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「自問活動のすすめ」竹内隆夫 第一法規 1991年 ③ /「日本の旅・文化事典」辻原康夫 トラベル・ジャーナル  2000年 ④ 【再掲載 2011.12】 [読書記録 教育]

今回は、2月24日に続いて竹内隆夫さんの
「自問活動のすすめ」の紹介 3回目です。



出版社の案内には、


「道徳教育を自発的なおこないの中で、行動力と生きがいをとりもどそうとして行った具
 体例を紹介する。自らの生き方を問い、徳性の向上をはかろうとした『自問活動の教育』
 の実践例。」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「待つことのできる教師に」


・「点数には現れない人間の値打ちは『気働き』」


・「『人生の目的は知識ではなく行動である』パスカル」







もう一つ、再掲載となりますが、辻原康夫さんの
「日本の旅・文化事典」④を載せます。
旅、文化に関わることがコンパクトにまとめられており、
わたしには、たいへんわかりやすい本でした。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「自問活動のすすめ」竹内隆夫 第一法規 1991年 ③

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◇特性を養う実践活動の条件

□知行合一の体験活動

 1 自発性を信じて待つこと

     授業研究発表会 
       ~ 悪い芝居?

     待ちに徹する場としたい
       → 待つことのできる教師に


 2 知行合一の場

    人間性 
    … 自問しつつ行動し、その行動を自己評価しつつ徐々に高まるもの

◎ 行為の中で精神的な喜びを覚える方策を生むこと!


 3 自分の弱さが自覚される場

    もっと自分の弱点が見え、それを克服しようと努めるような場を考案設
   定すること


 4 気働きが育つ場

    子どもは「なすことによって学ぶ」

   ◎ 学力はなくても、よく仕事が分かり、人の心がくみ取れる気配りが在
    れば社会人として長く重用されよう
(例え有名校を卒業し有名企業に就職できたとしても、気働きに欠けてい
    たならばそこで行き止まりとなる)

◎ 点数には現れない人間の値打ちは「気働き」

   → 現状は公徳心欠如の「徳やせの国」
    

 5 感謝と正直な心が育つ場

    人間
    … 思いやりの心があるからこそ
  
    コンニャクのような子ども
 箸が通りにくいように説得が心に刺さらず、味を付けるにも時間が
    が掛かる

    感謝の気持ちをもつことが大切
実践活動 ~ 感謝の心と正直な心

    フランスのフレネ学園
「イニシアチブの時間」
一人一人が何でもよいから自分で考えている園のために役立つ
      作業をする時間

◎ 誰からも管理されない自発的実践活動

    体験は百万の他人の経験より値打ちのある財産である




◇自立のための5つの柱

 1 心にブレーキをもつこと

    民主主義の自由
     ~ じゃまをしないという意味

第一資格      自由をわきまえる
我慢を続ける訓練をすること


 2 人の心がくみとれること

    ハンドル操作

    トインビー  世界の偉人は「よく人の心がくみ取れる」


 3 想像発見に努め有用感・存在感を

    最新の注意力
     役に立ったことの有用感・存在感


 4 謝恩の気持ちをもつこと 

    感謝の心で運転する


 5 裏表のない正直な心

    人が見ている見ていないにかかわらず

    「正直に生きる」徳性

    「人生の目的は知識ではなく行動である」パスカル








☆「日本の旅・文化事典」辻原康夫 トラベル・ジャーナル  2000年 ④ 【再掲載 2011.12】

[出版社の案内]
懐石料理と会席料理はどう違うの。神社参拝の正しい作法は。絵馬や招き猫の
由来は、等々、素朴な疑問がすぐに解ける、日本文化物知り事典。さまざまな
文化財の見方も詳しく図説したハンドブック。
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<祭りと芸能>

◇祭りと図式

□祭りの定義 

 祭り = 祀り

 神人合人
  - 神秘霊力を分けていただく

 アルコールで神懸かり状態に

 柳田国男
   「祭り」と「祭礼」を区分け
賑やかさ・部外者


□祭りの分類
 
 ① 例祭・縁日

② 豊作祈願祭 
     えんぶり(八戸市) 竿灯(秋田市) 風の盆(八尾市)

③ 供養
     盆踊り 阿波踊り(徳島) 郡上踊り(郡上八幡)  
     エイサー

④ 厄払い・疫病除け
     ねぶた(青森) なまはげ(秋田) おけら詣り(京都)
裸祭り(各地)

⑤ 年占
     相馬野馬追(原町など) 玉せせり(福岡)
川内綱引き(川内市)  けんか祭り系統も

⑥ 季節祭り  
     収穫祭 節会系統

⑦ 火祭り
     吉田の火祭り(豊橋市)  大文字五山送り火(京都)

⑧ 偉人英雄祭り 
     百万石祭り

⑨ 市民祭り
     町の活性化と商業が目的
□□市民祭り □□フェスティバル


□祭りの構造
 
 ① 神迎え 
     依り代,巨石,巨木,幟,鉾,御幣
神の来臨は深夜 = 宵の宮

② 神人合一 
     神態(かみわざ) 
     神楽 = 神が人に乗り移る
神が一休みする場所「御旅所」
「直会」なおらい 
        - 霊力を身体に取り込む

③ 神送り 
     特別な神事は行わない 


□祭りの用語
  
 禊,御幣,神饌(お供え物),渡御(とぎょ=お渡り) 
風流(ふりゅう=神事芸能),御旅所(お仮屋)宮だし・宮入り
宵の宮(宵祭り・宵宮)



◇民俗芸能の仕組み

□民俗芸能のタイプ

① 神楽
   ○巫女神楽  
      - 巫女,鈴,扇  舞いながら祈祷する
○採物神楽  
      -「採物の舞+仮面舞踏劇(神話)」-出雲系神楽
○湯立神楽  
      大釜に湯 - 笹を振りつつ周囲の人々に湯をかける
-伊勢系神楽
○獅子神楽  
      獅子舞 - 悪霊払い・火伏せ

② 田楽
    稲の豊作を祈って行う諸芸能
○田遊び   
      年間の稲作作業を物まね的に演じる
○田植踊り  
      早乙女が田植えの様を踊る
○田楽踊り
      豊作祈願の舞 

③ 風流  
    獅子舞,念仏踊り,雨乞い踊り,太鼓踊り,鷺舞,盆踊り
~ 風流芸

④ 祝福芸 
     語り物芸,万歳,獅子舞,猿回し  

⑤ 外来芸
     舞楽や伎楽 → 延年
能楽,歌舞伎,人形浄瑠璃 



◇古典芸能を楽しむ

□能  
  旋回動作による「舞」の芸能

   14世紀観阿弥・世阿弥が物まね芸の猿楽に歌舞や音曲を取り入れて完成
  した
◎ 「舞」 + 「謡(うたい)」 + 「噺」
◎ すり足
       水平的な静かな歩行(運び)が多い
◎ もとは屋外


□歌舞伎 
   跳躍動作による「踊り」の芸能

「奇異な」「突飛な」 = 「傾(かぶ)く」の名詞形

  「歌(音楽)」+「舞(舞踏)」+「伎(演技)」当て字

   17世紀末 元禄期 演劇性高く

   日本特有のショー
    「荒事」と「和事」
時代物・世話物・所作事・新歌舞伎(明治~)

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