身に付けたい4つの技能
① 図解・表解の技能
明快・ビジュアル 構造的ノート
② 備忘のためのメモ技能
「必要感」と「かっこよさ」
③ 楽しみのためのノート
④ 情報生産のためのノート
◎ノート技能を伸ばすネタ
① タイトルがあるノート
見出しを付ける
② 高さを考えてあるノート
◇評価と点検
円心的研修より求心的研修
◇テストを受けるコツ
① 全文をまず読み返せ
本文も問題文も
② 易しい問題から解いていく
順番は守らなくても良い
③ 問題文の指示文末には傍線を引け
・一つを選べ
・○を付けよ など
↓
◎ それにあった短い答え
◇音読教室
巧みさでなく正整の美しさ
読み方の学習指導をしよう
こだわり方を教える
技術としての読み方
教科書音読
① 情報としての音読を
② 情報は分解して与える
モデル
・声の大きさ
・読む速さ
・間の取り方
③ 基本は自力で読ませること
④ 通し読みより交代読み
形式段落で交代
⑤ 好きな部分の音読
⑥ 間を十分に
「昇調」と「降調」
「間」を取ることの難しさ 間抜け
音読クリニック
(1)つかえ読み
「目ずらし読み」の勧め
先の文字に目を注ぐ
一 教材マスター方式
「猪突読み」の勧め
戻り読みの子 ゆっくりゆっくり読むこと
一度読んだところは決して戻らない
先へ先へ = 読み直さない
「追い読み」の勧め
(2)スピードアップ
モデルを見せる
目標を持たせる
「30秒でどこまで読めるか」競争
∥
発表会形式
◇漢字を身に付けさせる指導法
課題 = 記憶力と使う機会
(1)常に漢字を教師が多用する
大東文化大学・石井勲教授 = 石井方式
「読み書き分離学習」
(2)漢字は構成的理解に基づいて
∥
◎「多用」と「構成」
☆敬と恩 野口芳宏 「学校運営研究」2000年10月
① 教師の資質が教育を左右する
・学ぶ者は学び尽くしてやがて指導者を超えていく
・底に社会の進歩が生まれるが,「学び尽くす」までの「基礎基本を身に付ける段
階」では,指導者に教えを請う
② 教師が主導し子供がそれを学ぶ
・上達論 「守破離」
・「守」は初等教育
深く教師を敬し,その教えの全てを有難く学ぶというのが鉄則であり不動の
真理だ
③ 「報恩」と「忠誠」
・古い言葉が袋だたきに合っている
・叩く方が常に真だとは限らない
・親の恩,師の恩,国家の恩,自然の恩を自覚し感謝したい
・忘恩と不忠を許さぬ不易の教育が肝要だ
☆「ご隠居のすすめ」木村尚三郎 PHP研究所 1997年 ①【再掲載 2015.6】
<出版社の案内>
現代人は、モノ、時間、情報に縛られている。これからは、モノからも時間からも情報か
らも自由であることが大切になってくる。『隠居人』は、この三つの自由を得る資格があ
る…。豊かな暮らしを実現するための生活指南。
◇隠居すれば見えないものが見えてくる
価値尺度の大変化 自己投資の生き方
隠居とは何か? 18・19世紀
隠居
= 家督(家名と家の財産・家の祭祀)を放棄して相続人に譲り,母屋から生活を放
し,竈の火も別にすると同時に,自分が老後を生きるための財産・田畑も家の財産
から切り離す
= 別居 別産 別竈
→ 世間の常識から離れて自由に
ご隠居の今日的意味
会社人間も一時的に隠居してみる
早期に第二第三の人生の創造を
水戸黄門は老害の見本
仕事
① レーバー 肉体的精神的苦痛を忍んでパンのために働く
② ワーク 肉体的苦痛はあるが精神的喜びのある仕事
(学者・医者・芸術家)
③ プレイ 名人芸
◇感性に重きを置いた精神の自由
仏間は美しい感性空間
- 東京は雑音が多すぎる
発声は心の通い合い
念仏 - 死者との会話
声を通して愛を実感する
イスラム原理主義と声の結び合い
声 … 労働歌・田植え歌・子守歌・御詠歌・声明・賛美歌
近代合理主義に対する恐怖
イスラム - 芸術的 = 孤独
楽隠居は積極的に生きるための智慧
「野口芳宏さんはこんなことを」10回目
「野口流・国語学力形成法」の紹介です。
実践的な指導について教えてくれる本です。
出版社の案内には、
「国語の授業を『見える学力・使える技術』を身につける場とするための、著者の国語教
室での実践をまとめる。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「『子供ベッタリ・教師の黒子化・教えの衰退・放任的活動の優位』の風潮はいかがな
ものか。小学校は基礎教育『鍛えていく』ことが大切ではないか」
・「一人一人の子供の中に勉強の大切さや楽しさが内面化され自覚されている大切な学習
ルールの確立が大切。担任がいなくても。」
- 担任がいないと切れた凧のような状況にならないように「鍛える」ことの重要さを感
じます。
・「ノートさせない授業をする」
- ノートをとらないとどうなるのか自覚させることも時には必要かもしれません。
・「テストを受けるコツ
①全文をまず読み返せ 本文も問題文も
②易しい問題から解いていく 順番は守らなくても良い
③問題文の指示文末には傍線を引け 」
- 今でもテストの前には必ず板書して確認します。それでも…。
・「忘恩と不忠を許さぬ不易の教育が肝要だ」
もう一つ、再掲載となりますが、木村尚三郎さんの
「ご隠居のすすめ」①を載せます。
楽に「ご隠居」となれないのか、ならないのか、そんな世の中になりました。
木村尚三郎さんは西洋史学者、浜松市にある静岡文化芸術大学の初代学長でした。
ちなみに2代目学長が現静岡県知事・川勝平太さんです。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆野口芳宏さんはこんなことを ⑩-「野口流・国語学力形成法」明治図書 1998年
◇授業
学力を形成する
→ 体育・音楽「見える学力・使える技術」
◎ 鍛える国語教室に
「新しい学力観」の心意が伝わらず
→「 子供ベッタリ・教師の黒子化・教えの衰退・放任的活動の優位」風潮
|
◎ 小学校は基礎教育・「鍛えていく」
◇1学期の学習規律
自習監督の告白
自習時間の充実
→ 黙々と打ち込める
① 量的増大を
② テストからワークへ
大切な学習ルールの確立
「一人一人の子供の中に勉強の大切さや楽しさが内面化され自覚されている」
|
◎ 担任がいなくても
◇「ノート技能」の伸ばし方
◎必要感を持たせる指導から
① ノートさせない授業をする
例 ・社会や理科「あとでテストするからよく聞いて頭の中に」
↓
ノートの大切さに気付く
・算数 ノートの使用を禁じる
② 教師のノートを見せる
野口: ⅰ 月予定一か月一頁
ⅱ 住所録
ⅲ 原稿案
ⅳ 自由帳
◎身に付けたい4つの技能
① 図解・表解の技能
明快・ビジュアル 構造的ノート
② 備忘のためのメモ技能
「必要感」と「かっこよさ」
③ 楽しみのためのノート
④ 情報生産のためのノート
◎ノート技能を伸ばすネタ
① タイトルがあるノート
見出しを付ける
② 高さを考えてあるノート
◇評価と点検
円心的研修より求心的研修
◇テストを受けるコツ
① 全文をまず読み返せ
本文も問題文も
② 易しい問題から解いていく
順番は守らなくても良い
③ 問題文の指示文末には傍線を引け
・一つを選べ
・○を付けよ など
↓
◎ それにあった短い答え
◇音読教室
巧みさでなく正整の美しさ
読み方の学習指導をしよう
こだわり方を教える
技術としての読み方
教科書音読
① 情報としての音読を
② 情報は分解して与える
モデル
・声の大きさ
・読む速さ
・間の取り方
③ 基本は自力で読ませること
④ 通し読みより交代読み
形式段落で交代
⑤ 好きな部分の音読
⑥ 間を十分に
「昇調」と「降調」
「間」を取ることの難しさ 間抜け
音読クリニック
(1)つかえ読み
「目ずらし読み」の勧め
先の文字に目を注ぐ
一 教材マスター方式
「猪突読み」の勧め
戻り読みの子 ゆっくりゆっくり読むこと
一度読んだところは決して戻らない
先へ先へ = 読み直さない
「追い読み」の勧め
(2)スピードアップ
モデルを見せる
目標を持たせる
「30秒でどこまで読めるか」競争
∥
発表会形式
◇漢字を身に付けさせる指導法
課題 = 記憶力と使う機会
(1)常に漢字を教師が多用する
大東文化大学・石井勲教授 = 石井方式
「読み書き分離学習」
(2)漢字は構成的理解に基づいて
∥
◎「多用」と「構成」
☆敬と恩 野口芳宏 「学校運営研究」2000年10月
① 教師の資質が教育を左右する
・学ぶ者は学び尽くしてやがて指導者を超えていく
・底に社会の進歩が生まれるが,「学び尽くす」までの「基礎基本を身に付ける段
階」では,指導者に教えを請う
② 教師が主導し子供がそれを学ぶ
・上達論 「守破離」
・「守」は初等教育
深く教師を敬し,その教えの全てを有難く学ぶというのが鉄則であり不動の
真理だ
③ 「報恩」と「忠誠」
・古い言葉が袋だたきに合っている
・叩く方が常に真だとは限らない
・親の恩,師の恩,国家の恩,自然の恩を自覚し感謝したい
・忘恩と不忠を許さぬ不易の教育が肝要だ
☆「ご隠居のすすめ」木村尚三郎 PHP研究所 1997年 ①【再掲載 2015.6】
<出版社の案内>
現代人は、モノ、時間、情報に縛られている。これからは、モノからも時間からも情報か
らも自由であることが大切になってくる。『隠居人』は、この三つの自由を得る資格があ
る…。豊かな暮らしを実現するための生活指南。
◇隠居すれば見えないものが見えてくる
価値尺度の大変化 自己投資の生き方
隠居とは何か? 18・19世紀
隠居
= 家督(家名と家の財産・家の祭祀)を放棄して相続人に譲り,母屋から生活を放
し,竈の火も別にすると同時に,自分が老後を生きるための財産・田畑も家の財産
から切り離す
= 別居 別産 別竈
→ 世間の常識から離れて自由に
ご隠居の今日的意味
会社人間も一時的に隠居してみる
早期に第二第三の人生の創造を
水戸黄門は老害の見本
仕事
① レーバー 肉体的精神的苦痛を忍んでパンのために働く
② ワーク 肉体的苦痛はあるが精神的喜びのある仕事
(学者・医者・芸術家)
③ プレイ 名人芸
◇感性に重きを置いた精神の自由
仏間は美しい感性空間
- 東京は雑音が多すぎる
発声は心の通い合い
念仏 - 死者との会話
声を通して愛を実感する
イスラム原理主義と声の結び合い
声 … 労働歌・田植え歌・子守歌・御詠歌・声明・賛美歌
近代合理主義に対する恐怖
イスラム - 芸術的 = 孤独
楽隠居は積極的に生きるための智慧
会社だと会議の内容を議事録にしないと「言った・言わない」の
論争に・・・・ノートは大切と言いつつぼーっと聞いている人が
多いのも実際。
by tai-yama (2021-12-05 22:50)
tai-yamaさん ありがとうございます。
確かに記録に残すことは大切ですね。
わたしは眠気防止のためにもメモをとるのですが、時々睡魔が襲い、字が乱れます。
by ハマコウ (2021-12-06 04:15)