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「浜松古跡図絵」神谷昌志 明文出版社 1987年 ④ /「人づくりの道標」草柳大蔵 静岡県 2002年 ①【再掲載 2014.2】 [読書記録 郷土]

今回は、1月29日に続いて、神谷昌志さんの
「浜松古跡図絵」4回目の紹介です。




郷土史家 神谷昌志さんが、浜松の歴史を多くの図や写真を使って教えてくれる本です。
たいへんわかりやすい本です。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「唐船漂着の瓦版」
- 江戸時代後期になると遠州海岸にも外国船が漂着したようです。


・「内山真龍 『遠江国風土記伝』」
- 賀茂真淵の門弟の一人内山真龍(またつ)が著した遠江国内の各郡郷村の歴史、地理、
 産業、伝説等を採訪記録したものです。


・「遠州報国隊」
- 遠州浜松・磐田を中心として結成された神官層を主体とする民兵隊です。
  国学が盛んだったことと関連があるようです。





もう一つ、再掲載となりますが、草柳大蔵さんの
「人づくりの道標」①を載せます。
静岡県、県教育委員会は「意味ある人」をキーワードにしていましたが、
このごろは「有徳の人」づくりを推進しています。(「静岡県の人づくり」より)
http://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-170a/imiaruhito/imiaruhito.html
草柳さんが熱海に住んでいたことから、
「静岡県人づくり百年の計委員会」の会長をつとめられていました。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「浜松古跡図絵」神谷昌志 明文出版社 1987年 ④

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◇唐船漂着の瓦版と黒船来航
  
 遠州灘海岸 
  ○ 寛政12(1800)年12月4日 唐船   
       山名郡湊村漂着(浅羽町) 
全員助け出されて唐の国へ

   ○ 安政6(1859)年11月 米国船
       掛塚沖で台風のため座礁
8名 ボートで掛塚に向かう途中転覆
    
   ○ 文政9(1826)年  唐船  
       相良沖に - 漂着

 黒船  嘉永・安政年間
   → 浜松・米津海岸に砲台(台場)



◇江戸時代に著された遠江地誌 

 内山真龍 『遠江国風土記伝』

 山下照庵 『古老物語』

 杉浦国頭 『曳馬拾遺』

 斎田茂先・山本忠英 『掛川誌稿』
  
 八木美穂 『郷里雑記』南遠地方



◇兵藤庄右衛門の『遠江古跡図絵』
  
 井伊大老 桜田門外の変
 - 彦根藩士沢村軍六之文 行列の先頭にいて斬り殺された  
     沢村勝男氏(大正10生-子孫)
   浜松市大久保町在住
  
 沢村家伝来の阿弥陀如来像



◇浜松に定住した新撰組隊士中島登
  
 利町(とぎまち=研師が集まって住んでいた場所と言われる=ハマコウ註) 

 鉄砲店・中島登さんの家 
   4代目の直系子孫  

 浜松宿神明町の魚屋「魚惣」の娘を妻に

 明治17(1884)年 免許うけて紺屋町で鉄砲店



◇勤王の豪商池田庄三郎の事績
  
 池町
   芳鮮寺(浄土真宗)に浜松・御用商人の池田庄三郎の墓 

 勝定の子勝光
   国学 → 尊皇倒幕 → 遠州報国隊  ◎資金援助



◇神官桑原真清(みすげ)の『報国隊顛末記』

 遠州報国隊 主導 津毛利神社(参野町)桑原真清
明治元(1868)年 戊辰之役 勤王の民兵隊306名 神官280余名
90名余が江戸に向かった 駿河赤心隊と共に
= 真淵を頂点とする国学思想の流れ
  
 利町五社公園の一角に「戊辰之役報国隊祈念碑」

 

◇浜松の城下絵図について

 良質のものは
   「浜松御城下細見絵図」真上から 故渥美静一氏旧蔵

「浜松御城下絵図」 鳥瞰図









☆「人づくりの道標」草柳大蔵 静岡県 2002年 ①【再掲載 2014.2】

◇「人づくり百年の計委員会」提言

Ⅰ はじめに「意味ある人をつくるために」

□大衆社会の歪み
 
「善か悪か」 → 「損か得か」 権利意識はあるが義務意識はない

「正か邪か」 → 「楽か辛いか」誰もがやりたい放題にやる社会


「何が間違いの原因であったのか?」
   本当の民主主義は(西田幾多郎)?
◎「自由」には「責任」の概念が伴ってこそ

◎「平等」には「区別」の概念が伴ってこそ

◎「博愛」には「厳罰」の概念が伴ってこそ


□システムづくりを!

 ① みんなの子供 

 ② みんなの人材 

 ③ みんなの静岡県

◎起動する一点は「今できること」
   → 家庭ではまず「挨拶」から始めたい
 


Ⅱ これからの人づくりに向けて
1.子供と家庭
「美しく挨拶しよう 美しく歩こう 美しく話そう」
   美しいがキーワード

(1)美しく挨拶しよう

(2)美しく歩こう
    → テレビ漬けの生活から子供を引き離す

(3)美しく話そう 

 ◎21世紀に向けての提案
① 子供の「体の不調」の原因を突き止める

② 自然の力を利用して子供の自然治癒力回復と向上を図る

③ 地域で父親が参加し、「子供の出番」があるイベントをつくり出す


2.学校と子供

「きれいな学校 気持ちのいい子供 頼もしい先生」

(1)きれいな学校

(2)気持ちのいい子供

(3)頼もしい先生 厳しさ優しさ夢ロマン

◎21世紀に向けての提案
  ① きれいな学校コンクール

② 子供たちへの「生き生き」体験機会

③ 個性ある子供を伸ばすための教育システム

④ 魅力ある専門高校



3.社会と人間

「自分を磨く 自然と生きる 人と出会う」

(1)自分を磨く
  ① セーフティ・ネットのための大学

② ヒューマン・ネットのための大学

(2)自然と生きる

(3)人と出会う



Ⅲ むすびの言葉
  
「意味ある人」
 ①「何かができる人」

 ②「精神的に自立している人」

③「思いやりのある人」

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